記日きつい思れぐま気 from バンクーバー

2012年4月から妻の海外赴任に伴い主夫業と育児に励む30代男性の日常。バンクーバー関係ないことも多々あります。

ベアフットランに挑戦してみた

2013-09-24 11:57:04 | Weblog
ベアフットというのは裸足のことです。なのでベアフットランは裸足でのランニング。まあ初回なのでランニングではなくウォーキングにしておきましたけど。

何で突然そんなものに挑戦したのかというと、そもそも前から少し興味がありました。きっかけはBorn to Runという本。前に当ブログでもご紹介したのですが、内容をすごく簡単にまとめると「人間の身体は走るためにできてる、だからショック吸収の靴なんていらないよ!」というもの。走り方としては、ランニングシューズをはいたときにするような踵からの着地ではなく、つま先から着地することで足首で衝撃を吸収して膝へのダメージを和らげます。踵で着地するとその衝撃がダイレクトに膝にきますからね。実際、陸上生活する動物で踵から着地して歩くものはとても限られています。その辺についてはこの動画がわかりやすいです。
人の足の骨と動物の足の骨(217秒)(NHK for School)

ただし、この走り方、普通の走り方とは違う筋肉を使うので慣れないと結構辛いんだとか。あと、さすがに裸足で走るのって足の裏を切ったりしそうで抵抗があります。そのためのベアフットラン用のジョギングシューズも販売していますが、結構高いし用途が限られ過ぎてて保留したままになっていました。

それを突然思い出させたのは、先日参加したツアーでガイドのお兄さんが山道を裸足で歩いていたから。「痛くないんですか?」ってきいたら「ベアフットランニングしてるからね」と。で、Born to Runの話をしたら当然ご存知で盛り上がりました。彼もウルトラマラソン(42.195kmを超える距離を走る異常なマラソン)に出場しているそうで、100マイル走るとかおかしなことを言っていました。ビブラムとスポンサー契約もしていて、ファイブフィンガーシューズも家にたくさんあるそうな。すげえ。


逞しいふくらはぎが素敵

で、彼を見て僕もちょっくら試してみるかなあ、と思いながら数週間。ようやくトライした次第であります。近所の公園にはガラスの欠片とか落ちてなさそうだしね。

前置きが長くなりましたが、そんなわけで初ベアフットランの感想。うん、まあこんなもんだよね、って感じ。思ったほど新鮮な感覚はありませんでした。ただ、「なんか健康にいいことしてる気がするなあ」というヘンな快感があったことを申し添えておきます。次回はもう少し距離を延ばして様子を見てみたいところです。

BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”
日本放送出版協会


[ビブラムファイブフィンガーズ] Vibram FiveFingers KSO M148 Black/Black(ブラック/M40)
Vibram FiveFingers(ビブラムファイブフィンガーズ)


裸足ランニング―世界初!ベアフット・ランナーの実用書 (ランニングBOOK)
ベースボールマガジン社

乙武さん事件で思ったこと

2013-05-21 22:10:05 | Weblog
五体不満足などの著書で有名な乙武さん入店拒否事件論争が一部でえらいことになってます。詳細は下記まとめなどをお読みください。

乙武洋匡さん、銀座の「TRATTORIA GANZO」に「車椅子だから」と入店拒否される(追記あり)

事情はよく知らないけどまとめを読むのもめんどくさい人のために簡単にまとめると、

1)乙武さんがイタリアンレストランを予約し友人女性と訪れる
2)ところがそのレストランは車いす利用者は事前承諾が必要で(ホームページに明記)、乙武さんはしていなかった(のちに食べログで見ただけだったことが本人ブログより判明)
3)さらにレストランはエレベーターが使えない2階にあり、自力で入店することは困難
4)友人女性が入店の協力を店員にお願い
5)しばらく待った後店員が協力しようとしたところ、店長がそれを引き止め、2を理由に協力できないことを申し出る
6)そこをなんとか、とお願いするも冷たくあしらわれる
7)あまりの冷たい対応に怒りの乙武さん、Twitterにて店名を晒して非難
8)「障碍者差別!」「事前連絡しない乙武は何様」などの双方入り乱れた論争に発展
9)レストランが謝罪文をホームページに掲載、また乙武さんが自身のブログにて詳細な事情説明、事前連絡をしなかったことや店名晒しを詫び、事態の収束を図る ←いまここ

まあこの件についてはあちこちで色々書かれてるんで今更僕がえらそうに書くこともないんですが、バンクーバーにいるから見えることもあるかなと思いましてちょっと書いてみる次第です。

色々なところを眺めていて挙がっている意見としてはざっくり下記に大別される気がします。
乙武さん擁護派
・乙武さん本人のみ運べば済んだんだから周囲に協力を仰ぐなどして対応するべき
・車いすであることを理由に入店拒否するのは差別(実際は事前相談していれば可)
・断り方が悪い(店長の過去のツイートなどからも人格攻撃に発展)

お店擁護派
・車いすの人が事前に電話確認するのは常識
・運んでもらうことを頼むのは図々しい(運んで怪我させた場合の責任論も)
・店名を晒すのは本人の影響力から考えてもやり過ぎ
・有名人だからと図に乗っている

僕個人の意見としては、「お店が入店を断るのは仕方ないにしても断り方は良くなかった、だからといって乙武さんも店名を晒すのは大人げなかった」といったところでしょうか。まあ本件については双方謝ってシャンシャンになってるのでどっちが良い悪いというのは置いといていいのかな、と思ってます。

で、書きたいのはここから。
この件についての意見を色々と眺めていると「乙武さん側も配慮があってしかるべき」という意見が目立ちます。「車いすの人は特殊なんだから、それを前提に行動すればお互いスムーズに事が運ぶでしょ」ということです。お互いのことを慮る習慣がある日本人ならでは、という感じでありましてとても良い習慣ではあるんですが、この考えに基づくと「車いすの方は常に周囲に配慮を求められる」ことになります。迷惑をかけるんだから当たり前、というところでしょうか。でもこれって「障碍者であることを理由に配慮を求めている=障碍者差別である」という発想が欠けてるんじゃないかな、と思うんですよね。

このあたり、障碍者(を含む社会的弱者)に対する考え方がカナダやアメリカ(ヨーロッパは知らないけど多分似たようなもんだと思う)と比べると驚くほど違う(というか遅れてる)なと感じさせられます。となんだか知ったようなことを書きますが、僕自身バンクーバーに住むまで多分これらの意見とそんなに大差なかっただろうなと思うんですけどね。

