昨年もカイツブリの子育てのまとめをしたあと、まさかという時期に新たな繁殖を試みるペアがいた。
そのときは、11月末に雛が1羽生まれ、1月8日に姿を消した。結局親が餌を捕れず、雛が鳴いて要求しても与えられないまま弱って死んでしまったと思われる。見ているのが辛かった。
そういう事例があったので、今年又晩秋に繁殖し始めたペアを見て、とても心配だった。
▲10月24日 巣作りと交尾
▲11月8日 卵が1つ
▲3個の卵を抱卵中
雛は予定日より1日遅れて11月30日に1羽目が誕生。続いて2羽目も生まれたそうだが、生まれたときから弱弱しく、親の背に上ることができずに、力尽きて死んでしまったらしい。
次の日には3個目の卵が孵化する。
▲前日生まれた1羽目の雛
▲ひび割れて嘴が見えるが、なかなか出て来られない雛。親も気にしている。
▲やっと体が見えてきた。
▲この子も弱弱しい。
それでも、次の日行ってみると、2羽は無事だと聞いて、一安心したのだが、12月3日には、巣に雛の死体があった。
残った1羽に親はなんとか餌を運んできていたが、雛の口に合うサイズの餌がなかなか捕れないようだった。
▲残ったのは1羽だけ。とても小さい。
そして、今日(12月7日)残った雛も巣の中で死んでいるのを撮った写真を見せてもらった。たった1週間の命だった。
適切な大きさの餌がなかなかもらえない上に、急に寒くなって、力尽きたと思われる。
それでも親は今日のところ巣の上に座っていた。
地元の公園では、この時期の子育てが成功した事例はない。まさか、再挑戦するなんてことはしないでほしいのだが。