小太郎 山へゆく。

山登りとお酒を中心とした日記です。たわごとと思って聞き流してください。

四国八十八カ所(8) 2013,8,31~9,1

2013年10月30日 | 四国八十八ケ所

2013,8,31~9,1

四国八十八カ所(8)

 愛媛県

第44番(大寶寺)~第51番(石手寺)

今年の夏は暑かった!暑さと例年以上に早く梅雨が明けたせいで、山もお遍路も行く気にならなかった。

しかし、8月の末に台風が日本列島に襲来するかと思ったら、どうやら息切れで雨台風になりそうな雰囲気。

2ケ月ぶりにお遍路を再開しよう。そう思った。

瀬戸大橋を渡り、松山自動車道を使い、川内インターから三坂峠を登り久万高原に帰って来た。

幸いにも雨は落ちてこない。気温も

駐車場から坂を上り、うっそうと茂った森の中に立派な山門が姿を現した。

■第44番札所・大寶寺 8:39

▲第44番札所・大寶寺仁王門

デカい草鞋が左右に掲げられ、見ながら仁王門をくぐる。また坂を上ると、

▲大寶寺本堂

本堂に向かう階段。参拝者は1人のようだ。静かな本堂、大師堂で参拝し納経所へ向かう。

今までと違い本当に静かだ。聞こえるのは、ミンミンゼミの鳴き声だけだった。

■第45番札所・岩屋寺 9:32~10:34

▲駐車場

 

大寶寺を打ち終え88分の44が終了した。これから後半戦に入る。大寶寺から一山越えて岩屋寺に向かう。

 

地図を見れば、お遍路の中で一番海から離れたお寺だ。

 

県道から車がやっと入れる幅の道を50mほど入ると駐車場。駐車料300円也。岩屋寺まで徒歩約20分、距離は700mの看板。ここは難所と聞いているがどうだろう。 

▲参道

2~3件のお茶屋さんを越えると、うっそうと茂った森の中の参道を登って行きます。すると、約20分で目の前に

いっぱい穴が開いた岩の壁が目の前にドーン! 

▲第45番札所・岩屋寺

見れば見るほど奇岩って感じ。山全体がご本尊というのもうなずける。本堂脇にある梯子を上ると、奇岩の窪地に立つことが

できる。木でできた少し間隔が空いた梯子を登ってみる。

ここからの風景がすばらしいと聞いていたが、本日は雨こそ降っていないが、霞んでいるのでよくわからない。

納経所で御朱印を頂いた後に、本堂脇の「穴禅定」という弘法大師が自ら堀り「独鈷の霊水」が湧き出ているという洞窟に

足を踏み入れるが、真っ暗で何も見えない。

穴禅定を出て、下山にかかる。お遍路の中でも一番険しい山道を降りきった。

ここから、松山平野へ一気に下りてゆく。

ここから、瀬戸内の見慣れた風景になるのがちょっと寂しい。

■第46番札所・浄瑠璃寺 11:42

▲第46番札所・浄瑠璃寺

 

