limited express NANKI-1号の独り言

折々の話題や国内外の出来事・自身の過去について、語り綴ります。
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腰高な支配構造

2017年01月11日 11時58分31秒 | 日記
ジョーカーのツイッター攻撃が止まらない。そして、攻撃に屈する企業・業界が後を絶たない。とにかく「ジョーカー様」のご機嫌を損ねると、どんなしっぺ返しがあるか分からないからだ。それにしても、ジョーカー政権の「富豪閣僚構造」を見るにつけ、その「浮世離れした腰高な姿勢」が気になる。ジョーカーを当選させた人々の中には、元中間階級の白人労働者が大勢いる。果たして「金満集団に労働者の声が聞こえるのか?」と危惧していたら、ツイッターでの大規模攻勢をかけて来た。するしないの前に、彼等に対して何らかのアピールをしなくてはならないと言う「構造欠陥」を既に露呈していると言っていい。以前、ジョーカーは「海陵王」に重なる部分があると言ったが、政権構造も中国の金王朝にそっくりである。では、金王朝とはどんな王朝だったのか?中国東北部の女真族と言う民族が起した王朝が母体で、契丹族の「遼」王朝に取って換わり、漢民族の「北宗」を滅ぼして、河北から揚子江域までの北半分を「南宗」と分け合い、当時の東アジア最大の政権となった。支配下には、漢民族の他に朝鮮半島の「高麗」や西域の「西夏」、契丹族や「渤海」の支配下にあった人々まで、多様な民族が存在していた。言わば「多民族国家」だったのである。金王朝の最大の弱点は、支配種族である女真族の数が少ないことであつた。西暦1183年の記録によれば、女真族の人口は615万8千人あまり、金国の総人口が4400万人ほどだったので、女真族は全国総人口の7分の1にすぎない。金は、領土を広げれば広げるほど、腰高の弱い姿勢にならざるを得なかったのだ。アメリカと言う国家は、元々移民で成り立ってきた「多民族・多様性国家」だ。ジョーカーの様な巨額の資産を持つ人も居れば、そうでない人々も居る。だが、巨額の資産を持ち、悠々自適な暮らしをしている人々は、アメリカの総人口の中では、ほんの一握りに過ぎない。支配層が圧倒的に少なく、大多数の一般市民との経済・生活格差が天と地ほど違うと言う点でも、金王朝と今のアメリカは重なる部分が多い。故に、ジョーカーも必然として腰高な姿勢を取らざるを得ない。ツイッターでの艦砲射撃で、企業や個人を打ち負かす必要があるのは、支持層に対する「俺はやったぞ!」と言う必死のアピール以外の何物でもないのだ。恐らく、こうした行動に出なければ「支持者」を繋ぎ止められない、自分の・党の政策(オバマケアの全廃など)を実行しようにも、反発が恐ろしくてたまらないのだろう。政権と言う「自分の砦」は、自由に固められたが、国内世論や民意は自らの意思では固められない。やろうとするなら、メディアへの介入をするしか無く、アメリカの自由を抹殺してしまう。狩猟や採集で生きて来た女真族は、やがて民族固有の野生的な活力を失い、漢民族の文化に同化されて行く事になり、国家としても中原国家へ変貌していったのだが、結果として2代続けての暴君の君臨や経済的な問題もあり、やがて草原の嵐「モンゴル」に滅ぼされる運命を辿っていく。国家戦略の誤りと民族性の衰亡で金王朝は滅びたが、今のアメリカは、どの道を行こうとしているのだろうか?事情はともあれ、民意はジョーカーを選んだ。今でも「あれは間違いだった」と言う人々も居る。ツイッター攻撃に溜飲を下げていられる内はいいが、これから始まるジョーカーの国政に人々が失望し、絶望感を抱いた時、アメリカという国はどうなるのか?前座の賑わいの中、幕は揚がろうとしている。

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