カナダやアメリカの人達(少なくともバンクーバーの人達)は彼らを手助けするのは義務、と認識していますし、日常習慣としてそれが根付いています。だから車いすの人がバスに乗ろうとしたらみんな当たり前に手伝います。「誰か手伝ってくれる人いませんかー」なんてことは誰も言いません。当たり前だからです。

これは妊婦やベビーカーなどの子連れ、お年寄りに対しても同じです。みんなものすごく当たり前に席を譲ります。寝たふりをした人も気付かずにスマホをいじってる人もいません。全身タトゥーでピアスいっぱい開いてる怖そうなお兄さんも含め我先にという感じで席を譲るんです。(いくら当たり前といっても、もちろん譲ってもらった側はお礼を言いますよ。)

1年くらい前に日本で「満員電車におけるベビーカー論争」が起こっていましたが、これもこちらだったら論争になることすらありえないことだと思います。「なんでベビーカーの人は満員電車で遠慮をしないといけないの?」って疑問に思われることでしょう。別にそのお母さんだって好き好んで満員電車に乗ってるわけじゃないでしょうから、何人かが降りて乗れるスペースを空けてあげればいいだけの話です。東京なんて次から次にバンバン電車が来るわけですから、降りたところで到着時間に大差はないでしょう。まあ、こっちの人達の場合、それで遅刻したところで「仕方ないじゃん」という開き直りとそれを許容する余裕(ルーズさとも言う)も相まって行われている可能性は大でありますが。少なくとも自分がそういう場面に居合わせたら降りて次を待つ(あるいは隣の車両に乗り換える)くらいの余裕を持ちたいところです。

日本という国は街はキレイだし食べ物は美味しいしサービスも良くてすごく暮らしやすい素晴らしい国だと思うけど、それは健常者としての視点であって、そうでない人達からすると案外暮らしよくない国なのかなあと思ってしまいました。今回の議論をきっかけにもっと社会的弱者に対するスタンスが改められて日本がもっと住み良い国になったら嬉しいな、となんか綺麗事を書いて本エントリーのまとめといたします。

おまけ)
本件に関する意見で個人的に興味深かったもの
@tyk97さん連続Tweet:乙武さん入店拒否の件から考察する「グローバルいんちき」というプロトコル
車椅子ユーザーあゆさんの『車椅子での入店拒否について』

娘の歯磨きとフロスの話

2013-05-19 18:32:19 | Weblog
5歳の娘の仕上げ磨きは基本的に僕の仕事です。幼児用歯ブラシの中でもヘッドの小さいものを選んで使っています。正直、めんどくさいなーと思うことも多々あります、特にお酒を多めに飲んだ夜とか。でもまだちゃんと磨けない子どもの歯の管理は親の責任なので、頑張ってやっている次第です。

ただ、ホントにめんどくさいので、早く引退したいなーなんて思いまして、いつ頃まで仕上げ磨きが必要なのか調べてみたところ、9~10歳くらいまで必要なんだって!!!!!道程のまだ半分かよ!
なんでそんなに長く必要かというと、乳歯から永久歯に生え変わったあとも、しばらくまだ歯が柔らかい状態なんだそうで、その間は虫歯になりやすいから親がしっかり仕上げ磨きをしてあげないといけないんですって。もちろん乳歯のときも同様です。ちょっと気が遠くなりそうでしたが、仕方ないので頑張ります。

あと、歯医者さんに半年に一度検診に行ってるんですが、フロッシングを毎晩ちゃんとやるように指導を受けました。子どものときにフロッシングなんてした覚えないけど、しないとダメだって。でもフロスって指に巻き付けてやるには子どもの口は小さ過ぎるんですよねえ。しかも僕は手先が不器用だからなおさら難しい。みんなどうしてるんですかね。

ていうか、僕自身もフロッシングをちゃんとやってなかったです。理由は同じ、奥歯がちゃんとフロッシングできないんですよねえ。で、日本にいたときにかかりつけの歯医者さんに相談したらY字型のフロスを紹介してくれました。

ウルトラフロス(ライオン)

歯科医用なのかな、あまり一般で売ってませんが、これはいいです。マジでいいです。Y字型なので、普通の糸ようじより圧倒的にやりやすい。自分のはもちろん、娘の小さな口でも問題なくできます。最初の頃は自分専用で使っていたんですが、娘のフロッシングもこれでやればいいんだと気付いてからぐっと負担が減りました。これ、本当にオススメ。持つところも動かしやすいように工夫された作りになっていて、日本人の仕事だなあと感心します。お値段は少し張りますが、洗って繰り返し使えるので実際はそこまで経済的な負担もありません。

普通のロールタイプのフロスが苦手な方は是非一度試してみてください。

ライオン DENT.EX ウルトラフロス 10本入 S
ライオン

パスタのゆで汁に塩を入れるとか入れないとかコシがあるとかないとかって話

2013-05-17 16:52:20 | Weblog
先週末あたりだったか、やたらと見かけた話題でありまして、今更感が強いのですが色々思ったことをまとめてみました。

事の発端はこちらの記事。
スパゲティをゆでるときは塩なしでOKです(プレジデントオンライン)

要約すると「スパゲティを茹でるときにゆで汁に塩を入れても入れなくてもコシは変わらないことを科学的に証明したよ」というものです。で、ネットでは「知ってたわー、ずっと前から知ってたわー」とか「ていうか塩味つけるためだろjk」とか色々とご意見が出ていた模様です。

で、ちゃんと検証してる人もいました。
All Aboutの土屋さんは、今回の記事が上がるだいぶ前に検証記事を書いてました。先見の明がある!(違う)
ゆで汁に塩を入れないでパスタを茹でるとどうなるか(All About)
結構丁寧に検証されていて、なかなかの良記事。

今回の記事を受けて書かれた検証記事はこちら。
【検証】パスタをゆでるときに「塩あり」と「塩なし」では何が違うの? どう変わるのか試してみた(ロケットニュース24)

まあ個人的には入れなくてもいいんじゃね?とは思いましたが、感情的な話ではなくきちんと検証されてるのを見るとなんだかホッとした次第です。とりあえず次回は塩を入れずに茹でてみます。

