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縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

こんなモノつくったぁ!・・・土偶オカリナ

2015年09月14日 08時42分03秒 | ぬなかわヒスイ工房

9月20日に糸魚川市能生町で開催される音楽フェスティバル「オトバマ」で民族楽器作り体験会をしてくれい、とのツヨシ君からの依頼。

賑やかにしたいので、楽器販売もして欲しいと頼まれた。

そこで作ったのが、「ぬなかわヒスイ工房」や「民族楽器コイズミ」さんでも売っている縄文オカリナの新作。

売るなら竹の楽器でもいいのだけど、器用な人なら実物を観ただけでも作れる竹製民族楽器より、縄文オカリナならそう簡単じゃないし、「縄文文化に詳しい楽器作りのプロ」という宣伝になっていい・・・かな。

すべてペンダント式の縄文アクセサリーになっており、オカリナとしてもちゃんと機能する。博物館で売っている型抜きして電気窯で焼成した量産品土偶とは違い、ヒスイ加工の合間を縫っての多品種少量生産の手作り品だ。

あまりにも有名な青森県つがる市の「亀ヶ岡遺跡」出土の遮光器土偶をモデルにしたオカリナ。黒いのは、焼成の後に燻し焼きをしているからで縄文時代晩期の流行する焼成方法で、目の部分が生乾きの段階で研磨してツルピカになっている所が芸が細かい(笑)

立体造形の面白さは、デザインの簡略化と奥行きのリアリティー。最小限の表現で実物のリアリティーを出すために簡略できる部分は簡略化してある。

ちゃんと吹き易い形状に作ってある。眼の間に指孔があるが、実物も同様に孔が開いているのは焼成時に割れない工夫か?

 

焼きムラがあるのは、縄文土器と同じく野焼きしている証拠!

しかも石笛作家の私が作っているのだから、楽器としてもちゃんとしていると自負はある。

意外にも大きい音量と綺麗な倍音を持つクリアーな音色。

そして概ね半オクターブの音域があるので、唱歌のような簡単な曲なら演奏できてしまう。

こういう趣味の延長が仕事になってくれれば面白いのですがなあ。