帯ちゃんシリーズ、第三弾!
今回は、帯ちゃんことさっちゃん自身が想い出語りをしています。
少々の反対はあったもののなんとか結納も済ませ
とうとう結婚式前、この父子の会話は・・・さてさて・・・
引き続き、『 さっちゃんと父 』、どうか宜しく、お見知り置き下さい。。。
≪其の21≫ 嫁ぐ娘に・・・
「とうとうだね。」
「もうちょっとしか一緒におられへんねんなあ・・・寂しなるなあ。」
「でもまた、遊びに来るし、決心ついたら近くに来たらいいやん。」
「そうやなあ。まだここで頑張るわ!離れたないねん。」
「うん、気が済むまでおったらいいやん。」
うちはお店をしてるわけでもなし、土地や山など継がせるものも
ないから一人娘だからといえど、別に家をでてもいい・・そう言っ
て長男である彼に嫁がせてもよいと、彼のご両親にはそう言って
いた父だった。しかし、やはり、親戚に同じ名前があるといえど
自分の名前が自分の代で消えるのは寂しいと言っていた。
けれど仕方がない、気にするなと。
お前が幸せになればそれが一番だと。
かわいがってもらわないとあかんで。それだけが心配や。
お母ちゃんがおらんから言うけどな・・・
初めての夜は・・・
おーっと、そこまで言わずとも・・・
そんなに若くないし私ら・・・
「わかってるって!! 16~7の子供ちゃうし・・・」
・・・みなまで言うな、ちと恥ずかしい!
この年の頃の人はそこまで嫁ぐ時、言い聞かされてきたのだろうか?
止める私を無視して言いたいことだけ言って、しまいには
自分のことまで言いだした。印象に残ったのが、
「大の字で、『さあしいや!』にはちょっと参ったわ。
ほんまに、色気もけったくそもない!」
・・・なんてことまで・・・おいおい・・娘にいうかあ!
色気っと、φ(..)メモメモ。(何メモしとんねん!)
だけど、好きだったんだよね。
ふっふ~~んだ!なんとでも言ったんさい!!
嫁入り前の父子二人の最後の会話って、今までにないこと
しゃべってるね。・・・なあんかいいね。
えっ?普通、そんなことまでしゃべらんのんちゃう?・・・
あれっ? ・・・そうかなあ・・・
今日はパパって呼ぶのが似合ってるね。今さら、恥ずかしくって
呼べやしないけど、パパって優しくって素敵で可愛いんだね。
え。。と私は・・・直前の挨拶ってした方がいいかな。
「長い間お世話になりました。・・・」とかいうやつ。
え・・・と、どうしょうかな~ (^o^♪
当日だと時間がないかも知れないな・・
どうしょうかなあ・・・