さてさて、それで思ったのは、こんなに「コシ」にこだわるのは日本人くらいなんじゃないかなあと。知らんけど。イタリア人でも地域によってはグダグダパスタが出てくるらしいです。
もちろん僕は生粋の日本人で、グダグダに茹だったパスタなんざ食べたくないアルデンター(アルデンテを好む人。いま作った)なんですが、海外(ていうか北米)でパスタを頼んだことがある方はご存知の通り、グッダグダにしっかり煮込まれたものが出てくることが多々あります。こちらで聞いたのは、なんでも中国人は麺類はグダグダを好むそうで、それに合わせて東洋人には(見分けつかないからね)洩れなくしっかり煮込んで出してくれるのだとか。超余計なお世話!でもそういえば中華料理屋さんで食べる麺類ってどれもコシがない気がします。

そうなってくると世界的には麺にコシがあった方がウケるのか、ない方がいいのか、どっちなのか気になります。北米の人って味にあまり拘らないからで、ヨーロッパだとまた違うんですかね。知ってる人いたら教えてください。バンクーバーは中華系の人が多いので、そんな理由で讃岐うどん屋さんがない(出してもウケない)のかなとか色々と想像は膨らみます。

さらに想像は膨らみ続けます。コシがないうどんといえば伊勢うどん。あの独特の太くてもっちりとした麺と甘辛いタレは海外では案外ウケるんではないかと。僕も大好きなんですが、あまりメジャーじゃないですよね、伊勢うどん。でも美味しい(と僕は思う)ので、お伊勢参りの際には是非お試し下さい。赤福もいいけど伊勢うどんもね!
どうでもいいですが、江戸時代に伊勢神宮へ参拝した人の数は最大450万人、日本人の5人に1人が参拝していたそうです。割合的には現在の東京ディズニーリゾートと同じくらいの集客力だそうで、中には子どもだけで行ったりしていたとか。行方不明と騒いでいたら、数ヶ月して帰ってきてお伊勢参りしてたって話もあったそうです。徒歩ですよ?

話がそれ過ぎました。コシの話だけに話の腰が、いやなんでもないです。

コシの話に戻りまして。前に美味しい水餃子の皮の配合について書きましたが、これの元となったのは冷凍讃岐うどんの話でした。冷凍讃岐うどんにはコシを出すためにキャッサバ粉を配合しているそうです。で、本当の讃岐うどんは当然キャッサバ粉なぞ入れません。ではどうしてコシが出るのか。これは長年の謎だったのですが、こないだ日本に帰ったときに買ったdancyuに出てました!
なんでも、こねる段階で何回も折っては伸ばしを重ねることで幾重もの層ができ、それがコシを生むんだそうです。でも途中途中でしっかり寝かせないといけなくてめんどくさそうなのでまだ試してません。また試したら書きたいと思います。

dancyu (ダンチュウ) 2013年 04月号 [雑誌]
プレジデント社


とりとめのない話をグダグダと書いて茹で過ぎのパスタみたいになってしまいました。おしまい。

いなばのカレー缶、美味しいね!

2013-02-12 14:21:46 | Weblog


感動したので本日二度目の更新。「今さら何言っちゃってんの?wwww」と笑わないでください、バンクーバーじゃ手に入らないんだよ!!!

美味しいとか流行ってるとか噂には聞いていたのですよ。友人のカレー人間にも勧められたし。で、日本に出張で帰っていた妻に頼んでおいたら買ってきてくれました、いなばのツナとタイカレー(レッド)。僕が食べたかったのはチキンとタイカレー(グリーン)なので色々と違っていてちょっとブータレてしまったのですが、食べてみたらこちらも美味しかったです。奥さんごめんなさい。

これはすごいですね。ほんと今さら何を感動してるんだと言われるかもしれませんが、これはすごいですよね。日本でも大人気ということで、いなば食品オンラインから注文しようとしても全て売り切れ。1セット24缶入りとか狂気の沙汰という感じもしますが、なにせ缶詰ですから日持ちしますし、何より美味しくて安い。こんなに美味しい物が1缶150円でいいのかと。カルディで500円くらい出して買ってたのがアホみたく感じてきてしまいます。こんなだから日本のデフレはいつまでたっても終わらないのだと嘆きながらも消費者としては嬉しい限りで複雑なところですね。これはね、バンクーバーの、というか世界中の日本食スーパーはこぞって仕入れるべきですよ。今は在庫薄で手に入らないだろうけど、あと2、3ヶ月もすればはごろもフーズあたりから競合商品出てくると思うんですがどうでしょう。多分、半年以内には雨後の筍のように類似商品がドンキホーテに山と積まれることでしょう。もう積まれてんのかな。

そういえば一時あれほど売れに売れて特別天然記念物か往時のビックリマンチョコかというくらい手に入らなかった食べるラー油も今じゃこっちで普通に手に入ります。拡大した生産ラインは採算がとれているのかと心配になりますね。

いずれにしても、3月に日本に帰ったときにスーツケース一杯に持って帰りたい所存であります。新商品のタイガパオってのもすこぶる気になります。きっと美味しいんだろうなあ。あ、よだれ。

友達がフルマラソンを完走して感動した

2013-01-22 21:23:27 | Weblog
なんか色々書きたいことたまってるんですよね。パンツで電車乗ったり、ピザストーンでピザ作ったり、うどん打ったり美味しい水餃子の皮ができたり、その他色々あるんですが、池波正太郎の剣客商売って本を前に友達が絶賛してたのでうっかり読んでみたらすっかりはまってしまって、他のことが手に着かないまま今日に至る感じです。いやー、ホント面白いですよ、剣客商売。大先生みたいな、ああいうおじいちゃんになりたいですね。

剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)
新潮社


で、本題なんですが、タイトルのまんまでして。いやね、僕の周りで他にもフルマラソン完走した人は何人かいるんですよ。でもみんな社会人になってから知り合った方達で、なんていうんですか、「ああ、そういう走るのが好きとか得意とかストイックとか、そういう種類の方々なのね」という線引きをしていたというか、まあ僕とは人種が違いますわね、って感じだったわけですよ。

ところがですよ。件の友人は僕たちが中学1年生のそれこそまだ毛も生えてないような時期から知ってる奴でして。その後も縁が腐り切って高3のときには僕の後ろの席で一緒に授業妨害をし、大学も同じ専攻でプライベートもつるんでとそれこそ四六時中一緒にいたんですね。もちろんそんなですから僕の現在の人格形成に多大な影響を及ぼしているわけで、すぐに服を脱ぐだとか笑いのためなら身体をはるとかいうのは全部こいつのせいです。

