はじめに)今日のエントリはすごく長いですが、皆さんのご意見をうかがいたいので読んでいただけるととても嬉しいです。
先日、バンクーバーに引っ越してくるときにお世話になった引っ越し屋さん「
QIC」の社長さんと一緒に食事をしました。色々と現地情報を教えていただいて引っ越しだけでなくお世話になっているのですが、実は日本食スーパー「
すず屋」も経営してらっしゃるそうで。Facebookでやけにそこのスーパーを推してるから何かご縁があるとは思っていたのですが、まさか自分の店だとはね。そら、推しますわ。
食べながら色々と話してたらFacebookやTwitter、ブログの話になりまして。で、社長さん曰く、「Facebookではある程度認知してもらいアプローチできるようになったけれど、そうでない人達にアプローチするにはどうすればいいのかなあ」とのこと。そこでつい、最近読んだ話を受け売りでとりあえずえらそうに講釈たれてしまいました、ごめんなさい。お話したのは、ストック型のメディアであるブログやホームページに価値のある情報をのせて、検索したときに上位に来るようにするしかないんじゃないですかね、ということでした。
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さて、別れてから僕なりにもう少し真面目に考えてみました。
まず、ネット商店ではない店舗においてネットが果たせる役割は、
1)検索でヒットして認知してもらう(ストック型、ブログ・ホームページ)
2)セール情報などを発信する(フロー型、Facebook・Twitter)
という2つがあります。具体的には、1でお店の存在、所在地、営業時間、取り扱い内容を伝え、2でセール情報や休業予定などを伝えます。僕がお伝えしたのは1を充実させましょう、ということですね。
でも充実といっても何をすればいいの?というところをすず屋さん(日本食スーパー)の例で考えてみましたのでこちらで展開してみます。「ご本人にメールしろよ」という話なのですが、せっかくだからここに晒してみて他の方々のご意見もきけたらなーと。「こういうのはどう?」とか「素人がバカ言ってんじゃねーよ」というのも含めてご意見いただければ自分の勉強になりますので、是非。
まず、アプローチする相手について考えてみます。すず屋さんはバーナビー市というバンクーバー市の隣に位置する市にある日本食スーパーです。ネット商店ならいざ知らず、海外の一商店が一生懸命日本在住の日本人にアピールしても1円も得しません。狙うのはバーナビー近郊、広くとってもバンクーバー全体(バンクーバー市だけでなくリッチモンド市、バーナビー市など
隣接する市を含めて大きい意味でバンクーバーと称しています)がいいところでしょう。
その中で、日本食に興味がある人、となるとさらに絞られてきます。まずほとんどは日本人、あとは中国人、少数のカナダ人、というところでしょうか。となると当然、バーナビー近郊に在住の日本人がメインターゲットになります。ただ、日本食スーパーというのは非常に少ないので、バーナビー近郊の日本人ですず屋を知らない人はおそらくほとんどいないでしょう。つまり、彼らに一生懸命お店の場所などの情報を伝えてもあまり意味がありません。
(FacebookやTwitterのフォロワー以外にセール情報を伝えたい場合は、セール情報をホームページに掲載してその旨を店頭に掲示し、ホームページを見てセール情報をチェックする習慣をつけてもらいます。)
ということは、
A)バーナビー近郊ではないがバンクーバー在住の日本人
B)バーナビー近郊の日本人以外
をターゲットにして何をどう伝えるかを考えていく必要があります。
では、それぞれについて具体的に考えてみます。
A)
まずバーナビー近郊ではないがバンクーバー在住の日本人にアプローチしたいとしましょう。僕がまさにその日本人なのですが、残念ながら知り合いの店であるにも関わらず僕は依然としてすず屋さんに行く予定はありません(ごめんなさい!)。なぜかと言えば遠いから。近くに日本食スーパーがあるので、どうしてもそちらに行ってしまいます。
