「かき餅」
主な伝承地域 香取市
主な使用食材 もち米
歴史・由来・関連行事
「かき餅」は、主にお茶うけとして餅を油で揚げたり、炭火で焼いたりして食されており、旧暦の正月に餅と一緒に「かき餅」をついていたことが由来とされている。食べ方としては、乾燥させた餅を低温の油に入れて揚げる方法や、炭火で焼いて食べる方法があり、一か月経ったころが一番おいしく食すことができるという。また、低温の油に餅を入れることにより、芯が残らず、程よく膨らむ。かき餅は、網の袋に入れ風通しのよいところにおいておくことで、一年くらいもつという。
利根川流域の穀倉地帯でのもち米は粘り気があり美味しい餅になる。千葉県は温暖な気候と、水と緑豊かな自然に育まれた東日本一の早場米の産地である。千葉県で生産される米の中で最も多い品種は「コシヒカリ」である。次いで千葉県独自に品種改良を行った「ふさこがね」は平成18年からつくられており、粒が大きく、炊き上がりはふっくらとしている。やや軟らかく、もっちりとした粘りがあり、冷めても硬くなりにくい点が特徴的である。同様に千葉県独自に品種改良を行った「ふさおとめ」は早生品種で平成10年からつくられている。特徴としては、粒が大きく、控えめな粘り、あっさりとした食味がある。また、14年ぶりに開発された独自品種の「粒すけ」は、令和2年から生産がスタートする。大粒且つ程よい粘りと弾力があるという。
食習の機会や時季
特に時期を問わず、年間を通して主におやつとして食べられている。
飲食方法
蒸したもち米と皮をむいてすりおろした里芋、塩、ごま、のり等の混ぜ合わせの材料を餅つき機に入れる。つきあがったらかまぼこ型にのばす。ついてから2日位するとかたくなるため、包丁で2~3mmの厚さに切る。1枚ずつ並べ2日陰干し、または網の袋に入れて風通しの良いところに吊るしておく。半月位おくと乾くので保存し、随時利用する。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
道の駅や専門店、食料品店で市販品が購入できる。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kaki_mochi_chiba.html より
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