その童顔と少年の心を忘れない様から、僕らからピーターパンと呼ばれていた友人も気がつけば36歳、アラフォーに足を踏み入れており、去年は二人目の子どもも生まれて二児の父になってるってだけでもうびっくりというか感動しちゃってたんですよ。ああ、すぐにチンチン出したり、大学生にもなって木登りして木から落ちたあいつも二児の父親かあと。俺も年を取るわけだなあと。

で、彼はそんなマラソンなんてするタイプのやつじゃなかったんですよ。一緒にゲームして酒飲んで暴れてバカやってたどこにでもいるバカ学生だったし、大人になってからもまあ大体そんな感じだったと思うんです。なのにフルマラソンを完走しちゃったと。正直申し上げまして本当に感動したわけですよ。素直にすげえなって。俺等の仲間の中からフルマラソン完走するやつ出ちゃったんだ、って。もしかして俺にもできるんじゃないかな?って思っちゃいました。まあ走るの嫌いだし、ダイエットしなくても最近大丈夫だし、ていうか最近はちゃんと筋トレしてるし、マラソンはいいかなーなんて思う一方で、トライアスロン(短い距離のやつね)に少し興味があるので、そのためにも走ろうかなーなんて少し思ってみたりしました。

何にしても、感動をありがとう。俺はちょっと、いやすごく嬉しかったんだよ。

そんな気持ちを記録に残しておこうと思いまして、ちょっと書いてみました。さ、録り溜めたドラマ見て寝ようっと。

おまけ)
そいつのフルマラソン後のレポート

2013年はじめました。

2013-01-01 22:20:47 | Weblog
HAPPY NEW YEAR!!
明けましておめでとうございます。

この時期は毎日雨ばかり、曇りだった日には「今日は天気がいい!」なんて思ってしまうバンクーバーですが、なんと元旦の朝は晴れ!こんなことなら早起きして初日の出を見に行けば良かった!(ちなみに日の出はAM8:00頃)
もうね、バンクーバーで冬に日の出を見ようっていう発想がありませんでしたよ。悔しいなあ。

それにしても、妻は大晦日まで仕事だし紅白はやってないし、めんどくさいからおせちは作ってないしもちろん年賀状は届かないしで全く正月感がない年明けでした。あ、年越しそばとお餅は食べましたけどね。次の年末は何か考えたいな。

そんな感じで今年もゆるゆるとのんびりてきとうに更新してまいりますのでよろしくお願いいたします。

さようなら2012年、こんにちは2013年。

2012-12-31 11:59:01 | Weblog
日本はすでに2013年に突入しているようですが、バンクーバーはまだ2012年なので今のうちにこの1年を振り返ったり来年の抱負的なものを述べてみようかなと。

思えば2012年は会社を辞めてバンクーバーに来るというなかなかに激動の年でありました。僕の人生の中で特別な1年になったんじゃないかなあと思います。といっても、移り住んでからこっちはのんびりまったりと主夫をさせてもらい、まあ環境の変化にとまどいを感じたり自分の無能っぷりを実感したりと色々ありましたが、さして大きな事件もなく、後半においては波穏やかな年でもありました。

仲良くしてくれている方達と物理的には離れてしまいましたが、昔と違ってネットでつながっていられるというのは本当にありがたいものだなとつくづく思いました。TwitterやFacebook,LINE等でこれまでと変わらず交流ができ、おかげで寂しくなかったです。ありがとう、みんな!ただ、娘には寂しい思いをさせてしまったなというのはあります。ごめんね。でも新しい友達も出来たし、将来の糧にしてくれたまへ!

そして、バンクーバーや旅先、あるいはネットでの素敵な出会いにも感謝です。願わくば末永く交流させてもらい、今後も色々な刺激をいただければなと思います。特に一回り以上離れた若者達は是非是非積極的に絡んできてくれるとおじさん大喜びしちゃう!逆に僕からもブログやFacebook、Twitterを通して某かの刺激みたいなものを皆さんにご提供できればと精進してまいる所存であります。



上に環境の変化に戸惑いを感じたと書きましたが、同時に新鮮な刺激がかなりあり、新しいもの大好きな僕としてはとても楽しい日々を送らせてもらっております。漫然と過ごせばただただ過ぎて行く日々でしょうが、せっかくのバンクーバー居住のチャンスを活かすべく、全身で刺激を吸収したいところです。そういう意味では少し物足りない(自分の責任ですが)日々を過ごしてしまったなというのが今年の反省。来年はもっと表に出て、色々経験するように心がけたいですね。
そういえば、こちらに来るにあたってやりたいことをリストアップしたのでした。見てみると出来たこともあるけど、出来てないことの方が多いな、、、。もったいないので来年はもっと実現できるように頑張ります!

ということで、2012年もお世話になりました。2013年もこれまでと同様、仲良くしてやってください。よろしくお願いします。


今年最後のおまけ
2012年12月31日現在のiPhoneのトップ画面。来年末もiPhone使ってるのかな。

こうして見ると、Google Mapsアプリのデザインの秀逸さにしびれるなあ。色鮮やかでありながらくどくなく、どういうアプリかすぐ分かるってすごいよね。2013年も楽しいガジェットやサービスがたくさんリリースされますように。

従順なバカが出世する日本企業はどうしたらいいかという話

2012-11-20 20:15:26 | Weblog
あるお方に書けと言われたので書きますよ。

元はFacebookで「かわいいデザインのエコバッグは日本でも人気が出るはずなのに、ヨーカドーやイオンで見かけない気がするのはなぜだろう」というところから始まりまして、巡り巡って日本企業でよく見られる「従順なバカが出世する人事制度」をどげんかせにゃいかんだろう、という話になりました。(なんで?って思うかもしれないけどそうなったんです)

従順なバカ、つまり「上の指示を忠実に実行する兵隊さん」としては優秀だけど、自らが立案して指示を出し統率することは得意ではない人、って実際のところ結構多いですよね。これは日本の教育制度、もっと言えば日本の文化に端を発していると個人的には思うのですが、そこまで話を広げると収拾がつかなくなるのでおいておきます。

さて、「従順なバカ」が出世できない制度、というのはもちろん存在します。兵隊さんは一生兵隊さん、平社員は一生平社員、というものです。彼らは兵隊としてはとても優秀です。規律を重んじ、混乱を嫌い、死ねと言えば死ねる方々というのもこれはこれで貴重な存在なのです。なのでその能力を最大限発揮できるポジションを一生あてがうことは、できない仕事を与えて無能だなんだとみそクソに言うよりは本人にとっても会社にとってもとてもハッピーなことであります。

