2013,4,28~29
四国八十八カ所(5)
高知県
第24番(最御崎寺)~第30番(善楽寺)
まぜのおかキャンプ場の一夜はとても快適でした。トイレに行けば、感知器で電気が点灯し、蛇口を捻れば湯が出、
トイレの奥にはシャワールームと至れり尽くせり。
周りはバーベキューで、盛り上がっていましたが、決められた時間には解散したのか全く気にならず5時30分起床。 (山と全く変わりません)
まだ寝静まったキャンプ場を7時に出発。 (7時まで出発不可。)
室戸岬にある24番の最御崎寺を目指して国道55号線を延々と南下します。
左に大きく弓なりになった目先の道、車では1時間半の所用時間ですが、歩き遍路では、薬王寺からは2泊3日の行程とか。
実に、前日追い越した人々を、改めて追い越すことになりました。彼らはこの3日間、打つ寺もなく、もくもくと歩いて行く。
彼らは、何を思って歩いているのだろう? 左に度デカい太平洋を眺めながら、このような場面こそ修行の場なのかも知れない。
大変だろうなあ。しかし・・・・ やってみたい。いつかは歩き遍路。
そう心に誓い最御崎寺へと走る。
■御厨人窟 8:21
▲御厨人窟
室戸岬手前にある洞窟に立ち寄って見る。御厨人窟(みくろど)と読むらしいが、この洞窟で修行し、空に輝く明星が口に飛び込んだことで
求聞持法が成就したことを悟ったという。そして、ここから見る、空と海から名を「空海」としたらしい。
ん~、他人に言うと思いっきりひかれるような体験だ。
室戸岬で、中岡慎太郎像を右手に見ながら、室戸スカイラインの急坂を登って行くと駐車場に着く。
■室戸岬灯台 8:35
▲室戸岬灯台
車を降り、緩やかな坂を登ると山門なのだが、せっかくなので灯台に行ってみた。
180°を大きく越える展望。特にこれから向かう高知方面の展望が素晴らしい。
■第24番札所「最御崎寺」 8:39
▲24番札所・最御崎寺山門
山門近くになると、なにやらバイクのような音が響き渡っている。近づいてみると、エンジンで起こした強風で枯葉を吹き飛ばしていた。
境内の掃除もハイテクになったものだ。
▲鐘桜堂
山門を抜けると右側に立派な鐘突堂。これは、NHKの行く年くる年で3年程中継されたらしい。
▲最御崎寺本堂
正面には本堂。この本堂なんか他のお寺と違い屋根がかわいらしい。
ここで、昨日悩まされた「虚空蔵菩薩」の真言を唱えますが、やはりダメ!
結局克服できないまま、虚空蔵菩薩の真言は幕を閉じるのであった。
▲鐘石
大師堂から納経所へ向かう途中珍しいものを見つけた。「鐘石」と書かれ大きな石。
くぼみに置いてある石でくぼみを叩くとキンキンと金属音がします。
この石、安山岩でできているらしく、この音は極楽浄土まで届くという。
■第25番札所「津照寺」 9:35
▲25番札所・津照寺
最御崎寺から約15分。室津の港町に入り漁港らしきところが指定された駐車場。ここから、懐かしさ満載の漁港の集落を抜けると津照寺山門。
ちなみに、しんしょうじと読みます。山門を抜けると、壁の様な階段。奥に見えている竜宮城のような建物は本堂ではなく、
その先にも階段は続きます。本堂からは室津の港町が一望できます。
■第26番札所「金剛頂寺」 10:19
▲26番札所・金剛頂寺山門
津照寺から約15分。この辺りのお寺全部山の中腹にある。金剛頂寺も同様で、海岸線の55号線から山へ上がります。
山門には、なぜか大きな草鞋。
▲本堂
短い階段を上ると大きな本堂。
帰るとき、山門脇で初めてお接待を受けました。サツマイモとお茶を頂き、ぎこちなくお礼に納札をお渡ししました。
■第27番札所「神峯寺」 11:50
▲27番札所・神峯寺山門