砥部焼の窯元を横目で見送りながら、浄瑠璃寺近くになるとカーナビが 

「〇百m先、Uターンです」

小太郎:「Uターン?」 

浄瑠璃寺に着いてみると、確かにお寺に沿うように鋭角の道が駐車場に向かっている。こりゃあ、言う通りUターンだ。

浄瑠璃寺前にある、お遍路宿で有名な「長珍屋」の前でUターンさせていただき、先程の道に入りお寺の裏手の駐車場に止める。

■浄瑠璃寺本堂 

▲浄瑠璃寺本堂

駐車場から境内に入ると、本堂の横に出た。マイルール通り、表から改めて参拝。

コンパクトで落ち着くお寺。そんな印象の残るお寺です。

■第47番札所・八坂寺 12:15

▲八坂寺山門

浄瑠璃寺から数分で到着。大きな駐車場に車を止め、整備された山門から参拝します。

▲八坂寺本堂

お遍路を回っていて、お寺お寺でこんなに建物が違うのだろう?条件は変わらないだろうと思う。

お寺によっては、ヨーロッパ製の外車が2~3台置いてあるお寺もあれば、質素で何もないお寺もあります。

ここのお寺は、立派です。駐車場、建物ともに整備が行き届いていてお金かかってるんだろうなという印象。

ビックリしたのは、境内の裏手は、広大な霊園。檀家が多いのだろうが、八十八カ所の中でも1番じゃあないかって程の面積です。

八坂寺の後、お遍路発祥と言われている、衛門三郎ゆかりの地を参拝しました。

この地で、弘法大師の托鉢をたたき割り、その為弘法大師の逆鱗に触れ、子息が次々と謎の死をとげるという。

ある意味弘法大師の恐ろしさを身を以て体験した衛門三郎さん。実は、苗字はこの地を治めていた「河野氏」であることが判明。

21回も四国をぐるぐる回ってやっと弘法大師に会うことが出来たと思ったら、そこで絶命。ん~やりきれん

■第48番札所・西林寺 13:30

▲第48番札所・西林寺山門

西林寺のすぐ横のうどん屋さんでエネルギーチャージ。

▲西林寺本堂

松山平野の田園風景の中にあるお寺。とても手入れが行き届いてる印象のお寺です。

本堂をお参りした後大師堂に移動すると、今まで我慢していた空から、雷とともに豪雨になってしまった。

大師堂でしばらく雨宿りさせていただいた。もともと、今日は台風くずれで雨とわかっていたので、やはり降ってきたかって感じだ。

■第49番札所・浄土寺 14:11

 

▲第49番札所・浄土寺仁王門

西林寺から北に向かい、旧国道11号線沿いのベットタウン。こんな住宅地の中にお寺があるのか。

住宅地の細い路地を進み、階段を上がると立派な仁王門。

▲浄土寺本堂

仁王門をくぐると、ミニ東大寺のような本堂。後ろに竹林が借景となって落ち着い雰囲気を醸し出している。

このお寺には、空也上人の像が安置されていて、口から6体の仏像が吹き出しのように連なっていて、

「南無阿弥陀仏」を表している。

ぜひとも見たかったのだが、本堂に安置されていて見ることが出来なかったのが残念だ。

■第50番札所・繁多寺 14:51

▲第50番札所・繁多寺山門

浄土寺から住宅地を右へ左に角を周り続け、ズンズン標高を上げ、農業用か、防火用かわからないが、ため池が右に見えると

第50番札所繁多寺に到着。広い敷地に構えられた境内。

▲本堂

正直、味気ない山門をくぐり、境内に入る。ここで蝋燭が切れたことに気が付き、取りに戻る。

その時、バスがやって来た。団体は好きではない。何をされた訳ではないのだが、団体の圧力からか、自分のペースを

乱されるのが嫌いなんだ。

雨が降り続ける中、お参りを済まし次に向かう。

■第51番札所・石手寺 15:33

▲第51番札所石手寺本堂

どうやら次の大山寺までの所要時間を考えると、ここが今日最後のお寺だろう。

松山市街地の東端にあるのが、51番石手寺だ。お遍路のお寺でもあるのだが、観光地の一つでもある。

本堂でお参りをしていると、親子3代のグループが横にやってきて、孫であろう子供が手をパンッ、パンッ!と柏手を打った。

それを見た、両親、祖父、祖母ともに何も言わない。それどころか、両親も同様に柏手を打っていた。

仏様と神様の違いもわからないらしい。じゃあ、どう違うのと聞かれると小太郎も返答できない。

今の世の中では、こんなものかもしれない。

 

本日はこれで終了。予約をしていた道後温泉に宿泊し、道後温泉本館にも入り、1日の疲れを癒した。

 

                                                      (9)につづく 

 

                                                         



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