茶山守廣・隠岐三味線ブログ

名残尽きぬに 銅鑼が鳴る今宵

西郷港は 小雨も降らぬに 袖しぼる

        (隠岐民謡・しげさ節)

帰郷

2009年01月27日 | 気まぐれ日記
いつもであれば大阪行きともなれば隠岐~伊丹間を飛行機で結び、アッという間に往復できるのだが、今回は敢えて船と高速バスを乗り継いで往復した。
これには色々と事情もある、いつもは仲間4~5人での移動が多いのだが、今回はたった1人での移動であったことが大きな要因です。

写真は今まさに西郷港岸壁にフェリーが接岸しようとするところである。
ご存知の方もあろうかと思いますが、民謡の島隠岐はそれぞれの港に着く前に、船内のスピーカーから民謡が聞こえてくる。
知夫里島の来居港は「どっさり節」海士町の菱浦港では「キンニャモニャ」そして西ノ島町の別府港と隠岐の島町の西郷港は「しげさ節」である。

♪忘れしゃんすな 西郷の港 港の灯影が 主さん恋しと 泣いている

今宵もフェリーがイカ釣り船の漁火がきらめく中を走り抜け、西郷港が近づくと「しげさ節」がながれてきた。
目の前には漁火そして遠くには西郷の町の灯りが見える、雰囲気は最高!これ以上の情景はないであろう、そのとき1人で甲板に出ていた私は周りを気にすることもなく大きな声で「しげさ節」を唄った。
大きな声も半分は波の音に消される情況ではあったが・・・その場の雰囲気の良さに酔い知れて、自分の実力以上の?唄であったかも知れない(笑)

コンビニは無くてもいい!(笑)自分が生まれ育ったふる里は最高である。
隠岐の民謡しか弾けない三味線弾きでもいい!(笑)あくまでもふる里の民謡にこだわり、隠岐の民謡をそして「隠岐三味線」を必ずやメジャーにするぞ!!!