なので、来てもらうためには相当のフックが必要になります。具体的には他店に置いていないものを入荷するしかありません。例えば現在、日本で人気らしい「
まるちゃん正麺」なんかどうでしょう(単に僕が食べたいだけw)。こういった「いま日本で流行っている!」というものはちょっと遠出してでも試してみたいものです。また、お弁当に入れる用の冷凍食品は、こちらの学校は給食がないので毎日お弁当を作るお母さん達のニーズはかなり高いと思います(実際に聞いてみたところ、欲しいけど売っていない!という声あり。値段にもよりますが、、、)。もちろん輸入許可の障壁は大きいのでしょうがトライする価値はあるかと思います。可能であればわざわざ行く人も結構いるでしょうし、そうなればついで買いも見込めます。そうした差別化をホームページ上でアピールし、同時にFacebookやTwitterで拡散してもらうことで店舗の認知と集客の両方を狙います。
また、来てもらうだけでなくこちらから赴くという方法がとれるなら実はそれがいちばんでしょう。買い物ってでかけるのが手間ですし、届けに来てくれるならこんなにありがたい話はないわけで。多少配送料がかかっても、ガソリン代+手間賃と思えば払う人はお年寄りを中心に多いと思うんですよね。一定額以上で配送料無料とすれば顧客単価増にもつながりますし、地球規模で言えば個人個人が買い物に行くより環境にも優しいし、法的な縛りがなければ是非トライしていただきたいところです。その場合、ホームページ上でのオーダーが可能である必要があるのは言うまでもありません。またその情報を定期的にフロー化して拡散することも重要です。
ちょっと実現が難しそうな上に他の日本食屋さんが真似したらそこでおしまいなのであまりいい作戦ではありません。要するにあまり一生懸命アプローチする相手じゃないってことですね、残念ながら。個人的には是非導入してほしいですけどね!
B)
日本人以外へのアプローチについて。やはりこっちが本命です。パイが大きいので集客増を狙うなら絶対ここ。
ホームページを拝見すると英語ページもあるので、日本人だけを相手にしてるわけではないのが伺えますが、僕はこれは中国語ページも加えるべきだと思います。バンクーバーにはすごい数の中国人が住み着いていて、しかも彼らの何割かは英語を話せません。話せる人達も、母国語のページの方がとっつきやすいことは間違いないでしょう。中華系スーパーに行けば日本製品やパチモンの日本製品が並べられているところを見ると、日本製品に対する需要は確実にあります。ここで、「中華系スーパーに置いてあるのは必ずしも日本製じゃないよ!」というのを糾弾しつつ、「でもすず屋に置いてあるのはどれも正真正銘の日本ブランドだから安心!」とアピールすることで(しなくてもわかると思うけど)、一定層に効果があると思われます。
パクり損ねるとこんな悲しいことに。でも日本人以外はわからないよなあ。
さらに、置いてある商品について英語および中国語での説明をつけると、購買意欲向上が期待できます。特にレンジでチンする唐揚げ粉(←愛用しています!)とかCookDo!系の混ぜるだけで一品ができるものは、海外仕様のものも一部ありますがそうでないものもまだまだ多くあります。イチオシ商品については中国語への翻訳を他の日本食スーパーさんと協力して、ホームページに掲載したり店頭でメモを添付したりすると面白いかなあと。もっと言えば、日本食のうち外国人に食べやすそうなレシピを紹介して「材料はうちで手に入りますよ!」というのも和食の裾野を広げる意味でもトライしてほしいなあなんて思ってます。
上記の情報を充実させた上で、バーナビーの和食レストラン(日本人経営じゃないちょっと違う感じのところも含めて)にチラシを置かせてもらうと、「ちょっとサイトを見てみるかな」となるのでは。
ざっとこんなところでしょうか。全否定も含めご意見あれば皆様から幅広く頂戴したいと思いますので是非!
あと、バンクーバーに住んでいる方、お知り合いがいる方は
QICと
すず屋をよろしくね!