房総半島でゆっくりと丁寧に暮らす

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お宝

2013-03-12 | 雑記
私が小学校に上がると同時に夢中になったのもの、それは藤子不二雄作品。

幼稚園の時から当時大人気のウルトラマン、ゴレンジャー、仮面ライダー、等ヒーローものには全く興味がなく・・・。

なぜなら、それらの主人公は常にイケメンでかっこよく、正義感に溢れ、敵である怪獣や異星人はブサイクで極悪。

そして最後には必ず正義が勝って悪が負ける、と言う明快ストーリーに違和感持ってたんですよね。

一方で藤子不二雄の作品は、まず主人公がごく平凡もしくはダメダメ人間で、敵や周りの方がたいがい強くて、人生も中々うまく行かない。(ことが多い)

未来や想像の世界の話が多いんやけど、幼いながら何か自然ですんなり腑に落ちたんやと思います。

そうして片っ端から作品を読みあさり、読んだら先生に感想を書いて送る小学生でした。

感想を送ると、それに対する返事はないんやけど、年賀状や暑中見舞いが来るんです。

それが嬉しくて嬉しくて。^^

しかしその大部分は、本と一緒に親に処分されてしまいました。

価値観が違うって恐ろしいな・・・。

あの本達でも残っていれば、今どれほど価値があったか。(--;)

↓一部辛うじて残っていたハガキです。



残念なことに、何故か破れてる。

当時姉と喧嘩した時にでも、腹いせに破られたかな?^^



この時まだトキワ荘は残っていたけれど、藤子不二雄先生達はもう住んでいませんでした。



消印は新宿になってますね。

当時小学生の私は、トキワ荘の解体に大反対やったけど、

あれ、今残ってたとしたら東京の大いなる遺産やったのにね!?

それこそ一大観光名所・・・。

価値を見いだせない大人達が、全部壊してしまって、もう後の祭り。

まー、形あるものは何時か壊れる。

とも言うけれど。^^










大阪でセグロのクサレと壺

2013-03-04 | アンチョビ
大阪市は天神橋と心斎橋で雑貨店、洋服店、カフェ、ギャラリーを経営されているdieciさん。


dieci
大阪市北区天神橋1-1-11 天一ビル1・2F
Tel : 06-6882-7828

dieci 205,206,207,208
大阪市中央区博労町 4-3-14 柴田ビル2F
Tel : 06-6121-7220


この度、私の作る『セグロのクサレ・anchovy』を販売して頂けることになりました。

関西では初!売りです。^^

近日中にお店に並べてもらえると思います。

あ、その前に商品作って送らないと。

ちょいとお先に店に鎮座しているのは、



壺です。

これは大きな壺作りに挑んだ初めての作品で、私も思い入れのあるものです。

先日オーナーの田丸さんが外房の我が家にいらっしゃった際、帰路は新幹線だというのに、なんとか壺を抱えてお持ち帰り頂いたのでした。

無事割れずにたどり着いてよかった!^^

どちらもとても素敵なお店ですので、お近くの方は是非!






最近買ったもの

2013-03-01 | 
暦も三月に変わり、すっかり春めいてきました。



暖かい日は、沢山の水鳥の群れが北上していきます。

来るべき繁殖シーズンに向けて、ロシア方面に帰るのでしょう。


最近も相変わらず、古いもの、不思議なもの、我が家に仲間入りしています。^^

まずは、古い水差し。



売ってくれた人は、「どこの国の何かわからない」とおっしゃってましたが、おそらくこれは古代中国の彩色土器だと思われます。

パッと見、ラテンアメリカやアフリカを思わせる、大らかな造形や絵付けです。

しかし古代中国にもこういう土器文化があって、20世紀初頭最初に発見したスウェーデン学者の名前を取って、『アンダーソン土器』等とも呼ばれています。

時代は古く、なんと紀元前!



古い水差しの口や取っ手が壊れてないのは非常に珍しい。

なんで古いってわかるの?

『何でも鑑定団』なら真っ赤な偽物、お土産物のオチじゃないの?と思ってる人も?^^

昔から古いものを見て経験を積んでいるのもありますが、最近陶芸をやって(古いものを真似しようとして)確信していることは、古さには再現できる古さと、できない古さがある!



この裏側なんか新しいものと比べるとよく分かるんですが、全然違います。

長い年月の経年でしか出せない変化・・・

とか言って勘違いだったら爆笑ですけどね。^^


次は↓



誰?

こちらはお馴染みの(左)大黒さんと(右)恵比須さん!の、はず?^^

でも体型とか被りもんとか、全然違う感じですね~

何か帽子もお奉行さんみたい・・・

恵比須さんの抱えてる「鯛」なんか「本」にしか見えないし・・・(^-^;

でもひょっとして、あの典型的な恵比須さんのタレ帽子とか太めの体型は、江戸時代以降に確立したものかもしれませんね!?



と言うことは、この人達は室町以前からいる可能性も?

確かに竈や囲炉裏からの長年のススで、全身真っ黒です。^^


最後に、これが一番すごい!



1990年代の終わりに、平壌で発掘されたそうです。

陶製(ほぼ素焼き)禅僧の像ですね。

坐禅組んでます。



禅は唐(618-907年)の時代に中国で確立したものなので、唐から今の朝鮮である高句麗に伝来した頃の、歴史的資料価値が高いものかも知れませんね~

と、夢(想像)は広がります。^^

まだまだ家に不思議ものは増えてますが、ご紹介はまたの機会に。