limited express NANKI-1号の独り言

折々の話題や国内外の出来事・自身の過去について、語り綴ります。
たまに、写真も掲載中。本日、天気晴朗ナレドモ波高シ

ミスターDB ④

2017年11月24日 12時45分02秒 | 日記
原因不明の頭痛と嘔吐が始まったのは、ISO9001の定期審査が始まった直後であった。審査を控えて連日の長時間労働(無論サービス残業)と違法出勤「各人の努力」でフラフラになっていた時期だったので、初めは「無理が祟ったか?」ぐらいにしか思わなかったし、市販薬で症状の改善も見られた事から、自身でも「軽く」考えていた。しかし、日に日に市販薬は効かなくなり、満足な食事が摂れなくなり、空腹時に胃液まで吐き戻す様になると「只事ではない」と考え始めた。体重は見る間に落ちていくし、持久力も続かない。目の前の仕事も全く進まなくなった。急激にミスが増えてDBからも連日「気合と根性の欠如」について怒鳴り付けられる有様であった。普通、ここまで「おかしくなった」部下がいるとすれば、上司は「病院へ行け」と言うのが真っ当な判断だが、DBの判断は真逆であった。「明日から寺へ行って精神修行を行ってこい!」と言い、知り合いの禅寺へ送り込まれたのである。座禅を組んで、滝に打たされ、冷水を浴びた。10日間の「修行」が終わる頃には、当然の事ながら風邪を引いてしまい4日程寝込むハメになった。2週間ぶりに出勤するとDBは、自信たっぷりに「これでお前のダレた性根は叩き直された。遅れを取り返せ!今まで以上に努力を惜しむな!」と言い、今まで以上に過酷な業務を行う様に命じたのだ。当然のことながら、私の身体症状は更に悪化し、意識を失う事も多くなった。医学的にはなんら根拠も無い「精神修行」によって私は「命の瀬戸際」へ追い詰められただけであった。遅々として進まない仕事を抱えて、進退の判断すら出来なくなり、深夜まで1人でサービス残業に追われるだけであった。