「すごく優秀な営業マンだったのに管理職になったら無能過ぎて泣ける」という悲劇もこれで防げます。ちなみにそういう事例を指摘したピーターの法則というものがあります。これは、「ある組織において人は最も能力を発揮できないポジションに落ち着く」というものです。つまり、能力を発揮していれば出世して上のポジションを用意されますが、能力を発揮できないところで「無能」の烙印を押され、その場に塩漬けされるということを意味しています。この場合、本人を前の役職などに戻してあげることが良いわけですが、前の役職にはもう他の人が座ってしまっているし、本人のプライドなども手伝ってなかなかことが上手く運ばないわけです。

話は戻って、このような制度においては上級職は他所から採用してくるという方法をとります。外資系企業がよく役員クラスを外から引っ張ってくるのはこういうことです。お金はかかりますが、MBAを取得した(おそらく)とても能力の高い人達を上に据えればまあそんな間違いはしないだろう、ということですね。この方法の問題点は、平社員の皆さんの出世欲を期待できないためモチベーションをあげることが難しいことと、ヘッドハンティングによるコストがとてもかかること、会社の文化とヘッドハントされた人自身(あるいはその能力)との相性がわからないなどがあり、必ずしも万能の方法ではありません。

外部から引っ張ってこなくても内部の優秀な人を引き上げればいいじゃんという案もありますが、それが簡単にできれば苦労はしないわけですね。ここが人事制度を設計するにあたってどこの会社も非常に苦慮しているポイントではないでしょうか。なぜならば、これはひとえに「上司の部下を見る能力」に依存せざるをえないからです。上記の営業スタッフの例のように、どんなに現職種で有能であったとしても、それが管理職で優秀であることを意味するわけではありません。「名選手名監督にあらず」というやつですね。さらに、「現時点では優秀とは言い難いが、管理職としては優秀」という人を管理職に抜擢するのはその能力を見抜くことだけでなく、周囲の理解を得るのもなかなかに難しいところであります。

じゃあどうすんのよと言う話ですが、管理職の教育を徹底して評価能力を高める。これしかありません(つまんない結論でごめんなさい)。上の「周囲の理解を得られない」問題も、管理職として優秀な人をきちんと引き上げることで自然と理解されるようになるという時間による解決を待つしかないでしょう。(※)

管理職の仕事として、チームの仕事の方向性を決定しまとめあげるというものがありますが、同じくらい重要なこととして「部下の仕事をきちんと評価し、優秀な人材を適切なポジションに配置する」というものがあります。当たり前っちゃ当たり前なんですが、前者に比べて軽んじられがちなミッションであります。「評価・配置をちゃんとできる人」を管理職に据える、となるとじゃあ誰がそれを判断するのよ、という鶏と卵問題に発展してしまいますので、もういま管理職になっちゃってる人を教育するのがいちばん丸く収まるんじゃないでしょうか。いくら評価制度やキャリアパスなどの各種人事制度をいじったところで、評価がちゃんとできなければあまり意味がありません。逆に言えば人事制度はそのままでも、評価者の皆さんの評価能力をきっちり上げてあげれば、かなり改善するんじゃないかなと思います(まあこれがとにかく大変なんだけど)。実際のところは人事制度のあり方にも色々思うところはあるのですが、今回の件とはまた違った話になるのでそれはまた別の機会に。

最後に、こういう話をするとき、必ず頭に浮かぶのが貞観政要(じょうがんせいよう)という本です。この本は遣唐使でおなじみの国、唐を建国した太宗とその臣下とのやり取りをまとめたものです。「貞観」というのはそのときの元号で、「政要」というのはそのときの政治の仕方をまとめたもの、という意味です。貞観の時代は後の中国においても「あの頃は良かった」と言われ続ける最高の治世の一つで、北条政子や徳川家康も参考にしたと言われています。
もうとにかく参考になる話がてんこ盛り。例えば、六正・六邪というのがあります。六正とは進んで臣下にすべき人、六邪とは避けるべき人を指します。それでこの六邪っていうのが「ああ、こういう人、いるいる!」ってのばかりで面白いです。少し長いですが引用します。

六邪
1)官職に安住して高給を貪るだけで、公務に精励せず世俗に無批判に順応し、ただただ周囲の情勢をうかがっている。これが見臣である。
2)主人のいう事はみな結構といい、その行いはすべて立派といい、密かに主人の好きな事を突き止めてこれを勧め、見る物聞く物すべてよい気持ちにさせ、やたら迎合して主人と共にただ楽しんで後害を考えない、これ諛臣である。
3)本心は険悪邪悪なのに外面は小心で謹厳、口が上手で一見温和、善者や賢者を妬み嫌い、自分が推挙したい者は長所を誇張して短所を隠し失脚させたいと思う者は短所を誇張して長所を隠し、賞罰が当たらず、命令が実行されないようにしてしまう。これが姦臣である。
4)その知恵は自分の非をごまかすに十分であり、その弁舌は自分の主張を通すのに十分、家の中では骨肉を離間させ朝廷では揉め事を作り出す。これが讒臣である。
5)権勢を思うがままにし、自分の都合のよいように基準を定め、自分中心の派閥を作って自分を富ませ、勝手に主人の命令を曲げ、それにより自分の地位や名誉を高める。これが賊臣である。
6)佞邪を持って主人に諂い主人を不義に陥れ、仲間同士でぐるになり主人の目を晦ませ、黒白を一緒にし是非の区別を無くし、主人の悪を国中に広め、四方の国々まで聞こえさせる、これが亡国の臣。


どうです?そばにこんな方、座ってません?
貞観政要には他にも上に立つ者としてどうあるべきかなど目から鱗の言葉の数々が並べられた珠玉の一冊ですので、管理職におられる方あるいは管理職を目指される方は必読です。なお、僕が読んだのは山本七平の「帝王学」ですが、原書の和訳もありますのでお好きな方を読んでみられるといいと思います。

帝王学―「貞観政要」の読み方 (文春文庫)
文藝春秋


貞観政要 (現代人の古典シリーズ 19)
徳間書店


たくさん書いたら疲れた!最後まで読んでくださった方、ありがとうございました、お疲れさまでした。


おまけ
※人材の抜擢に成功したのが漢の高祖、劉邦です。股夫とバカにされ、項羽に見向きもされなかった韓信を大将軍に大抜擢したことで最終的には楚を倒すことに成功しました。「項羽と劉邦」には他にも人事的にとても勉強になる逸話が多数登場しますし、それ以前に読み物としてもとても面白いのでオススメです。

