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鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

今日もツクツクボウシ

2007年08月25日 | その他
夕方4時50分ごろ善福寺へ。
下池の柳の木付近に、今日もツクツクボウシが羽化中。
ツクツクボウシの幼虫は柳の木の根が好きなのだろうか。
この時間に3個体が羽化中だった。
1匹まだ幼虫のものがいたので、今日は粘って観察することに。

幼虫はまず、適当な高さまで登ってくると、そこで足踏みするような動きをする。
前の羽化失敗個体も同じ動きをしていた。
足場をしっかりとさせるためではないかと思われる。

場所が決まるとしばらく動かない。
ふと目を離した隙に、背中の殻が割れてもう背中が出始める。
もぞもぞと動いては上半身と縮れた羽がでるまで踏ん張る。

羽ができると、いよいよイナバウアー。
ぐっと体をそらせると、体と殻をつないでいる糸のようなものが切れる。
殻が透けて、おなかの部分があと少し残っているのが見える。

糸が切れると腹筋運動のように体を起こして、
自分の殻に掴る。
脱皮の途中で何度も脚を動かして支える力を付けているようだ。
そこで一気に最後の部分を殻から出して脱皮終了。
この間40分以上経過。

殻に掴ったまま羽が伸びるのをじっと待つ。

この個体が脱皮し終わる間、脱皮のすんだ個体の様子もチェックしたが、
2個体は40分間の間殻にぶら下がったままだった。
変化したのは、羽が初めは平らに開いていたのが、
向き合うように閉じてきたことと、体の色が少し茶色っぽいなったことぐらい。

一番早く脱皮したと思われる固体は、自分の殻から離れて、
少し動いていた。

セミの羽化失敗

2007年08月25日 | その他
善福寺公園下池の南側は密度の高いセミの羽化場所。
前半はアブラゼミの脱殻でいっぱいだし、
今の時期はツクツクボウシの脱殻だらけ。

セミは普通夜に羽化するはずだが、
アブラゼミもツクツクボウシも
時には私が観察して回る真昼間に羽化を始めるものがいる。

先日目の前の杭をよじ登ってくるツクツクボウシの幼虫を見つけた。
時刻は正午をちょっと回ったころ。
しばらく観察していると、背中が割れて頭と体の前半が出てくる。
ちょっと休んでは力を込めて体を抜こうとする繰り返し。
けれど、しばらくすると、まだおしりの先が抜けていないのに、
じっと動かなくなってしまった。

ちょうど通りかかった方と、
「力尽きてしまったのでしょうかね。」
「もうちょっとなんだから、がんばれ。」
とか話したり、応援したりしていたが、無理のようだ。
色はどんどん茶色く変わっていき、乾いてしまう。
「やはり昼間の羽化は失敗しやすいのでしょうかね。」
などと言って、私はその場を離れてしまったが、
通りがかりの方は、諦めきれない様子で見ていらした。

翌日現場に行ってみると、殻も何も残っていなかった。
無事羽化したのだろうか。その確率はとても低い。
鳥などに食べられてしまったのか。
それとも、通りがかりの方が持っていかれたのか。

その側には、数日前に羽化失敗した個体がしばらく木にくっついていたが、
それもしばらくして殻ごとなくなっていた。

写真は羽化がストップしてしまったツクツクボウシ。

マルタンヤンマ

2007年08月24日 | その他
この夏のトンボの収穫の筆頭はマルタンヤンマ。
昨年までは名前すら知らなかった。
このきれいで大きなトンボが、
近くの公園で割りと簡単に見られることがわかり、驚いた。
カメラマンが何人か一生懸命さがして撮っているので、
それなりに珍しいトンボなのだろう。

昼間の暑いときは、木陰の枝にぶら下がって休憩し、
夕方になると活動し始めるそうだ。

私が見たのは3個体、どれもメスだったので、
今度はオスが見たいという欲がでる。

オオクモヘリカメムシ

2007年08月06日 | その他
今年はなぜか、カメムシが少ない。
アカスジキンカメムシなどは、ぜんぜん見つからなかった。

そんな中で、玉川上水沿いでカメムシの幼虫を見つける。
カメムシの幼虫は成虫とは違う姿なので、なかなか名前がわからない。
撮った写真をもとにネットで調べてなんとかそれらしきものを見つける。
オオクモヘリカメムシの幼虫のようだ。
説明を読むと、この幼虫はネムノキを好むようだ。
それではっと思いついた。
この幼虫のすぐそばに大きなネムノキがピンクの花を咲かせていたことを。
次に行ってみると、成虫もネムノキから飛んで来たり、飛んでいったりしている。

ネムノキにとまっている成虫を見つけて写真に撮り、
家で拡大してみたら、なんと交尾中だった。
写真に撮るときは気がつかず、手前の虫にピントを合わせたので、
つながっているもう一匹にはピントが合っていないのが残念。

しかし、オオクモヘリカメムシとネムノキの関係がわかって、ちょっとうれしい気分だ。

ナガサキアゲハ

2007年08月02日 | その他
この夏は、毎日のようにナガサキアゲハを見る。
数年前まではこんなことはなかった。
東京で初めてナガサキアゲハを目にしたのは2004年。
ツマグロヒョウモンと同様、暖かい地方でしか見られない蝶と思っていたが、
どんどん多く見られるようになって、ついに普通種になりそうだ。

今日はもしかしたらナガサキアゲハの幼虫かと思われる芋虫も発見した。
近くで見るのはいつもオスだったが、
白い紋のあるメスらしき蝶も飛んでいるのも確認できた。

やはり地球温暖化は確実に進行しているのだろうか。

ところで、2004年に見たナガサキアゲハもボタンクサギの花に来ていた。
近所の公園で他の方が撮られた個体もボタンクサギに来ているもの。
玉川上水のボタンクサギに止まっているのも見たことがある。
ボタンクサギはクロアゲハも好むようだが、ナガサキアゲハは格別のようだ。