小太郎 山へゆく。

山登りとお酒を中心とした日記です。たわごとと思って聞き流してください。

奥大日岳(2) 2010,8,22

2010年09月13日 | 山登り

2010,8,22

奥大日岳(2605m)

富山県

(2)

雷鳥平-新室堂乗越-奥大日岳-新室堂乗越-雷鳥平-室堂

(1)からよむ

■奥大日岳山頂 8:09~8:30 (2605m)

▲剱岳と後立山連峰(クリックで拡大)

奥大日岳山頂には、多くの登山者で賑わっていた。聞いてみると、大日岳への縦走の人が多い

と勝手に思い込んでいたが、山頂のほとんどの人が室堂もしくは、雷鳥平からのピストンの人達

だった。

そして、奥大日岳山頂からの展望は我々を満足させるのに十分なものだった。

北には、奥大日岳に向うに連れてどんどん全貌を現してくれていた剱岳が威厳ある姿を見せて

くれ、その左奥には後立山の盟主である白馬岳も見る事ができた。

剱岳山頂から西に伸びる早月尾根は、遠くから見ているだけでも険しそうだ。

小太郎にとって憧れの山なのだが、こう対峙してみても近寄りがたい雰囲気だ。

▲大日岳(クリックで拡大)

西には、奥大日岳から伸びる稜線の延長で、中大日岳、鞍部に大日山荘、一番西に大日岳

を望むことができる。

奥大日岳山頂にいる間に、次々と大日方面からの縦走者がやってきた。

▲裏銀座の山々(クリックで拡大)

南側と言おうか、南東と言おうか、この方面の展望はまさに圧巻だ。

裏銀座、槍穂連峰のいわゆる北アルプスの名峰達がオールキャストで登場だ。

その中でも、写真の右側を占拠する「薬師岳」の山容は巨大だ。まさに、北アルプスの巨人

と言うべき姿だ。

その左隣に、飛騨の名峰「笠ケ岳」。「黒部五郎岳」「赤牛岳」「鷲羽岳」「槍ケ岳」と大展望

が我々を魅了した。

▲奥大日の最高峰と立山(クリックで拡大)

東に目を向ければ、奥大日岳の本当の最高峰であるピーク(2611m)の向こうに、台形の形

をした立山。

この日のこの時間は、小太郎達の為に用意してくれていたんじゃないかと錯覚するほどの快晴

そして、霞も無い360度の大パノラマに圧倒されっぱなしだ。

こういう展望があるから山登りはやめられない。

ずっと眺めていたいが、そういうわけにもいかないので下山にかかろう。

来た道をそのまま帰るだけなのだが、登りに気を使っていた道に、より一層下りに気を使い、

下手くそな下りに手間がかかっていると、登りと大して時間が変わらなくなっていた。

■新室堂乗越 9:50

▲木道から新室堂乗越を望む(クリックで拡大)

新室堂乗越からの急坂にまたまた時間をとられ、やっと雷鳥平に到着した。

■雷鳥平 10:41~

雷鳥平で放置していた、テントを撤収しザックにパッキングすると激重のザックの出来上がり

だ。雷鳥荘に向けての急登の階段が小太郎を傷めつける。

わかっていたことではあるが、雷鳥荘まで息を切らし、何度足を止めたことか。

▲雷鳥荘からの雷鳥平(クリックで拡大)

こんな時、何で山登りなんてやっているのだろうかと自問してしまう。

雷鳥荘から下を見ると、はるか下に雷鳥平を見下ろすこととなる。

雷鳥荘を通り過ぎ、一旦下り、登り返すと「みくりが池温泉」だ。ここまで来ると、登山者の領域

から、観光客の領域に入って来る。俗世間へ戻ってきたのだ。この瞬間がいつも寂しい。

▲雷鳥達(クリックで拡大)

みくりが池温泉前を通り過ぎ、階段の途中にすごい人だかりができていた。

なんだろうと見てみると、雷鳥一家が愛想を振りまいていた。この時期になると、どれが親鳥で

どれがヒナ鳥か区別がつかないほど成長していた。

▲立山(クリックで拡大)

そんな喧騒を抜けると、室堂がすぐそこだ。高原バスがどれほどの待ち時間がかかるのかと思っ

ていたら、案外すぐに乗車することができた。もちろん、10Kg以上の荷物料金300円を追加した

のはいうまでもない。

高原バスに乗り、窓の外を見ると先程まで大展望を見せてくれていた奥大日岳はガスの中に埋も

れていた。やはり、今日はついていたようだ。

その後は、夢の中。気が付けば、美女平。

■立山駅 14:23

ケーブルに乗り換え、デカザックを荷物専用の車両に置いてもらおうと待っていると、一向に誰も

来ない。職員に聞くと、どうも話がまとまらない。

結局、セルフで置くことになった。行きはよいよい帰りはなんとかだ。

でも天候に恵まれ、なんとか無事に帰って来れたことは感謝だ。

車に戻り、旧ウェルサンピア立山で日帰り入浴で汗を流し、岡山に着いたのは日付が変わる直前

だった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。