上の写真は、ユダヤ人の「仮小屋の祭り」で用いられる、綺麗に飾り付けられた仮小屋です。毎年、秋の収穫の時期になると、モーセの律法で定められた規定に従って、こうしたブースを自宅の庭や屋上やベランダに作って、飲み食いし、申命記を朗読し、踊り明かしたりしているようです。
イスラエルと聞くと、人は紛争の絶えない、忌まわしい地域というイメージが最初に浮かびますが、現実のイスラエルの日常生活は、今もこうした喜びの祭りを守り行なっているようです。下の写真は、2009年10月2日付のイスラエル人の現実を伝える広報サイトに紹介されたエルサレムの仮小屋の祭りの写真です。
次も、エルサレムの集団住宅に点在する仮小屋のようです。
都市部のこうした地味な板張りのブースの方が実情を忠実に反映しているようで参考になります。こんなみすぼらしい掘っ建て小屋では喜びの祭りにふさわしくないのでは、と言う意見も出てきそうですが、シナイ半島の荒野で40年間彷徨った時の記念としては、こちらのほうが祭りの主旨に叶っているように思います。