久し振りの家紋です。
いつもお墓参りの後、書いてるようです。
【巴紋 (ともえもん)】
形もルーツも神秘的
左三つ巴 左二つ巴 左三つ丁子巴
「オマジャクシのように頭でっかちで、尾が流線型に
渦巻く巴は、一種の独特の神秘的な魅力を湛えている。
この形のルーツ探しも、不思議なフォルムに似つかわしく、
一筋縄ではいかない。
雷や雲、火焔、渦巻き、それに人魂や胎児、精霊を形象化
したものだとする説までいろいろある。が、通俗な例としては、
雲の上のカミナリ(雷神)の鬼の子が背負っている太鼓に描かれて
おり、昔から巴と雲、雷、子供のへそが暗示されているのも面白い。
巴紋の始まりは、公家では西園寺、武家では鎌倉時代の宇都宮、
小山、結城の三氏。室町時代になると、このほか曽我、小早川、
長尾、赤松らの諸氏がバラエティーに富んだ巴紋を用いた。
江戸時代にはさらに多くの大名が用い、
その数は300家以上にも達した。
また、神紋としても著名。石清水八幡宮、鹿島神宮、香取神宮、
宇佐神宮、日枝神社などが用い、子孫繁栄の”勾玉”とされている。
巴は、世界各地にも見られ、古くは中央アジアやスキタイの銅器、
中国・周代の印などに描かれており、考古学的な興味もそそる
人類共通の代表的な文様。」
真鍋建志朗:著 「見る、知る、楽しむ、家紋辞典より」
よく陰陽で使われるものは、上の真ん中の右が黒で
左が白の『陰陽二つ巴』 といわれるものだそうです。
勾玉って子孫繁栄のものとは、知りませんでしたね。
ちなみに、奈良の方は、この巴紋のお墓が多かったです。