さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

さっちゃんと父 ★ 26 ★

2008年10月24日 16時47分48秒 | 実家の想い出

帯ちゃんシリーズ、第三弾!
今回は、帯ちゃんことさっちゃん自身が想い出語りをしています。
だんだん足腰が弱り、長引く咳、そして・・・
父との同居、夫の説得は・・・果たして・・・
引き続き、『 さっちゃんと父 』、どうか宜しく、お見知り置き下さい。。。

 

 

 

≪其の26≫ 吐血

 

「あかんてっ!お父さん!医者行こう。」

「もう~!大丈夫や言うてるやろ。さっき食べたまぐろやって。」

 「いいかげんにしい~や!見てみぃ、これ。血の色やで・・」

 

思わず叫んだぐらいだった。


 「そうか、あかんか・・、明日・・行くわ。・・・ごほっっ!!」

 

そして、初めての吐血。

  

 

 

秋口の風邪が治まったように見えていたが、12月になって、

咳を ぶり返してきた。時間をくわず酷くなっていった。

そして、絡んでた痰の塊の赤黒い褐色の色を見た時、

もうこれは嫌顔でも入院をさせないとあかんだろうと確信した。

初めて目の前で見た吐血に、心はうろたえながらも表情・態度には

出さず(女は血には強いっていうけどほんとだな・・)なんてことを、

考えつつ、迎えを待ち、叔父に病院へと連れて行ってもらった。

思ったとおり、即入院となった。

  

 

 
ーーー 少し、時間をさかのぼる。

実家の父と同居することに義母の同意を得た私は、タイミングを見て、 

我が夫へと何とか話をきりだしたのだが・・・、


「父のことなんやけど・・・そろそろ一緒に住んだらなあかんと思うねん。」 

「ふ~~ん、そうか。泊まってきったらいいやん。」    

 ちょっと~~聞いてるのー?二重生活は無理って言ってんだけどー。

 お義母さんはお義姉さんとこで大変だから無理言えないし・・・。

   

「けど、足腰も弱ってきてるみたいやし、介護となったらとてもじゃない 

けど引っ越し大変だし、今のうちに一緒に住まへんかって言うてきて

んけど・・・!?お義母さんには了承してもろたで。」   

「ふ~~ん。・・・」 

 ・・・ってそれだけかい!人がせっかく一生懸命説明してるのに・・・

 

その日は少し急ぎの用でもあったのか、返事もしないで自分の部屋 

と籠ってしまった。 私は少し腹を立てたが、どう思うか背後から

尋ね てみたが、ずーと返事がない。こういうことが何度かあって、

私はやめづらくなった着付けの仕事と、看護と家庭の3立がしんどく

なっ て家族の者には黙って、とうとう義母のところへと逃げ込んだ。

忘れもしない、よりにもよって義母の還暦の誕生日の日だった。

お祝いの品を持って行くだけのつもりが、つい涙を見せてしまった。 

  

 

 

義母は親身に聞いてくれて、途中、夫から電話があったのを、

来ていないと心配させたものの、夜も遅くなったので自分が

息子に言ってあげるわと、


 「煩わしいことに逃げないで、もっと二人で話し合いなさい。」


と注告の電話をしてくれた。 

そして、ようやく話をきちんと聞いて、納得する答えが出た。

 義母には迷惑をかけてしまった。そのころはいろいろなことが

重なってて、お祝い事は極力質素にしていたころだった。  

義母にしてみれば相談してくれてありがとうなのである。

私もお嫁さんにはそんな風に接したいと思う。 


ホントに義母には感謝し、そして感謝の心をいつもいただいている。 

 

 

 

 

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つづく。。。

 

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