帯ちゃんシリーズ、第三弾!
今回は、帯ちゃんことさっちゃん自身が想い出語りをしています。
時をさかのぼり思い出す、父との約束・・・そして・・・
引き続き、『 さっちゃんと父 』、どうか宜しく、お見知り置き下さい。。。
≪其の29≫ 二つの約束
「この仏さんと神さんの物、どうすんの?」
ホントに信心深い人だよね~~うちのお父さん~~
「しばらくはワシがおまつりするけど、ワシが死んだら処分して
くれていいで。仏さんは、一心寺さんへ納めてな。
無縁仏頼んだらいいわ。みんなそこでしてもろてるから、
無縁仏か・・なんかさみしい響きやな~~
賑やかで楽しいやろ!墓だけお前に頼んどくわ!」
こんな話はしたくないけど~、やっぱ、聞いとかないとね~
マンションに置かれへんし~使い古し・・ってのもな~~
「うん、そうか。わかった。・・・神サンは?」
「元気なうちはワシがするから・・・。」
父が山から市内へと引っ越すときに、実は約束をしたことがあった。
あまりにも沢山の神仏の道具をみて、父にもしもの時どうすべきか
聞いておかなければならないと思ったのである。
仏さんの方は、位牌や過去帳など以外は仏具屋さんに頼めば
どうにかしてくれると聞いた。よく、思い出してみれば、針供養やら、
雛人形やら供養してくれる寺院があるのを思い出した。それに
毎年決まって行く初詣の神社もそのようなおさめる場所があった。
「ワシが死んだら、処分してくれという約束なっ。
おまえは長男の嫁だから仕方ないさ。宗派が違うし・・。
これは自分の気持ちでやってきたことだから、いいんだよ。
神サン、仏サンも解ってくれるさっ!」
父は薬で元気になったかのようだったが、病院を移動したとたんに
急変した。思えば移動するための強い薬だったのかもしれない。
言われたとおりに3か月の命だった。享年80歳。
波乱万丈の人だったように思う。
兄弟の中で一番、信仰心の篤い人だった。
子供時代と母との時代しか語らなかった父だった。
私と出会ったことを一番、幸せだったと言っていた父だった。
「一緒に住むのん、楽しみやな!」
ーーー無き声の最後の言葉だった。
私は、せめて少しでも父を一緒に住まわせてあげたくて、義母に
相談した。快く思うようにしてあげたらいいよ。といってくれた。
ただし、期限があった。
「私が、この仏壇、見られなくなったら頼むで!」
今は、まだまだ自分が若くて元気だから、立派なお仏壇を
お世話することできるからいいけど、自分が見れないようなことが
起きたら、仏壇頼むで・・・ということである。
そして、マンション用の小さい仏壇に父を住まわせたのであった。
つづく。。。
ご愁傷さまでした。焼香・・・・拝
最近の平均寿命と同じぐらいですね。
寿命を全うしたことになるのでしょう!
感服致しました、幸せ家庭の象徴を
目の辺りに、浮かぶ思い出楽しく拝読
羨ましい思いです。
最後に幸せだったと言えるように人生を過ごしていきたいですね。
jyusyoku様もこれからの人生を楽しまなくっちゃだめですよ。
思い残すことのないよう日々を過ごしてくださいね。
お父様の事が大好きだったのですね
そんな気がいたしました
私は母を長女を妊娠中の17年前に亡くし・・・父の力になれませんでした
私も必死に子育てをして・・・家族誰もが「私を助けて」と思っていたような気がします
父はまだ健在で1人で頑張ってます・・・時々私の息子と写真を撮りに行くのが楽しみな日々です
今やっと第二の青春しております
帯ちゃんのブログを読んでいるといろいろな事が思いだされます
核家族で育ち・・・死に直面したこともなく・・・
本当に大変でした
聞いておかなければいけないこと・・・なかなか聞くことできませんよね
帯ちゃんがお父様を思い出すことが一番お父様が喜ばれるのではないでしょうか?
いつも見守ってくださっていると思います
私は母に守ってもらってると思ってます
私は最近・・・悔いのない毎日を過ごさないといけないと凄く思うんです
お互い・・・美味しいもの食べて頑張りましょう(笑)
父は大人のくせに、私が子供のときからゲームでも言葉遊びでも負けず嫌いで、
負けたらぐじゃぐじゃとごまかしたりするので、「大嫌い」ってよく言ってました。
今思うとわざと嫌いって言わせるようなことしてたんですね。
≪お父様の事が大好きだったのですね
そんな気がいたしました≫
私は、親子だから当たり前のことをしてきた、そう思ってきたんです。
今、azuさんに指摘されてそうだったんかなあって・・・涙が止まりません。
どちらかといえば親孝行な娘だったでしょう。
けれど、父に“好き”といったことありませんでした。ただの一度もです。
今、私は心に思うことそのまま、素直に言葉に出しています。
話すことのできる喜びを噛み締めながら心残りがないように、
知りえた人すべての人に思うこと伝えています。
azuさんも、お父様への心残りがないよう、楽しく過ごしてくださいね。
≪お互い・・・美味しいもの食べて頑張りましょう(笑)≫
ですね!azuさんのブログ、美味しいもの一杯だもんね。
また遊びに行きますね。
心に沁みるコメントを頂きまして、どうもありがとうございました。