１2連敗

また、落とされた。土曜日の夕方、電話で告げられた言葉は「今回、採用を見送らせていただく事になりました」のお決まり文言であった。地獄の１２連敗。もう笑うしかない。失望も怒りも無く、ただ虚無感だけが残った。就職活動開始から１２連敗は初めてであるが、ここまで「落ち続ける」のは、最早社会に必要とされていないと言う証明でもある。５１歳と言う高齢、何の資格すらない人間の屑に「仕事」は与えられない。日本の社会に「存在することすら許されない」と言う事らしい。「精神障害者」と言う事実も足かせになっている。まるで「障害の２文字にあまえてるんじゃねえ！！」との烙印を押されたも同然だ。まるで「除草剤」によって枯れていく雑草と同じ。冷たい。寒い。踏まれても踏まれてもしつこく生き抜く雑草も、「除草剤」には勝てない。明日は崩れていく。希望の光なんてもう見えなくてもいい。社会に拒絶された存在には、神様すら微笑まない。冷たい。寒い。お腹すいた。でも、食べるものすらない。太陽は明るい光を届けてくれてはいるが、私の心は「ポッキリ」と折れた。日本と言う国は何時からこんなに冷たくなったのかな？とりあえず、物乞いに行こう。残飯を漁ろう。まずは、腹を満たしてからだ。命だけは繋ぎ止めなくては・・・。