本とパンのあるくらし

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悪漢小説「シスターズ・ブラザーズ」

2020年06月22日 | 小説
昨日読み終えたばかりの文庫本、紹介します。

ゴールドラッシュのアメリカ西海岸が舞台。危険な兄弟の物語です。

「シスターズ・ブラザーズ」 パトリック・デウィット/著 茂木健/訳

昔のアメリカ、西部劇の時代ですが、正義のヒーローは出てきません。
いわゆる悪漢小説です。
主人公の兄弟、殺し屋なんですもん。

    

酔っぱらうとダメだけど、冷徹でクールで、これぞ殺し屋ってタイプの兄チャーリー。
ちょっと愚鈍で繊細なところがあるけど、ひとたびキレると怒り狂う弟イーライ。

この二人が任務を果たすため、行く先々で起こす騒動を描いた小説。

あんまり好きなタイプの小説じゃないなあと思いながらも読んでいったら…。
意外にも?!面白かった。

簡単に人を殺してしまうところは、ん~って感じですが、この兄弟なぜか憎めないのです。

変わっていて、おかしくて、ちょっと切ない悪漢西部劇。

ブッカー賞の最終候補にも残った作品とのこと。
こんな文学もあるんだなあ。

おうち時間が増えたおかげで、今まで手に取ることをためらっていた家にある本を読む機会ができました。
意外な本との出合いに感謝。

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