さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

さっちゃんと父 ★ 32 ★

2008年11月23日 15時56分56秒 | 実家の想い出

帯ちゃんシリーズ、第三弾!
今回は、帯ちゃんことさっちゃん自身が想い出語りをしています。
とうとう、最終回!・・・父への手紙で締めくくります。
引き続き、『 さっちゃんと父 』、どうか宜しく、お見知り置き下さい。。。

 

 

 

≪其の32≫ 親愛なる父へ

  

お父さん、もうそろそろいいよね・・・! 

もう、10年以上すぎてしまったね。

13回忌をめどに終わりにさせてもらおうかな。

 

 

 

あちらのお義父さんも、腰の手術してから、

お義母さんの負担が大きくなってきたみたい。

京都のお義姉さんの面倒見てこられた続きだもんね。

良くあんなに毎日のように行ってあげたと思うよね。

みんなが寄り付かなくなってから、あんたはよく来てくれる・・って、

お金持って死なれへんからって他人さんにもばらまいたけど、

結局何も残らんかったな・・・こんなことなら、あんたにおいといた

ったらよかったな。なんて言われるもんだから、お義母さん、

ほっとけなかったんだって・・・。今はもう、思い出話だけどね。

 

  

「そろそろ、考えてもらわなあかんかもしれんな。もう10年か?」

 

「過ぎましたね。私も、そのつもりやから・・・」

 

・・・・・とうとう、あの義母から、そんな言葉が出たよ。

 

私も感じてたから、そろそろと思ってたけど・・・

 

 

 

子供が高校進学祝いにと買ったパソコンのお陰で、マーちゃんも

PCを購入、そして、私もパソコンを少し触れるようになった。

仕事も世代交代でかなり楽になったし家でする必要もなくなった。

これからは、PCの勉強するわと、ブログを始めたのよ。

 

 

その第1の目的は、お父さん・お母さんとの別れのため。

そして、私の生きてきた記し。

それらを残しておきたかったの。

 

 

お父さん・・・・・・・・・ごめんねぇ。

足かけ13年しか一緒に住めなかったけど、

満足してくれたかな?

育ててくれた恩を捨てるみたいで申し訳ないですが、

永代供養の話、約束通り進めます。本当に感謝です。

 

 

貴方からはいろんなこと教えてもらいましたね。

嫌なことも多かっただろうけど、私がいたから救いだったこと、

よくわかります。「おまえがいたから・・」って言葉、嫌いだった

けど、今は良~くわかります。

子供達にはあまり言わないようにしてますけどね。

 

 

もう、過去を振り返るのは今日で終わりにします。

たまに思い出すことはあるかもしれないけれど、

みんな笑い話になってるから、大丈夫よ。

安心してそちらのご家族と一緒に、仲良くね!

 

 

最後にとびっきりのプレゼントね。

 

お父さん、私・・お母さんの方が好きだと思っていたけど、

長く一緒に暮らした分、

お父さんの方が好きだったみたいよ

こんなに経たなきゃわからないなんて、大バカですね。

今・・・最高にいい気分でお父さんと別れることできます。

 

 

 

       お父さん、ありがとうね!

 

         さちこより

 

 

 

 

 

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2 コメント

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最後の送り言葉(贈りことば) (syo)
2008-11-24 11:05:55
さっちゃんと父、32連載、おつかれさまでした。
さっちゃんも生い立ちがわかりました。
生活環境が分りました。
その分 今の幸せがわかりました。

分りやすい文章で(エッセイ)・・・人に伝えるには最高です。気楽に、楽しく、
拝読させて頂きました。

下行3段・・・最後の送り言葉(贈りことば)この3行の、組み立て文句が、“本当に大好きな、大好きな組み立て文句です”syo

>お父さん、私・・お母さんの方が好きだと思っていたけど、
>長く一緒に暮らした分、
>お父さんの方が好きだったみたいよ。

Obiichanさん こと さっちゃん おつかれさまでした。

返信する
syoさんへ♪ (obichan)
2008-11-24 19:00:57
syoさん、最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。

心にあったわだかまりを全部出すことができてすっきりしました。
ブログを立ち上げた時は、自伝だからコメントは必要ないと「受付ない」としていましたが、
うっかりSNSに意味わからず登録してしまい友達ができてしまいました。
コメント入れたいと希望されて解放したのですが、いつのまにやら、友達のコメやら
足跡やらで力づけられたり、勇気づけられたりしていました。

「さっちゃんと父」ではsyoさんが一番支えになってくれていましたね。
本当に感謝しています。お陰さまで終了することができました。
大きな拍手まで頂いてありがとうございます。

これ以後は、新しい、obichanをどうぞよろしくお願い致します。
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