【 戒名 】
≪戒名≫=法名・法号
仏教の出家者(僧侶・信者)に与えられる仏教者の名前。
本来戒名は仏教を信じ、悟りを求めて生活することを誓った
者の証、つまり、僧侶の名前です。
死後に戒名を付けてもらうことによって、僧侶になってあの世へ
行くことで、極楽に往生するか、悟りを開いてもらいたいという
願いがこめられ、仏の力にあやかるという意味合いがあります。
①『得度授戒』 =出家する時に師僧から頂く出家者の戒名
(とくどじゅかい)
②『順修戒名』 =死後にお坊さんにつけてもらう戒名
(じゅんしゅかいみょう)
③『逆修戒名』 =出家していない在家者が仏教者として頂く生前戒名
(ぎゃくしゅかいみょう)
『逆修戒名』
日本で呼ぶインド本来の戒名。
「逆」という文字には、「あらかじめ」という意味がある。
つまり、「あらかじめ修めておく戒名」の意味。
詳しくは→ ~「逆修」の由来~ へ
「戒名の使い道」
① 葬儀で引導を渡す(あの世へのお別れ)。
一般の人が戒名を持つことは少ないので、
大体の人は葬儀の前に戒名を受けます。
② 位牌に書くのに使う。
白木の位牌は、中陰(四十九日または三回忌)を過ぎる
と、燃やしたり、川に流したり、割るなどされて、黒い朱塗り
のものに新調される。(=死者の霊が成仏するのにこれ
だけの期間がかかるという意味)
一般的にはさらに三十三回忌や五十回忌を経て、死者の
霊は浄化され祖霊になると考えられ、位牌は燃やされる。
③ お墓(墓誌)に刻むのに使う。
明治以前には個々の戒名がお墓にきざまれていた。
明治以降、墓石を家族で共用する習慣になった。
④ お寺の過去帳に記載するのに使う。
日本で一番初めに戒名をもらったと伝えられているのは女性!
☆584年(敏達天皇13年)
司馬達等(しばたつと)の娘、嶋(斯末売)という女性。
17歳(書物によっては13歳)で出家・授戒。
「善信(ぜんしん)」という戒名をもらっています。
正式ではないものの日本で最初の戒名を受けたといえ
そうです。後に、女性禁制などの差別が日本仏教の特徴
のひとつになりますが、そのはじめは女性によって担われたようです。
『戒名と日本人』保坂俊司著:参照