項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

趣味の話

2012-09-30 12:48:50 | Weblog
趣味としてアニメ鑑賞を始めました、というのは先のエントリーの通りですが、まあまだ始めたばかりなので定着するかどうかはわかりません。多分定着するけど。で、この際だから他の趣味についても書き出してみようかなという思いつき。ライフログとかそんな感じ。

ということでおがたさんの趣味はこちら。

・読書
9割くらいはノンフィクションとビジネス書。知的好奇心を満たすことが主目的なので、フィクションはあまり読みません。でもそれはそれで好きです。マンガも大好きですが、バンクーバーに来てからは新しいものが手元にないため読んでません。こんな長期間マンガを読んでいないのはマンガを知ってから初めてだと思います(笑)

・カメラ
写真を撮るのが好きです。同じくらい、カメラをいじるのが好きです。レンズの本を眺めたり、新発売のカメラのスペックをチェックしたりするだけでもある程度幸せになれます。腕の方はなんともかんとも。楽しむことが大切!

・ガジェットいじり
カメラも含め、iPhoneやiPad、PCなどなど、電子機器大好きです。男の子ですから。家電も好きです、特に調理家電。

・料理
美味しいものを食べることが大好きなので、美味しいものを作るのも好きです。レシピを見て作って自分で改善していく行程も実験感覚で楽しんでます。

・旅行
主にビーチリゾート。浜辺やプールサイドでゴロンとしてるのがいいですね。シュノーケリングも好きです。モルディブ最高。あとマウイ。海行きたいなー。今がチャンスなんですよねー。

・美術館・博物館巡り
娘が生まれてからすっかりご無沙汰ですが好きです。のんびり自分のペースで見たいので、一人で行く方が好き。お気に入りはMoMA、ボストン美術館、スミソニアン博物館。東海岸行きたいなー。今がチャンスなんですよねー。

・スポーツ
バスケ・スノーボード・ボルダリング。趣味というほど頻繁にはやっていませんが、年に数回やる程度には好きですので趣味にしておきます。

・ネットサーフィン
SNSも含みます。読書と同様、知的好奇心を満たして幸せになっています。くっだらないサイトもかなり閲覧してますが(笑)一晩中Wikipediaをひたすら読み続けることも余裕。

・ブログ更新
したことや考えたことをアウトプットして記録し、それを後で読み返すと面白いんですよね。当時こんなこと考えてたんだーとか。考えを言葉に落とす練習としても良いですし。あと自分が経験したことが少しでも誰かの役に立てれば嬉しいなと思ってます。

・アニメ(←NEW!)
友人達のオススメを少しずつ鑑賞していきたいと思います。ゆっくりゆっくり。



ついでに、これから趣味にしたいこと。

・ダイビング
素潜りでは得られない感動があるんじゃないかと思ってるんですがどうでしょう。

・サーフィン
難しいらしいんですが、やってみたいんですよね。ブギーボードで楽しいんだから、サーフィン上手にやれたらきっととても楽しいはず。

・囲碁
もうちょっと年をとってからでいいんですが、覚えたいなと。あまり得意な分野ではないんですが。

・盆栽
これももうちょっと年をとってからでいいんですが、楽しそうですよね、盆栽。ガーデニングもいいけど、より奥が深くアートの匂いがします。



こうやって書き出すと色々手を出してるなあ。一途じゃないですねw なんかまだあった気がしますが、あればまた更新したいなと思います。そのときのブームもあるしね。数年後は何をやり何に興味を持っていることやら。

今さらですがまどかマギカを観ました

2012-09-28 09:18:20 | Weblog
まどかマギカ知ってます?正しくは「魔法少女まどかマギカ」、2011年の1~3月くらいに放映していた大人向けアニメで、かわいいポップな絵柄とダークでディープな内容で各方面から絶賛された作品です。『僕と契約して魔法少女になってよ!』というフレーズを耳にされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アニメ大好き(要するにアニオタ)な僕の友人達がTwitter上でやたら盛り上がってるのを傍目から観ていて、「好きだねえw そんなに面白いもんかなあ」くらいに思ってたんですが、先のエントリーに書いたとおりどうもアニメというか動画コンテンツって苦手で、今まで避けてきてました。ただ、とにかく良い評判しか聞かないのでWikipediaで調べてみたところ予想していたのとだいぶ違っていて、これはかなり面白そうだなと食いついてしまいました。で、今回、主夫になって少し時間が出来るのでちょっと観てみようと一念発起(っていうほどたいそうな話じゃないですが)いたしまして、友人から動画を譲り受けて大切に保管していたものを、娘の通学を機にようやく鑑賞した次第であります。

いやね、これは面白いわ。すっごい。超やばい。マジやばい。リアルタイムで観た人たちからは「今さらなに言ってんの?」って言われそうだけど仕方ない。1年半遅くなりましたがご賛同申し上げます、遅れてしまいすみませんでした。

「何が面白いの?」という質問に具体的に答えようとするとどうしてもネタバレになってしまうので上手く答えられないのですが、そのシナリオの組み方の上手さとディープな世界観、絵柄とのギャップ、物語のまとまり方と全てが素晴らしいです。「魔法少女」っていうとプリキュアやセーラームーンなどなんかそっち系をイメージされるかもしれませんが、全く違います。一部の限られた方以外はこういう大人向けアニメに触れる機会というのはあまりないと思うのですが、まどかマギカはすっごくオススメなので是非ご覧になることをオススメ申し上げます。3話目以降の急展開っぷりがすさまじい。11話で感動してちょっと泣いちゃいましたよ。ジブリも素晴らしいけど、大人が観るならまどかマギカの方がよっぽど深くて面白いと声を大にして申し上げられます。ていうか子どもには見せられません(怖いシーンがあるためで、エッチなシーンはないです)。


物語中で敵として出現する魔女。サイケデリックな異空間デザインはかなり怖いし、主人公などのメインキャラとのギャップがすごいです。


なお、僕はついついWikipediaで調べてしまいましたが、多分にネタバレの内容が含まれていますので絶対にオススメしません。もちろん僕のようにネタバレを読んでから観ても楽しめますけど、おそらく感動と興奮は大きく薄れます。Wikipediaは全編観終わってからじっくりと読み込みましょう。とにかく評判が良いというのを信じて予備知識なしでご覧になってみてください。感動しますよ!

