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楳図かずお「おろち」実写映画化

2007-11-21 18:51:05 | 映画
とうとう恐れていたことが起きました。
それは、楳図かずお「おろち」実写映画化されるというのです。

詳しくは東映サイトのプレスリリースに記載されています。

公開は2008年秋を予定しているようです。
監督は鶴田法男、脚本は高橋洋というジャパニーズホラーの先駆者が担当します。

ストーリーは原作の「姉妹」「血」のエピソードを基にし、呪われた血族の美人姉妹が辿る悲劇となるようです。
キャストは美人姉妹の姉役に木村佳乃、妹役に中越典子、おろち役には谷村美月がそれぞれ演じるようです。
その他、姉・木村佳乃の恋人役に山本太郎、姉妹の住む執事役に嶋田久作が出演予定のようです。


恐れていた…とはどういうことか。
それは、漫画を実写映画化した際にイメージが壊されてしまう可能性がある…ということです。
原作のクオリティが高ければ高いほどそのリスクは高いでしょう。

「おろち」もその危険性を持つだろうと危惧している作品の1つです。
楳図作品としては少々マイナーな作品かもしれませんが秀逸な作品の1つです。

原作はビジュアルで怖がらせるホラーではなく、じわりじわりと襲い掛かってくる感じのサスペンス作品です。
お化けが出てくるわけでもないこの作品の中で一番怖いのは「人間」なんです。
人間の怨念執念などという内に秘めた怖い部分が浮き彫りになっています。

その一部始終を主人公の美少女おろちが見届ける、という感じで物語が進んでいきます。
おろちは正義の味方のヒロインと言うわけでもなく、常に傍観者程度として登場します。
冒頭で突然現れるおろちとは何者なのか…。
そんな謎は説明されないまま物語は淡々と進みます。

精神的に怖いという観点からも面白い作品として有名ですが、更に有名なのは主人公の美しさでしょう。
楳図作品としては「わたしは真悟」山本真鈴と並ぶ人気と美しさを掛け持っています。

目が大きくはっきりした顔立ちにストレートのセミロングヘアー
そして服装は黒いノースリーブ、ミニスカートのワンピース
セクシー&クールが魅力の主人公です。

そんな主人公を誰が演じるのか?!それが一番心配でした。
今回の映画では谷村美月が演じるということですが、どんな人なのだろう…と思ったら、去年NHK初の特撮「生物彗星WoO」に出演していた女優さんですね。
1990年生まれの17歳で、1999年頃からモデルとして活動し最近では数多くの映画やドラマに出演しているようです。

公式プロフィールから画像を拝借させていただきました。


谷村美月

原作のおろちと比べると違いはありますが、まぁ許容範囲ですね。
ちょっとカワイイというイメージですが、メイクで変わりそうな感じですし。
演技の方はこの女優さんが出ている作品を見たことがないので解りませんが、ここ最近多くの作品に出演しているイコール、演技の実力もあると思いますので期待したいです。


ちなみに、報道ではおろち役のことは殆ど報道されず、姉役の木村佳乃に内容が集中していますね。
「美人女優に美の崩壊」などと書かれています。
悲劇を演じることや顔が崩れていくなども書かれています。

今回のストーリーは「姉妹」と「血」を混ぜた物語になるようですね。
どちらも美人姉妹が出てくる作品ですが、ある年齢になると顔が変化するという設定は「姉妹」、さらに姉に秘密があると言う設定や「門前」という名前などは「血」から使われています。

ちなみに、別作品になりますが楳図作品にはこの「姉妹」と「血」を合わせたような作品が既に存在します。
それは「おそれ」という作品です。
この作品も常に出来を比べられていた姉妹がある日逆転してしまう、というストーリーです。

この作品も含め、楳図漫画には多い美しさ醜さを描く恐怖作品は秀作が多いです。
「洗礼」という作品もそうですが、美を追求するがためにどこかで破綻し醜くなっていく…、楳図先生お得意のストーリー展開です。

さらに楳図作品に多い「大どんでん返し」パターンも見所です。
「おろち」の「姉妹」や「血」もその大どんでん返しありの作品だけにどんな作品になるか楽しみです。

そんなお決まりの「姉」役を演じる木村佳乃に期待が掛かっているようですね。
抜擢理由としても木村佳乃しか居ない!といっています。
どんな演技をしてくれるか楽しみです。

原作作者の楳図先生はというと、「あの醜さをどう描き切るか?さあ見せてもらおう」とコメントしているようです。
なかなか期待されているようです!


個人的な意見としては、とにかくB級ホラーやキャストのPVにならないことを祈ります。
舞台は昭和25年~45年の設定ということですので、古めかしくどす黒い設定であることも望みます。


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