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縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

海の異変?・・・素潜りの足ヒレにお勧めのエムデン

2018年07月18日 07時46分33秒 | 田舎暮らし

汗だくになった仕事の後に海に入って体を冷やすのは至福の時。

これぞ田舎暮らしの醍醐味だ。

自宅裏のヒスイ海岸

 

しかし年々、海の中の異変を感じている。

海底は梅雨明け時点でお盆過ぎの静けさがあり、濁りが増して魚も減っているような・・・。

今年は猛暑でも温かいのは海面から50㎝くらいまでで、水深2mでヒヤッと冷たく、5mなら裸では辛いほど冷たい。

 

いわゆるサーモクラインという水温差の層が極端で、心臓麻痺に要注意だ。

 単に大雨が続いて、河川の冷たい水が大量に流れ込んでいるだけならいいのだが、不気味ではある。

温暖化の影響なのだろうか。

因みに昨年新調した足ヒレは、沖縄の海人御用達というガル社のエムデンで、水の抜けや反発力、バランスが実によく、老舗ブランドのしては安いので、初心者にもお勧めできる逸品。

 


雪国の猫・・・孫を観る視線

2017年12月01日 11時37分37秒 | 田舎暮らし

荒れ模様の天気が続いて久しぶりの快晴で窓を開けて空気の入れ替えたら、飼い猫の寿限無がバリバリ音をして網戸によじ登った。

雪国の冬は猫も運動不足。

空飛ぶ猫!

網戸から爪が抜けずに降りられなくなり「どうすりゃいいのさ?」とアイコンタクトされている図。

以前ならやめさせていたのに、いいじゃないの、破れたら張り替えりゃいいんだからと好きにさせてしまう自分に気が付いた。

先代の飼い猫のバット君は生後8か月で夭折したので、寿限無の有り余った元気さが好ましいのだ。


これは孫を見るお年寄りの視線(笑)


潮から塩へ・・・塩炊きにみる神話イメージ

2017年11月12日 08時51分46秒 | 田舎暮らし

新潟の山の中、松之山に太古の潮が湧き出す温泉があるという。

友人がその潮から塩炊きをするというので、火起こしがてら参加して色々な気付きがあった。

潮を煮て、潮から塩に変容していく様子が実に愉しいのだ。

塩炊きを主宰した地元農家の嶋村さん。参加者は総勢20名くらい。

 

シューという液体が沸騰する音からクツクツという粘りのある音に変化していき、次いで撹拌を続けている柄杓が重く感じてくる。

潮から塩へ、言葉を変えると液体から個体に変化していく作業をしていると、古代インドの乳海撹拌神話や、古事記の国産み神話を追体験している気分になってくる。

屋外イベントで人気のぬなかわヒスイ工房製の火打石セットは、この日は塩炊きで火打石による着火をしたのでよく売れた。

 

二つの神話に共通した点は、形が定まらない液体状の原初の宇宙を、神様が撹拌することで固めてこの世を造ったという部分。

してみるとインド神話のアムリタ(甘露)は塩か?

いやいや、早くから遊牧文化が栄えた西アジアだから、アムリタは乳を撹拌して造るバター?

親子とも初めての薪割りをする参加者。

 

その点、古事記の国産み神話は塩炊きそのもので、イザナギとイザナミが撹拌に使った天沼矛(あめのぬぼこ)の実態は柄杓なのか?なんて考えながら撹拌していると笑えてくる。

いずれにせよ古代人の生活実感が神話イメージにあるのではないか?

午前10時から始めて日付が変わる頃合いにドロドロにまで煮詰まり、翌朝にフライパンで乾煎りして塩ができた。

 

松尾芭蕉の造化という概念を、私は「在る自然からヒトが産み出す自然」と捉えてヒスイ加工をしているが、塩炊きも造化だなぁ・・・。

そんなことに想いを馳せる得難い体験だった。

 

 

 

 

 


オープンな秘密基地

2017年11月05日 22時32分42秒 | 田舎暮らし

20代から30台前半に新潟市に住んでいて、ウインドサーフィンに夢中だった。

ウインドサーフィンのゲレンデの一つが越前浜で、最近、友人が越前浜の古民家を買って手直しをしながら住んでいる。

タイ北部にありそうなヒッピー村のような光景だけども、新潟市越前浜にある友人宅の昼食風景。

高価な薪ストーブもいいが、こんなストーブは軽量で持ち運びしやすくて便利。

晴れたら外で焚火料理とは焚火好きには堪らない環境。

南魚沼のカフェレストランgaiAの原君も駆けつけて、母屋リフォームの面倒な部分が完了。


後は主が気儘にDIYしていけばいい。


住みながらのリフォームって愉しいのだ。


ダメだこりゃ・・・無関心税の提案

2017年10月23日 13時30分46秒 | 田舎暮らし

国の行く末を方向付ける国政選挙に、有権者1億4千万人の約半数が選挙に行かなかったそうだ。

消費税増税の代わりに、選挙に行かない有権者に課税したらどうだ・・・無関心税とか?