金剛頂寺から約60分の所要時間。またまた国道55号線を高知に向けて走り、くおしお鉄道の唐浜駅の標識を右に曲がると
快適な農道が整備されていた。前触れでは、神峯寺への道は「真っ縦」と呼ばれ斜度は45度に及ぶ急坂。
とのことだが。45度もあったら車は登れません。
実際に走ってみると、農道から急坂にかかると、上から自転車の外人が降ってきた。
思いっきり正面衝突するかと思った。ここからの急坂は、45度は言い過ぎだが、こりゃあ凄い。
とにかく、常に右左とハンドルを切っているって感じで、休む間がない。
徳島の焼山寺や鶴林寺が遍路ころがしの異名をとっているが、傾斜は一番だろう。
帰りに、マニュアルシフトを1速にしても、どんどん加速し、ブレーキペダルから足を話すことができない。
とんでもないところに道を作ったものだ。
▲神峯寺本堂
境内も斜面に這いつくばるように配置されている。まずビックリしたのが、手水場が滝になっていたこと。
これが手水場がどうかわからず、思わず見渡してしまった。
本堂へは急な階段を登る。左右にはツツジ咲きはじめ、我々を迎えてくれた。神峯寺本堂に到着。荘厳な本堂、大師堂に参拝し階段を下りた。
■第28番札所「大日寺」 14:04
▲28番札所・大日寺山門
神峯寺から転げ落ちるように下り、次の大日寺を目指す。途中昼食を摂り、安芸が近くなると交通量がぐっと増えて来た。
昨日から空いている道しか走っていないので、少々走りづらい。
龍河洞や龍馬歴史館という観光地の標識に沿うように走ると、大日寺右の標識。
右を見るとかなりの鋭角、そして何故だか車がやっと通れるくらいの幅にポールを2本立てている。
これは、この先道幅がグッと狭くなるのか?ドライビングテクニックを試されているような試練をクリアし、大日寺の駐車場に車を止める。
道は広いままだった。あのポールの意味はなんだったのか?嫌がらせでもないだろうに。謎だ。
■第29番札所「国分寺」 14:59
▲29番札所・国分寺仁王門
大日寺からは、昨日からお世話になった国道55線から離れ、後免を通り過ぎ田園風景の中を北に走ると、国分寺に到着。
四国4県に1ケ寺づつある国分寺。仁王門も立派です。すると、スポーツ自転車がやってきた。
神峯寺で衝突しかけた外人さんだ。早いねえ~。
▲本堂の・・・はず
仁王門を抜けると正面に見える趣のある杮葺きの本堂があるはずなのだが、白い工事用の幕に覆われて全く見えません。
ここの本堂、本で見ていいなあって思ってんだけど残念、。
■第30番札所「善楽寺」 15:44
▲第30番札所・善楽寺
30番札所の善楽寺があるのは高知市。とうとう高知市までやってきました。
善楽寺は平成6年に30番札所になった新しい札所。それまでは、安楽寺と並んで2ケ寺が30番札所となっていたとのこと。
建物は町中のお寺って感じで現代風です。正直見るべきものではないかな。
ということで、小坊主がかわいかったので、ここは小坊主君で。
善楽寺を打って、今回の行程は終了。そして全体の約3分の1が終ったことになります。
写真も綺麗でした。
車で行かれたんですか?
お仕事お疲れ様です~。
またまたのご訪問ありがとうございます。
初めての四国お遍路。
安全運転の車遍路です。
正直宗教心もなく、精神的にまいっている訳でもないですが、1度始めちゃうと最後までやっちゃおう。
そうすると、もしかして何か見えるかも。
そんな軽い気持ちでお参りしています。
ハハハ・・・。でも本業の山登りがおろそかになって申し訳ありません。
ご訪問ありがとうございます。
返信が遅くなって申し訳ございません。
めぐみさんは、お遍路さんに興味がおありですか?
もしかすると、はまるかもですよ。
これかもよろしくです。