電話のお姉さん : では、次の人のお名前と学年を教えていただけますか。
質問の子ども : はーい、四年生の成田ブライアンです。
電話のお姉さん : あら、変わったお名前ね。ブライアン君は、日系二世の子かしら。
質問の子ども : はーい、そうです。見た目第一のお姉さんには、きっと気に入って
もらえると思います。親はお金持ちです。ぼくが大人になるまで
待っていてください
電話のお姉さん : ニャーオ
(元い)じゃ、その件はまた後にして、質問はニャンですか。
質問の子ども : 人間が猿から進化したというなら、なぜ今も猿が生存しているのですか。
電話のお姉さん : それでは、猿山博物館館長の猿山先生お願いします。
猿山先生 : 成田くーん、鋭い質問だね。そういう質問が後を絶たないので、生物学の
先生たちは、ずーっと昔に、猿と人間の共通の祖先がいて、そこから
猿と人間に枝分れした、と説明するようにしたんだ。分かった?
質問の子ども : はーい。
電話のお姉さん : あっと、無茶苦茶成恭先生、何かご意見ありますか?
無茶苦茶成恭先生: 成田くーん、大昔のことなんてだれも見た人なんかいないの。
仏教のお釈迦様なんか、白い象がお母さんのお腹に入って妊娠したことに
なってるの。だれも見た人なんかいないでしょ、成田くん。
質問の子ども : うん。
無茶苦茶成恭先生: だから、共通の祖先から枝分かれしたなんて言っても、だれも見てない
し、証拠もないの。何でも、でっちあげちまえばこっちのもんなの。
電話のお姉さん : ブライアンくん、なんだかわかんなくなっちゃってごめんねー。
質問の子ども : いいえ、楽しかったです。
電話のお姉さん : 代わりに、お姉さんの秘密のアドレス後で教えますねー。
質問の子ども : はーい。