 

一人1万円の課税として、7千万人×1万円=私では暗算できないくらいの桁数の財源になる(笑)

 

投票率アップの社会活動として、選挙に行ったら割引という運動をしているレストラン経営者の友人がいる。

買い物や飲食で割引されるから選挙に行く奴は元々政治に関心がない訳で、有名人候補やトランプさんのような過激発言で注目を集める候補者に安易な気持ちで投票するのじゃないか?・・・などなど、友人には申し訳ないが個人的には相手にしても仕方ない浮動票のように思う。

それに選挙に行ったら優遇されるより、行かなかったら罰則という方が投票率が高くなるのではないだろうか?

有意の民間人の利益を損なうことなく、濡れ手に泡で公庫が潤うのだ。

確定申告の時に課税すりゃ簡単じゃない?

誰かエライ人に教えてやってくれい!


天然素材100%の家とヒスイの屋根の重石

2017年08月24日 00時11分46秒 | 田舎暮らし

帰省中の高校美術部時代の後輩から、築百年の実家の建具の建付けが悪いので直して欲しいと頼まれた。

持参した大工道具で簡単に直ったが、庭にお宝が沢山転がっていた。

親父さんが子供の頃(七十年前!)に長者ケ原遺跡で拾った石棒!

明治期に屋根の重石に使用されていたであろう、でっかいヒスイ原石!

 

かっての糸魚川では、屋根の重石や漬物石としてヒスイが利用されていたと聞いた事はあったが、実物を観たのは初めて。

ヒスイの希少性以上に、ヒトとヒスイのモノガタリに興味がある私にとって、これは歴史的遺産!

即ち文化財なのである。

 

池の周りに極上のネフライト(軟玉ヒスイ)発見!


お礼に進呈すると言われたが、畏れ多いので石棒だけ頂いてきた。

それにしても窓ガラスも戦前の「吹き硝子」がそのまま使われていたり、玄関には昔ながらの三和土(タタキ)が残っていたり、物置になてはいるものの厩(ウマヤ)まで残っている。

部分的にカタガラスに変えられているが、吹き硝子ともども生産してないからオレ的には文化財!基礎も昔ながらの独立基礎!

家自体が文化財(笑)

碍子(ガイシ)と木綿被覆の電線は使われていないが、実にかっこういい。


天然素材100%の家、冬は寒いだろうが住み心地はいいに決まっている。

後輩は東京で美術教師をしているのだが、定年退職したら是非とも帰郷して、この家を守って欲しいねえ・・・。


究極のエコロジスト・・・糞土師、伊沢正名さん

2017年08月16日 08時12分47秒 | 田舎暮らし

カフェレストランgaiAでの古武術式薪割り体験会と忍者入門講座が盛況だったようだが、参加者のなかに凄い人がいた。

糞土師を称して正しい野糞の普及活動をしている伊沢正名さんで、変人ではなく有名なエコロジストとして「タモリ俱楽部」なんかにも出演している。

初対面から意気投合して話しが尽きず、師匠の一人になったが、「山田さん、著書があれば教えてください!」と聞かれた(笑)

インド式の洗い方を実演する伊沢さん。持っている瓶は「インド瓶」と呼んでいる愛用品(笑)

gaiAの私の体験会の翌日は、伊沢さんの「正しい野糞講座」で、ハラ原人夫人の洒落心あるお昼ご飯が出た(笑)

葉っぱを見たら触って手触りを確認すべし!興味を持てばただの葉っぱがお宝に見えてくると、私が石に対して言う事と同じ事を仰る。

この日、採集できた伊沢さんお勧めの尻拭き葉っぱ。

このコケは女性の小を吸い取るのに最適なのだとか(笑)

裏が柔らかい産毛が密生した葉っぱがイチオシ。葉っぱで拭きとった後に、薄荷の葉っぱでひと拭きすると清涼感満点のデザートになるそうだ(笑)

 