魔法少女まどか☆マギカ 1 【通常版】 [DVD]
クリエーター情報なし
アニプレックス

アニメをバカにしてはいけません

2012-09-27 10:56:04 | Weblog
前回からの続き。

アニメ。

そう、アニメに興味を持ってしまったのです。もうアニオタ道に第一歩を華麗にズブリと踏み出してしまいましたよ。

でもね、アニメ、特に大人向けアニメをバカにしてはいけません。アニメって美少女ものばかりじゃないんですよ。大人向けにしっかりと練られたシナリオやキャラクターデザインは十分に鑑賞に堪えうるものであります。アニメは日本の生んだ偉大なカルチャーだ!とか言いたいわけじゃありません。そんなことはどうでもよく、この手のものはコンテンツとして面白ければいいと思うんですよね(←前回、効率云々言ってた人と同じ人が書いています)。

そもそも、テレビドラマやお芝居、歌舞伎と何が違うのかと。三次元か二次元かの違いだけで、作り物の世界であることに全く変わりはないわけで、少なくともドラマや芝居、歌舞伎を観てる人にアニメをバカにする資格はありません。シェークスピアもタイバニ(※1)も大差はないんだよ!

もっと言えば、小説と何が違うのかと。小説は想像力を以て頭の中で物語を補填するから偉い?それがどうしてえらくなっちゃうの?結局は作り物、架空の世界のお話にどっぷりはまるという意味じゃ同じじゃないですか。歴史小説を嬉々として読んでるおじさん達にもアニメをバカにする資格はありません。歴史小説から得られる知己もある、というのはわかりますけどね(会社にいた頃の上司が「坂の上の雲は組織論やー」とよくおっしゃっていたことを思い出しました。K常務、元気かな。)。でも歴史小説からだけじゃなく、アニメからだって学べるものはある!はず!(まだあまり観てないからよく知らないけど)

ビジネス書やノンフィクションものは架空じゃありません。でもじゃあそれを読んであなたはどれだけ実生活に役立てているんですか、と。役に立てていないのであれば、架空の話を読むことと同じじゃないですか。僕の場合、これらを読む理由の9割くらいが知的好奇心を満たすためにあるので、どっかで役に立ってたのかもしれませんが、今までのところあまり仕事で役立ったことはありません。「自分は仕事にバンバン役立ててる」と、そうおっしゃる素晴らしい方もいらっしゃるでしょう。でもそれってもはや余暇の過ごし方というより仕事じゃないですかね。仕事に役立つ書籍を読むことが趣味で生き甲斐だとおっしゃるならそれはそれで素晴らしいことだとは思いますけど、僕はイヤだなあ。

余暇は身体を動かしているという方、健康的で素晴らしいです。僕もスポーツ大好きです。でも何の生産性もないというところではアニメ鑑賞となんら変わりはないですよね。美術鑑賞だってそうだし食べ歩きだって海外旅行だって全部そう。生産性がないからこそ余暇は輝くんだ!そして心を豊かにし、巡り巡って仕事や日々の生活に反映し充実していくんだ!余暇最高!ヒャッホウ!!


・・・何を書いてるんだかよくわかんなくなってきた。要するに何が申し上げたいかと申しますと、アニメ鑑賞も立派な趣味としてもっと市民権を与えてあげていただきたいな、と。「アニオタ?きもっ!」とか言わないであげていただきたいなと。

電車の中でサラリーマン同士が「昨日の『けいおん!(※2)』観た!?」っておおっぴらに話し、それを小耳に挟んだ丸の内OLが「やだ、あの人たち素敵!」とかいう日が早く来ますように。



※1 日本のアニメ TIGER&BUNNYの略称。ウイングマンなどで有名な桂正和がキャラクターデザインを担当したスーパーヒーロー物。とても面白いらしい。僕はまだ観てません。今年、映画化もされてるようです。(公式サイト

※2 日本のアニメ。当エントリーのイメージ画像に使っているのも『けいおん!』です。女子高生のゆるい日常を描いているらしい。かなり有名なので、絵柄だけなら知ってる人も多いのでは。僕はまだ観てません。(公式サイト

動画コンテンツが苦手です

2012-09-26 09:33:31 | Weblog
動画コンテンツというと、いまは映画、テレビ、YouTubeやニコニコ動画などのネット動画があるのですが、最近どれもあまり観てません。なぜかというと、「費用対効果」とか「効率」という、趣味に対して最も使ってはいけない気がする言葉に理由を求めております。もう少し詳しく申し上げれば、動画コンテンツって一定時間に伝えられる情報量がテキストに比べて圧倒的に少ない、ということです。本だと2時間もあれば読み終わるものを10時間近くかけてドラマで観るのはすごくもったいないと思ってしまうのですよ。

もちろん動画でしか伝わらないものってのがあるのは認識していますし、動画ならではの面白さがあるというのも理解はしています。スポーツなんてテキストで読んだところでさっぱりだし、言葉だけのやり取りである落語や漫才だって内容はテキストでも十分伝わりますが動画の方が圧倒的に面白いです。なのでスポーツや落語、漫才なんかの動画は時々見ておりますが、それ以外はまずほとんど見ません。たまにバラエティとか見るんですが、そしてそれなりに楽しむんですが、見たあとなんか損した気分になるんですよね。余暇の過ごし方に効率を求めること自体、そもそも間違ってる気は大いにしております。

とにかくまあほとんど観ないのですが、周りが面白い面白い言ってると気になるじゃないですか。特に、日頃から仲の良い友人達が盛り上がってると余計気になりますよね?ね?

僕のモットーの一つに「食わず嫌いはしない」というのがありまして、とにかく試そうと。チャレンジしようと。やってみて(見てみて・読んでみて・食べてみて、、、etc.)ダメだったら「ああ、自分には合わなかったんだな」と思えばいいだけで、トライしないで何かを避けたり批判したりするのはいくないと、そう考えております。(ちなみに生理的に苦手なもの・無理なものはもちろん避けます。スカイダイビングとかバンジージャンプとかホラー映画とかウンコ食うとかそういうのは何かすごいきっかけがない限り一生トライしません。)


で、話は戻りまして、ある種の動画コンテンツに興味を持ってしまいました。。。。厳密に申し上げれば興味は前からあったのを、のめりこんでしまうのが怖くて意図的に避けてきたのですが、そろそろいいかなと。よく頑張ったじゃないかと。もう我慢しなくていいんだ、我慢しなくていいんだよ、、、、、ということで次回に続きます。

