小太郎 山へゆく。

山登りとお酒を中心とした日記です。たわごとと思って聞き流してください。

北岳・間ノ岳(4) 2013,9,20~21

2013年10月03日 | 山登り

2013,9,20~21

北岳(3193m)

間ノ岳(3189m)

 

山梨県・静岡県

(4)

北岳山荘―間ノ岳山頂―北岳山荘―北岳山頂-二俣―広河原

トボトボと男性に続いてつり橋を渡る。

バス停に到着すると、芦安行のバスが発車しようとしている。

車内には、先程追い越して行った男性3人がジェスチャーでこのバスに乗るのかと問っている。

その時、バスの影から芦安行のタクシーがあると運転手が問いかけている。

どうやら、芦安に行けそうだ。バスの男性にはタクシーを指さし、これに乗るとジェスチャーした。

登山者同士の連帯感を感じた。ありがとう!

 

タクシーの運転手は、「運がいい。先ほど登山者を連れてきたから、帰りに乗って行けばいい。」

小太郎:「16時40分のバスは無いのか?」

運転手:「16時40分は、奈良田行のバスだ。芦安方面はさっきのバスが最終だ。」

やはり、山頂でのおばさんにガセネタを掴まされたようだ。しかし、結果的に芦安に帰れそうでラッキーだ。

そうしていると、もう一人の下山者が乗り込んできた。下山者Aとしよう。

この人も、「16時40分が芦安行の最終じゃあないのか?」と言っている。

運転手:「まだ後ろに登山者はいるのか?」

下山者A:「1人追い越した。」

運転手:「よかったら、16時40分まで待ってもいいか?」

全員:「いいですよ。」

そうすると、下山者B、Cがタクシーに乗り込んできた。

下山者B:「間に合った。途中からずっと走りぱなしだったんだ。」

下山者A:「青いシャツの人を知りませんか?」

下山者B:「追い越したよ。」

下山者A:「そうか、途中で滑って転んだから、諦めたのかな?」

そうこうしていると、下山者D、Eが到着。

下山者A:「青いシャツの男性をしりませんか?」

下山者D,E「知りません」

下山者A:「おかしいな、登りの時には、彼の方が速かったんですよ。こんなに、遅いとは思えないな。」

小太郎:「もしかして、日帰りですか?」

全員:「ハイ!」

なんと、八本歯のコルで出会ったイケメンだけでなく、我々以外皆んな日帰り隊とはビックリだ。

16時40分には、待ちに待った青いシャツの下山者F到着

全員拍手でお出迎え。

下山者F:「今日はついていない。山頂でゴミ拾いしたのに。途中でこけちゃって。広河原山荘で、皆んなビール飲んでいる

のを見て、もう飲んじゃおうかって思った。でも、明日のバスの時間を見ておこうって来たら、タクシーが待ってた。」

下山者A:「ついてないことは無い、ゴミ拾いしたからタクシーに間に合ったんだ。ついてるよ。」

 

こうして、ほぼ満車で芦安に向かうことになった。これで、運転手さんも懐が温まっただろう。

タクシーはいつの間にか9名を乗せ芦安に向けて出発した。途中、白峰三山が綺麗に見える所でタクシーを止め、

運転手:「ここが唯一白峰三山が一望できる所です。右から北岳、間ノ岳、農鳥岳です。皆さんあそこにいたんですよね。」

下山者A:「間ノ岳ってゆる~い山頂らしいですよ。}

下山者F:「そうなんですか?」

おいおい、北岳を日帰りするほどエキスパートなのに、間ノ岳は知らないって・・・・・。

下山者B:「2泊3日で縦走できるらしいですよ。」

下山者A:「えっ!それはもったいない!」

もったいないって・・・・。3日間もアルプスを縦走できるって・・・・・・、めちゃくちゃ幸せじゃないか。

しかし、誰も肯定も否定も言葉を発しない。

北岳を日帰りしたこの人たちを一瞬リスペクトしていたのに、この発言には、

「こいつら、変!」

同じ山ヤ?と思ったが、山ヤっていろいろと奥深いんだね。

 



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