佐京さん作の二ツ森貝塚出土(前期・6,000年前)の鹿角製櫛(ろっかくせいくし)の複製品。
実際に櫛であったのか、ペンダントであったのはかは不明だが、似た形の籃胎漆器(らんたいしっき)の竪櫛が出土しているので櫛と命名されているらしい。

実物は6,000年も土の中に埋まっていたためかペッタンコだが、佐京さんのは角の表面形状のまま曲面になっている。

そこで思うのですヨ・・・佐京さんはエゾジカの角で作っているが、出土品の角は大型のニホンカモシカ?それとも小型の本州カモシカ??またはエゾジカ???
横幅が35㎜もあるので、果たしてこれだけのサイズが本州カモシカの角からとれるものか?
交易で求めた北海道産のエゾジカの角か?

三陸海岸の漁師がカツオ釣り用の疑似餌にニホンカモシカの角をアオと呼んで珍重したことを矢口高雄さんが漫画で描いているが、すでに6,000年前に疑似餌に利用されていて、漁師のオカミさんたちが豊漁を願った類感呪術としてこのようなモノで身を飾っていたのかも?と想像するとワクワクする。
すなわちカツオ来い来いアクセサリー!( ´艸`)
二ツ森貝塚からカツオの骨が出土していたなら大手!これはぜひとも調べてみよう。
モノ言わぬ出土品は多弁にヒトの営みを物語する。そこが面白い。