小太郎 山へゆく。

山登りとお酒を中心とした日記です。たわごとと思って聞き流してください。

東赤石山・西赤石山縦走(2) 2009,7,4

2009年07月09日 | 中四国の山のぼり

2009,7,4

東赤石山・西赤石山(愛媛県)

1707m・1629m

(2)

筏津-東赤石山-赤石山荘-物住頭-西赤石山-銅山越-日浦

(1)からよむ

昼食を摂りながらこの先をどうすべきか?天気はどうなるか分からないが、西赤石に行きたい!

その気持ちが強かった。東赤石山頂で出会った団体が先に行っていると言うだけで心強い。

根拠は全く無いが。まあ日本人特有と言おうか、仲間がいるだけで安心みたいな感じですかね。

ということで、西赤石山へ縦走と決定。

 

そうこうしていると、周りのウグイスのさえずりに混じって、オカリナが・・・・・・・・・。

えっ・・・オカリナ。

そうオカリナでエーデルワイスのメロディーが山肌に響き渡ってきた。

オカリナのやさしい音色が心を落ち着かしてくれる。

▲オカリナを奏でる女性

数曲を演奏してくれ、出発するときにはミッキマウスマーチになっていた。

いくぞ!ていう気分にはならないが、背中を押してもらうには十分だった。

12:32に西赤石山へ向けて出発。赤石山荘脇から西に向う。

道は岩ごろごろで、樹林帯の中からなのかジメジメして気分は暗い。

■石室越 12:57

▲石室越

石室越を越えるとどんどん下って行く。赤石山荘を出て、誰にも会っていなかったが、下から

団体の声が聞こえてきた。こんな天気でも縦走する人がいるんだと思った時、その人たちは、

東赤石山頂で出会った団体だった。

小太郎:「どうしたんですか?」

団体:「勇気ある撤退です。日浦から1時間歩かないといけないし・・・西赤石に行くんですか?」

逆に質問されてしまった。心のよりどころだっただけに、誰も仲間がいないこの先に不安がよぎっ

た。

■前赤石岩稜帯 13:13

▲前赤石岩稜帯(クリックで拡大)

本日一番の難関地帯。前赤石の岩稜に差し掛かり、見てもどこをどう通っていいのかわから

ない程の岩岩のトラバースだ。そうこうしていると、向こうから2名が岩稜帯に差し掛かりこち

らに向ってくる。離合もできそうに無い細い道なのでどう通るか、じっくり見させていただこう。

すると、後ろから熊鈴の音が近づいてきた。見ると東赤石山頂で出会った中年の単独男性だっ

た。男性は躊躇せず離合できないであろう細い道を突っ切っていった。

なんとか離合してズンズン進んでゆく。まるで天狗のようだ。あっという間に視界から消えて行っ

てしまった。ほどなく向こうから来た人が到着し、話を聞くと、「ここから見るほど難しくない。ただ、

靴の土は落とした方がすべらなくていいだろう。」とのありがたいアドバイス。

すぐさま二人とも靴の土を落としたのは言うまでもない。

実際は、多少の緊張感はあるが、見るほどには難しくなく通過していった。ただ、すべると確実

にあの世に行ってしまうだろう。

ここを過ぎれば、緊張する場所はない。土壌も一気に変わり、緩やかな稜線歩きを満喫できるだ

ろう。

■物住頭 1634m(13:43)

▲物住頭山頂

▲前赤石山と石室越

物住頭に到着し振り返ると、前赤石の土壌がいかに変っているかわかる。

そうこうしているうちに雨が降ってきた。とりあえずザックカバーだけ付け出発だ。

物住頭を過ぎると、今までも所々アケボノツツジが咲いていたが、数がどんどん増えて行った。

確か見頃はゴールデンウィーク頃だったと思ったが、今でも十分咲き誇っていた。

▲物住頭を過ぎての稜線(尖った山が西赤石山)

先を急ごう。物住頭を過ぎると西赤石山を確認できた。でもまだあんなに遠いのか。

雷が鳴らないでくれと思いながら、我々にはオーバーペースのスピードでズンズン進んで行く。

黒い雲が西赤石山を覆い先行き不安だが、ここまで来たら前進する方が得策だ。

幸い雨も激しくはならず、降ったり止んだりの状況だ。今日は足がよく前に出る。めずらしくCT

より早く歩いている。調子がいいのだろう。どんどん進んで行く。曇っていて気温を左程でもな

いのが幸いしてるのかもしれない。

■西赤石山 (1629m)

▲西赤石山山頂

西赤石山山頂に到着。これは本当にうれしかった。山をはじめた時、ゴーデンウィークに日浦

から西赤石山に登ったことがある。その時には、5月とは思えない30度の気温で、あまりの

高温にりのハイカーも熱中症で倒れる中ヘロヘロになりながら山頂に到着したことを思い出

した。その時、東赤石山までの縦走なんて想像もできなかったのに、今日は縦走してここまで

やってきた。とぎれた線がつながったようでうれしかった。

西赤石山からは緩やかにアップダウンを繰り返し、銅山越へと繋がってゆく。

ヘタ子が1か所怖いところがあったという。大きい岩を廻りこむところで、道がスパッと切れ落ち

ているところだというが、今回行ってみると、なんだというところだった。

この先アケボノツツジは益々増えてゆく。

空も明るくなってきて、ここまでくれば大丈夫だろうとペースを落とす。

この丘稜を越えれば銅山越だ。前回来た時は、まだ精錬の影響からか植物が少なく土がむき

出しの所が多かったように記憶しているが、草原になっていた。

                                              (3)につづく



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