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帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

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仏教の話 ☆ 13≪戒名- 2≫

2010年01月17日 16時24分00秒 | 神・仏教・民俗の話

【 戒名 2】

≪院号(院殿号)≫   

 もともと天皇が退位した後に住んだ屋敷の名前から

とったもので、身分の高い人に付けられる尊称。 

本来、院は中国の役所に由来する言葉。院、院殿以外に

軒、庵、亭などの号があり、僧侶の住居を指す言葉だった。

 

 

 

「院」の第1号・・・出家後の嵯峨天皇

「院殿」の第1号・・・足利尊氏

  「院殿」の「殿」には「しんがり」という意味があり、尊氏は

  天皇や貴族が用いる号「院」の最後をシッポとして、院の

  下の位という意味で「院殿」を用いたのです。

  しかし、武士の時代になり、将軍や殿様が用いているうちに、

  いつの間にか、「殿」が「しんがり」から「立派な建物」になって

  文字数の多い方が尊いという考えにも伴って、「院殿」の方が

  高位という位が逆転してしまったと考えられます

  1884年(明治17年)には、県知事など高級官僚以上は、

  「院殿号」を用いよという法令(墓地及埋葬取締規則)ができ

  「院殿号」がますます高位の号になってしまったのです。

 

 

 

≪道号≫

戒名の上に付けられる名前で、号や字に相当する。

仏道を生得した高僧に付けられる称号。 

(戒名の二字が同名の人を区別するため用いられたもの) 

 

≪戒名(法名・法号)≫

位牌に書かれる文字全体が広義の戒名とすることも多いが、

本来の戒名の部分である。

故人の生前の名前(俗名)から一字とって表現される。 

 

≪位号≫ 

戒名の下に付けられ、仏教徒としての階級を表す。

性別や年齢などにより異なる。 

男性・・・「居士(こじ)」「信士(しんじ)

女性・・・「大姉(だいし)」「信女(しんにょ)」など。 

 

≪置字≫

下文字とも呼ばれ、位牌を総称する言葉。

霊位」「位」と書く。浄土宗・浄土真宗では用いない。
  ||
(
死者の霊が位牌にとどまるという意味がある)

 

 

 

天台宗・・・「院号・道号・戒名・位号」

真言宗・・・頭に種子と呼ばれる「梵」の文字を入れてから
      
「院号・道号・戒名・位号」

浄土宗・・・「院号・道号・譽号・戒名(法名)・位号」

浄土真宗・・・戒律を不要とするため戒名をもたない。

        「院号・釈号・法名」         

禅宗系・・・「院号・道号・戒名・位号」

日蓮宗・・・「院号・道号・日号(戒名に当たる)・位号」
             
独自の戒律思想があるため、日号(女性は妙号)と呼ぶ

曹洞宗・・・在家の信者の仏教徒名を「戒名」、僧侶は「法名」 

 

 

 

 【各宗派の戒名の文字の特徴】

真言宗・・・「阿」

浄土宗・・・「誉」

日蓮宗・・・「妙」「法」「蓮」「華」「日」

浄土真宗・・・道号・位号がない。

        法名の前に釈号(お釈迦様の弟子の意)を付ける。

        男性・・・「釈」、女性・・・「釈尼」

天台宗・曹洞宗・臨済宗・・・文字の傾向は特に無し。

 

 

 【有名人の戒名・法名・法号】

 大洋出版社様HP → http://good-taiyo.com/name.html

 

 

 

  『戒名と日本人』保坂俊司著:参照  


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