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縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

宮本常一の海は寂しい色ぢゃった・・・周防大島

2015年08月04日 20時48分28秒 | 民俗学ごっこ

広島に体験会講師として招かれる事になった時から、是非とも訪れたかったのが、お隣山口県にある周防大島である。

敬愛する民俗学者、宮本常一の出身地の島なのだ。

周防大島の漁港にへんな漁船発見・・・船首と船尾に取って付けたようなでっぱりがあり、インドネシアの丸木舟のような船型。一見して水の抵抗を減らすバルバスバウのようだが、喫水線より高い位置が出っ張っておる。波が静かでも潮の流れが激しい瀬戸内の海ぢゃけん、きっと網漁の時にきつい潮に船首を立てる意味があるのぢゃろう・・・宮本常一ゴッコ開始ぢゃ。

 

時間を作って訪問・・・緑多い島ぢゃった。(ぢゃった、というのは瀬戸内の方言ぢゃ)

この緑の深さは、宮本先生が子供の頃はどうであったのか?

島の老人の話だと、かっては段々畑や田んぼであったそうだが、戦後は蜜柑栽培が奨励されて島中で蜜柑を作っていたのだそう。

ところが過剰供給と作り手の高齢化もあって、現在では耕作放棄地となり、雑草が蜜柑畑を覆い尽くしているのだとか。

宮本先生生家前の島。島の島ぢゃからシマシマというのぢゃ・・・ウソぢゃ。瀬戸内は岩も石も砂もみんな花崗岩由来らしく明るいベージュに彩られ、緑と澄んだ海水のコントラストが絵に描いたように美しい・・・が、しかし!

 

資料館で宮本先生の愛用品を観た・・・感慨無量ぢゃ。

先生の生家付近の海に潜った・・・きっと宮本少年もこの海に潜ったのぢゃろう・・・わしらは浜っこ同志ぢゃから海に潜るのは礼儀ぢゃ。

潜ったら牡蠣ばかりでびっくらこいた。魚はフグとシマアジくらいで、牡蠣の海ぢゃった。沖には養殖牡蠣の筏が浮かんでおるが、稚貝が流れて自生したもんぢゃろうか??

 

澄んだ海水・・・しかしながら魚も海藻もイソギンチャクやウニもいない牡蠣だけの海・・・宮本先生の子供時代には絶対無かった海中風景ぢゃろうて。

恐らくは狭い瀬戸内で大規模に牡蠣養殖なんかしたもんだから、生態系が牡蠣ばかりの単一になっちまったんぢゃろう・・・哀しい風景ぢゃ。

山も荒れて、海も荒れた・・・これからどうなるんぢゃ?

 

おっと、感傷的になっとらんと、周防大島では忘れてはならん出来事があった!

漁協の売店を覗いたら(意外に面白いモノが売っているのぢゃ)、事務の女性のお嬢さんが糸魚川市に嫁いでいるとの事・・・聞くとワシの住む寺町にある田原塗料店!

けんか祭りも観に来た事があるそうぢゃ。手に持っているのは漁師さん御用達のサロペットタイプのカッパズボン。広島から案内してくれた武村さんをそそのかして買わせたのぢゃ。丈夫なので山仕事や草刈り機を使用する時に重宝するのぢゃ。

お土産に漁協のタオル貰ったケン。

ごっちゃんです!

 

 

 

 



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