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鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

コチドリ観察記 その2

2011年07月16日 | シギ・チドリ類
今年のコチドリは、雛3羽を無事に成長させて飛び去っていったようだ。
今年の営巣場所はフェンスに囲まれた広い原っぱなので、安全度は高いが、
姿を見つけるのが難しく、よく観察できたとは言えない。
昨年・一昨年の例を織り交ぜて、雛の成長を追ってみたい。

雛は生まれるとすぐに自分で歩き回って餌をとるようになる。
餌は何なのか一生懸命見ようとしたのだが、
地面をつっついて捕れる虫らしいというところまでしかわからなかった。
水たまりがあるようなところでは、水の中の虫も取っているようだ。






親の役目は、危険があると鳴き声で知らせること。
雛はその声を聞くと、急いで逃げて身を隠したり、その場で動かなくなる。
雛のいる場所は、砂利やウッドチップなど雛の色とよく似ていて、
動かないと見つけにくいのだ。


それでも敵なのが近づいてくると、親は自分の身に敵を引き付けようとする。
偽傷行動をとることもある。
人間が近づきすぎても、親がいやにこっちへ寄ってくるのでそれとわかる。
こういうときは、ストレスにならないようにその場を立ち去るべきだ。

雛は疲れたり、雨が降ってきて寒くなったりすると、親のお腹の下に入り込む。
かなり大きくなってもこの行動は続く。
頭隠して尻隠さず状態がおかしい。







その3へつづく


コチドリ観察記 その1 

2011年06月06日 | シギ・チドリ類
コチドリが近所の駐車場に隣接する空き地で子育てをしていることがわかったのは、2009年の5月のことだった。
すでに雛が3羽か4羽生まれている状態だったが、最終的には2羽が飛べるようになるまで成長し、巣立っていった。
翌年の2010年にも同じ空き地にペアが飛来し、今度はディスプレーから産卵(一度放棄し、再度産卵)・孵化まで観察できたのだが、いつの間にか雛は行方不明になり、結局巣立ったのかどうかは不明のまま終わった。
そして、今年。
またペアが同じ場所に飛来し、交尾やディスプレーも観察されたのだが、結局産卵までは至らなかった。
あきらめていた矢先、別の場所にたびたびコチドリが観察されたという報告があり、どうも同じペアではないかと言われていたのだが、遂にそちらで雛が誕生しているのもわかった。

こうして3年連続でコチドリの子育ての様子を観察することができた。




コチドリのディスプレー
オスがくぼみをつくってそこに座り、メスを呼ぶ。


メスが近づくと羽を持ち上げて誘う。


メスがオスと下に入り、


オスが作ったくぼみに座る。


産卵するまで、このようなディスプレーを繰り返し、あたりにはたくさんのくぼみができていた。

産卵

卵は4個。交代であたためる。

孵化






卵は3個まで無事に孵化した。
最後の一つは孵化しなかった。
孵化した雛は羽が乾くとすぐに親の下から自力で出てきて、歩き回り、自分で採餌するようになる。
火星人のようなユニークな姿だ。

つづく。



イソシギ

2010年06月24日 | シギ・チドリ類
マイ・フィールドに久しぶりのお客。
毎年ちょっと立ち寄るイソシギ。
今年はペアで。







片方の羽はきれいで、もう一方は少しぼさぼさな感じ。
羽が抜け変わっているのか。雌雄の違いなのか。
池の水質浄化装置がいたくお気に入り。
虫がたくさんいるのかな。

ツルシギ

2010年05月21日 | シギ・チドリ類
いろいろな春のシギ・チドリを見に行った。
この日はあいにくの天気で、どんよりと曇っているばかりか、
ときどき小雨が降ったり、突然雷が鳴って大雨が降ってきたりで残念だったが、
ツルシギが曲がりなりにも見られたのでまあまあの成果だった。

ずいぶん深い水に入っているのに驚いた。









シギ・チドリ類は、冬羽だとみんな背中が茶色でお腹が白く、区別もつかないし、
見た目も面白くないのだが、夏羽の時期は特徴がはっきりして、きれいで面白い。
特に体が黒くて、嘴の下が赤い夏羽のツルシギは一見の価値がある。
来年天気のもっとよい日にまた見られるといい。