私の人生の中での忘れられないことを、「思い出語り」として書いています。
今は、 『看病記3☆1』 高校1年生、冬休み前~春休みの時の話・・
第3部_1話 ≪疲労≫
今回は、私が高校一年生から二年生になる前にかけての話です。
秋も終わりに近かったころでした。
学校から帰ると、母がだるそうに言いました。
「今日、しんどかったから病院に行って来てん」
「えっ、ほんでどうやったん。」
「もしかしたら、入院しなあかんかもしれんって言われてんけどな、
今は無理ですわ。入院せんでいいようにしてくださいって言うてきてん。」
ーーーほんまに、この人は・・無茶なこと言うてお医者さんを困らしとんな。
と思いながら聞いていました。
「ほんだら何て言うてはったん、お医者さん」
「まだ検査結果出るまでは、はっきりわからんから、様子みるやて。」
その頃の母は、松葉杖もつかなくても大丈夫なくらい
足腰も丈夫になっていました。
なにか頼まれごとを聞いては断りきれず、走りまわっていた
ようで、ほとんど家にいないような状態でした。
それから、一週間しても母はお医者さんへ行かず、
何やら忙しい毎日を送っていました。聞けば、
「行ってる間がないねん。」と延ばし延ばししているようでした。
おかしいなとは思ってたんですけど・・・疲れが溜まっていたのでしょう
病院行ってから二週間たったころ、とうとう、
母が倒れて病院へ運ばれた・・・ と連絡が学校に入りました。
つづく。。。