人にやさしく

2012-05-27 12:24:24 | Weblog
(はじめに)「お前が言うな」と言われそうなのですが、自戒も込めて、というところで。

 最近の炎上案件(studygiftとか河本の生活保護の件とかその他諸々※)を見てると、なんかみんな他人に厳しいなあと。ダメなもんはダメなんですが、そんな目を血走らせて青筋立てて怒髪天を衝く勢いで責め立てるようなことなのかなあと。(そんな案件もないわけじゃないですが)

 日本人の美徳でもある自らを律する姿勢は世界に誇るものでありまして、先の震災でもパニックにならず整然とする姿は驚嘆とともに報道されたのは記憶に新しいところであります。たださ、他人にも厳しすぎるよね。日本人のお客さんは世界で一番厳しい、ということを聞いたことがありますが、それによって日本のサービスは世界最高レベルに磨き上げられた反面、値段不相応な必要以上のレベルのサービスを求められてサービス残業や所得低下を招き、結果デフレの一端を担ってるんじゃないかってのは言い過ぎですかね。
 余談ですが、日本メーカーは品質チェックが厳しく歩留まりが悪くなるので、海外の工場には提携を嫌われているそうです。(一方で、日本メーカーに供給している工場は品質が高いということでブランド力を持ってもいるんでしょうけど。)

 いま僕がいるカナダなんて、みんな結構、いやかなり適当ですけど、誰もそんな文句言いません。それが普通になっちゃえば気にならないんでしょうね。僕も「ま、そんなもんなのか」で済ませちゃってます。多分、その方が精神衛生上いいと思うんですよ。それに人の行動にはその人なりの理由があるわけで、自分には理解不能だからといって自分の常識を押し付けて怒り狂ってもねえ。
 世の中怒っても仕方ないことなんかままあるわけで、いちいちカリカリしてても周りもいい気分しないですし、誰も得しません。そんなことにエネルギー割いてないで、心穏やかに生きた方が幸せだと思いますよー。みんな、もっと周りに寛容になって、人にやさしくして楽しく暮らしやすい社会を作ろうよ!

※結果として議論が前向きに発展すればいい(当事者はちょっとかわいそうだけどね)と思うのですが、スケープゴートにされて責められて謝らさせられてシャンシャンとなりかねないので、そうならないことを願うばかりです。

おまけ
 赤の他人に厳しいと同時に、身近な人にはあまり言わないのも日本人だよなあ、と。空気を読んでる(場が険悪になるのを防いでる)のかもしれませんが、それどうなのよって。身近な人にこそきちんと指摘して、お互いのレベルアップを図るのが正しい姿なんじゃないのかと思うのですが、どうも上司ー部下の関係以外で言うのは好ましくないみたいというか疎まれる傾向にあるというか。甘さと寛容をはきちがえて「他人に厳しい」とか言うのは筋違いだと思うんですけどね。ま、問題を指摘されると責められてると勘違いして怒っちゃう人がたくさんいるのでめんどくさいから指摘しないとか、指摘じゃなくて責めちゃう寛容さがない人もいて一緒にされたくない、とかもあるんでしょうが。
 そんなことを思うと、2回目の現場に出たときは新ブランド店舗立ち上げということでみんながフラットな関係かつ研修の成果もあり、後輩からもきちんと「こうした方がいいと思いますよ」と指摘・アドバイスしてくれる環境にいられたのはものすごくラッキーだったのだなあと改めて思います。久々の現場で色々とわからないことが多くてダメダメだった僕はすごく救われました。みんな、ありがとう!また働き始めるときはまたそんな環境に身を置きたいもんです。

映画の感想「マネーボール」

2012-03-31 04:30:16 | Weblog

マネーボール公式サイト

DVDでレンタル解禁してたので久々に映画を観ました。

あらすじとしては、貧乏球団アスレチックスのGMである主人公ビリーが、ヤンキースなどの金満球団に看板選手を引き抜かれながらも勝てるチームを作ろうとしていくというお話。日本の貧乏球団で選手を育てては引き抜かれる広島カープファンとしてたっぷり感情移入しながら観ました。ビリーはスター選手に頼らず、各種データを分析して他球団であまり評価が高くないが秀でたものがある選手を引き抜きチームを新たに作り直します。そして一大旋風を巻き起こしていくのですが、、、。

野球ファンとして面白いのはもちろん、ビジネスマンにとっても見どころが多い映画だなあと観ていました。
例えば、看板選手をとられ、誰を後釜に据えるかという会議をスカウト達が繰り広げますが、その内容がすごく不毛。そしてそれにイライラしたビリーは「問題はなんだ!?」と問います。しかしみんな「問題はわかっているさ」と言いながらも答えられない。
「大切なのは勝つことだ、勝つためにはどうしたらいいんだ?」というビリーの考えに対し、「抜けた選手の代わりを探す」という返事しかできないのです。でも、看板選手の穴埋めをできるくらいの選手がいたら、とっくに芽を出してるんですよね。。。他球団から引っ張ってくるお金もないのですが、それを2軍から引っ張ってこようとしてるわけですから、ビリーのイライラもわかろうというものです。

そしてスカウト達の反対を押し切ってデータ中心で選手を選びチームを構成したにも関わらず、それを理解せず今まで通りの選手起用を続ける監督。本部の考えってなかなか現場に伝わらないんだよなあとビリーと一緒に嘆いてみたり。

また、相棒となったピーターに、GMとしての職務、トレード・解雇通告の仕方を教えるシーンがあります。最近、ちきりんさんのブログ(ちきりんさんからの引用ばっかしでごめんなさいw)でもあったのですが、これってすごく嫌な役割ですよね。言われる方が嫌なのは当たり前なのですが、長年一緒にやってきた仲間に伝える側も相当辛いものがあるでしょう。
現在、日本の企業は労働基準法によって簡単には解雇することができません。一方、外資はわりとサクサクと解雇しています。では、日本企業も労基法改正により解雇が簡単にできるようになったとき、じゃあ実際に解雇通告する人ってどれくらいいるのかな、って言われるとなかなか厳しいよなあ、と人事の人間として考え込んでしまいました。もう人事じゃないけど。
Chikirinの日記:解雇するスキル

なんだか重たい話になってしまいましたが、映画としての完成度は評判通り高いと思います。
ビリーの娘がビリーのために歌う曲がビリーの心情にマッチしていて、これがまたすごくいいんです。調べたらLenkaという方の"The Show" という曲だそうです。そのまま聴いても素敵な曲ですが、映画を観たあとだとよりジンワリときますよ。

ということで、とても面白い映画なのでまだの方は是非ご鑑賞を。オススメです。