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2010,7,19
乗鞍岳(3026m)
岐阜県・長野県
(1)
畳平-肩の小屋-乗鞍岳山頂-肩の小屋-富士見岳-畳平
朴木平からのバスの時間は、3時30分か5時55分か。
乗鞍岳からのご来光を拝むには3時30分だ。しかし、蓼科山の疲れを考慮すると、5時55分だ。
二人の意見は即決した。5時55分乗車、これで決定!で、4時起床。
5時にホテルを出るときには、すでに3名が出発していた。3時30分のバスに乗ったのか?それ
とも上高地に向かったのか?
平湯峠からは、笠ケ岳がきれいに見る事ができる。今日も天気はバッチリのようだ。
5時15分に朴木平駐車場に到着。平湯と違って空はどんより曇っている。どうやら・・・・。
■朴の木平バスターミナル 5:55
▲朴の木平バスターミナル
バス出発近くなると、駐車している車の中から続々と登山者が出てきた。
結果的に、バスはほぼ満員の乗客を乗せて乗鞍岳畳平へ向けて出発した。
我々は一番前に座ることができ、180度の景色を手に入れることができた。
バスはぐんぐん標高を上げてゆく。すると、下界は雲海に覆われたアルプスの大展望が目の前
に広がってきた。
その時、運転者が度々奇妙な行動をしていた。運転席のボタンを何度も押していた。
何をしているだろうと思っていたが、次期に判明した。
急坂でバスは停止。実はこのバス、ハイブリットバスで電池の調子が悪く、思うようなパワーを
得ることができないでいた。一旦運転者が外に出て、バッテリーを操作し再び出発した。
外ではバッテリーの異常を知らせる警報音が鳴り、畳平まで音は鳴り続けていた。
■乗鞍岳畳平 6:46 (2702m)
▲お世話になったバス(バッテリー直らず)
畳平に到着すると、爽やかな空気に包まれていた。何度と無く畳平に来たが、これまでの最高の
天気に恵まれていて、心がワクワクしてきた。(それほど3000mの世界では天気が難しい。)
▲畳平からのコロナ観測所(クリックで拡大)
3000mの世界はやはりすごい。
▲鶴ケ池と魔王岳
出発してすぐ鶴ケ池がある。そこには、高山植物の女王「こまくさ」、「チングルマ」「コイワカガミ」
がまさに百花繚乱だ。高山植物の宝庫であることは残念ながら全く知らなかった。
だから余計に、乗鞍岳を愛おしく思った。ならば、3000mの世界を満喫しよう。そう思って剣ヶ峰
に向けて出発した。
▲雪渓とコロナ観測所
まだ雪が残っていて、池の半分は雪で埋もれていた。しかし、下界では30℃を裕に越える気温
だというのに、3000mの世界はやはり違う。
▲登山道?
道は肩の小屋までは、登山道というより砂利道。緩やかなんだけど、トラクションがかかりずらくて
結構歩きづらい。
▲こまくさ
それでも道の脇に咲く、高山植物の女王の「こまくさ」に心癒される。
▲八ケ岳連峰
コロナ観測所との分岐まで登ると、東側の展望が開け昨日登っていた、蓼科山をはじめとする
八ケ岳連峰を見る事ができる。昨日あの頂に登っていたことを思うと不思議な感じがする。
▲乗鞍岳山頂を望む(クリックで拡大)
コロナ観測所との分岐を過ぎ、回り込むと目的地の乗鞍岳山頂が姿を現した。
ここから一旦緩い下りになる。
▲乗鞍高原からの道の向こうに南アルプス(クリックで拡大)
下界に目を転じれば、乗鞍高原と九十九折の道を見る事ができる。その先には南アルプスが見え
る。肩の小屋の下側には、大雪渓があり、スキーやスノーボートに興じている。
■肩の小屋 7:32
▲ハクサンイチゲ
肩の小屋に到着すると車道のような砂利道はここで終了。小屋の脇には、ハクサンイチゲの
群落が我々を迎えてくれた。
▲肩の小屋からの登山道
ここからが本格的な山道になる。急なガレの道を、乗鞍岳の稜線と言おうか噴火口の渕に向け
て登って行く。周りには、昨日以上にファミリー登山や観光客みたいな人が多く剣ケ峰を目指し
ている。
▲肩の小屋、コロナ観測所の向こうに槍穂連峰
息を切らせながら進んで行くと、後ろ側には肩の小屋、コロナ観測所の先に槍穂連峰が姿を
現した。
▲乗鞍高原
東側には乗鞍高原から続くエコーライン。今日も天気はすこぶるいい。東側は逆光で見にくい
が、南側は標高を上げて行くとどんどん展望が広がって行く。
もう少しで稜線だ。