鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

柿の木食堂のお客たち

2015年01月07日 | 野鳥
昨年の晩秋のこと。
小さな児童公園に1本の柿の木がある。
柿の木の実は年によって実のつき具合に差があるが、今季はことのほかたくさんの実をつけ、遠くから見るとまるで木が燃えているように赤い。
「楽しみだね。」と鳥見仲間と話していた。

もちろん、渋柿なのだと思う。どんなに人間の目には熟しているように見えても、初めは鳥たちはやってこない。
鳥たちは、どうやって柿の実が食べごろになったとわかるのだろうか。
ときどき味見に来るのだろうか。それとも、鳥たちは、熟し具合を目で見てわかるのだろうか。

ともかく、ある時期になると、いきなり鳥たちがたかるようになる。
初めはたいてい、ヒヨドリとメジロが来る。

嘴で皮の上からつっつき、破れた実をむしり取って食べるヒヨドリ


何度もつっつかれ、破り取られた実は食べやすい。


メジロたちは、ヒヨドリによく追い払われるが、それでも粘り強く食べにくる。

やはり初めは、とんがった嘴でつっついて皮をやぶる。




実は、破り取られた跡がいっぱい。


こちらも、何度も引きちぎられて食べやすくなった実に嘴を差し込んでいる。




これだけ実があれば、鳥たちも、それを観察する人間も、一冬楽しめるのではないかと思っていた。

つづく

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