さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

さっちゃんと父 ★ 25 ★

2008年10月14日 17時38分00秒 | 実家の想い出

帯ちゃんシリーズ、第三弾!

今回は、帯ちゃんことさっちゃん自身が想い出語りをしています。

父の咳、風邪の前兆・・・やがて体力の限界へ・・・

引き続き、『 さっちゃんと父 』、どうか宜しく、お見知り置き下さい。。。

 

 

≪其の25≫ 風邪

 

「この間から変な咳してるけど、大丈夫?

       一度お医者さん、行っとこうよー。」 

 

「大丈夫やわ。咳だけ残ってるねん。喉も痛ないし・・」

   合う薬を貰いに行こうー、言うてんねん!

         わからん人やなあ~~~~

 

「でも、一度行ってた方が安心やで。」    

   ちぃ~~とは人の話も聞けっちゅーてんねん!

 

「いらん、いらん、ちょっとした風邪やわ!すぐ治るわ。」

   もう、すぐ、これなんだもんね・・・

   ・・・ほんっとにこの人は昔から頑固なんだから~~

 

 

 

少しづつ友達との時間が増えて来た孫たち。

おじいちゃんべったりの時間がなくなったころ、公園にも足が遠のき

仲の良かった友人たちの旅行も少しづつ減って来て、自宅へと待機

する時間が多くなった父であった。足腰が弱るから散歩はおいでよ、

という私の言葉にも、気力がだんだん薄れていくのが目に見えてきた。

 

それでも孫たちの姿を見ようと夕方の散歩に来ていたが、そのうち、

中学生にもなると塾へも行き出し、剣道・スイミング・遊びと忙しく

ほとんど会えなくなった。そのうち公園にも来なくなってしまった。

少し風邪をひいたのが原因だったこともあるだろう。

そろそろ、父も体力に自信がなくなってきたのか、出歩かなくなって

久しいので足腰が弱まってきた。そろそろ潮時かと切り出した。

 

「なあ、そろそろ一緒に住む気ないの?」

「・・・・・・・」

「その気があるなら、義母と主人に相談してみるけど・・・」

 

 

 

義母には、言いにくいことがあった。それというのも義父母たちの

会社が上手くいかなくてやめると言った時、義母から2世帯住宅に

住む気ない?と私に最初に聞いてきた。私は無論結婚当初から

そのつもりがあったし、子供達にもその方が心を養うのに有難い

思っていたから、

「ああ、いいですよ。その方がお互い助かるしね。」

と即答した。ところが、日をおいて、義母から

「息子が絶対嫌やいうから止めとくわ。お父さんが一人になっ

頼むわな。私が残ったら一人で気楽に住むから心配せんでいいで!」

と意外な返事が返ってきた。私はあれだけ母べったりだと思っていた

夫だったのだがあっさりした返事にかえってびっくりした。

 

学生時代ごろまで、ずーっと使用人たちや親族の人たちと一緒に朝昼

晩顔を突き合わせることに、もしかしたら嫌気がさしていたのかも知れ

ないな、などと思った。それが楽しかったのだろうなと思っていたのだが・・・。

私は息子からそんな風に言われた義母を気の毒に思った。

 

 

 

とにかく、まず義母に相談してみた。

このままだと寝たきり状態になりそうだけど、というと二つ返事で

 

「それはえらいこっちゃ!はよ一緒に住んだらなあかんで。」

 

と言ってくれた。  (ー ー ーよしっ!!OKもろた!)

 

 

これで、いざとなれば義母のもとへ、家出できる!!

次は夫の説得だー!!

 

 

 

 

 images

 

 

 

つづく。。。

---【INDEX】---

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ゆうちゃんの報告 | トップ | ふらっと瓢箪山 »
最新の画像もっと見る

実家の想い出」カテゴリの最新記事