伊沢さんはキノコ写真家としても著名で、「キノコ図鑑」の写真も伊沢さん撮影によるもの。

通常の図鑑の写真は証明写真のように平板な印象だが、伊沢さんの写真は独特の物語り性と詩心を感じる。

独自に習得した「長時間露光撮影」だそうだ。

私はヒスイ加工職人として商品のブツ撮りを日常的に行っているが、時間的な制約もありどうしても証明写真のようになってしまう。

それでも伊沢さんの写真は素晴らしいが、大病を経過した今、カメラマンは廃業して野糞の普及活動に専念しているのだとか・・・ちょっと惜しい。


この夏、gaiAでウッドジョブ!・・・古武術式薪割り術

2017年07月21日 23時46分44秒 | 田舎暮らし

8月6日に予定されているgaiAでの体験会詳細が決定した。

昼間は林業男子でもあるハラ原人によるチェーンソウを使った丸太の玉切り講座と、私の古武術式薪割り講座の「ハラ原人と縄文人(見習い)のウッドジョブ!」

古武術式薪割りとは、ナンバ歩きを世に広めた古武術研究家の甲野善紀先生が考案した、腕力に頼らない体術としての薪割り術である。

私が主宰した薪割り稽古会にボランティア講師として参加して頂いた時の甲野善紀先生。

私は甲野先生の不肖の弟子で、ある時に同じく刃物好きと分かり、「薪割りは、古流剣術の回剣を使うと効率がいいのだ。」と木刀を使って動きを見せて頂いたのが発端。

あとは実際に薪割りをしながら私が学ぶ整体の解釈を加えて、整体の稽古向きに練り上げていったのが、私の教える古武術式薪割り術。

 斧を体側に沿わて持ち上げて振り下ろす・・・振り下ろす時は足裏を垂直に浮かせるように体落としするのが古武術式薪割り。
 
右手は斧の柄をしっかり握らず、滑らせている所に注目して頂きたい。
日本の古典技芸には「重い物は軽く、軽い物は重く持つ」という教えがあり、この斧の持ち方が最も軽く斧を扱えるという事。
逆に一般的な頭の真上に斧を持ち上げた場合は、斧を最も重く持っている事になる。
時代劇でよくある竹を斜めに切る技術を披露する甲野先生・・・お主、やるな!という場面(笑)
 
竹切りも伝授するが、ただしgaiAは高原地帯なので竹は自生しておらず、小枝で代用。
 
私のコレクションの一部。実はこの3倍くらい持っている(笑)
 
 
この夏、gaiAでレッツ、ウッドジョブ!
 
 

 


斧を研ぐ

2017年07月20日 21時26分03秒 | 田舎暮らし

先日のgaiA訪問時、空き時間があったので薪割りでもしてやろうかとハラ原人の斧と鉈を見て絶句。

私は他人の刃物を見るたびに絶句するのだ(笑)

斧も鉈は刃が丸まっているばかりか欠けもあり、全体に錆びが回っている。左端の細長い斧は、根切りといって樹の根っこを切断する斧で、臼作りの時の内側抉りにも使う貴重な斧・・・拾ったそうだ(笑)

 

普段は薪割りばに放置してあるから尤もだが、これでは薪割りも容易ではない。

まずは研ぐ事が先決だが、最初に欠けた部分をグラインダーで成形して、小形砥石で蛤刃を付けてやった。

 

研ぐ前と後では作業効率が大違いで、ハラ原人も驚いていた。

ボランティアスタッフも薪割りに参加。

危険なモノを慎重に扱う力仕事をする若者の姿っていいもんだ。

私が普段持ち歩いている鉈は、土佐の枝打ち鉈。刃が膨らんだ「おたふく」になっているので木の製材にも使え、丸木舟作りの時も活躍した。

これも普段から車に積んである剪定挟み。ホームセンターでも売っている岡恒というメーカーで、植木屋の愛好者も多い。

 

そんな訳で、8月6日のgaiAでの体験会は、昼間は斧や鉈の研ぎ方を含めた薪割り講座、夜は予定通りに忍者入門講座をすることになった。


南魚沼のレストランgaiA訪問記・・・大人の遊園地

2017年07月18日 10時12分49秒 | 田舎暮らし

糸魚川に何度も遊びに来ている南魚沼のレストランgaiA(ガイア)のハラ原人夫妻に乞われて、8月6日のイベントの講師をすることになった。

内容は忍者入門講座(笑)

どんな内容が出来るのかを事前調査するため、初めてgaiAを訪れた。

広い敷地付のスキー客用のロッジを格安で買い取り、大人の遊園地を作っているのがガイア。

大人の遊びには欠かせない焚火スペース

正体不明のオブジェは、共通の友人である柏崎出身の放浪の歌姫、Phoka(ホカ)ちゃんの作品。

タイ奥地に点在するヒッピーコミュニティの風景のようなピザ釜スペース(笑)

 

この日は屋久島在住の前衛舞踏家の虫丸さんの即興舞踏イベントがあり、ニュージーランド人、フランス人、ロシア人、インド人も交えて老若男女が集って大盛況。

特によかったのが、最後に越後が誇る民俗芸能、瞽女漫才と舞踏のセッションで、剽げた調子の瞽女唄に虫丸の舞踏もノリノリとなり、田楽踊りのようだった。

お金のない個人がこれだけの人を集めて楽しませる、素晴らしいこと。

ボランティアスタッフのために飯を給仕するハラ原人の本名は原君。焚火で炊いたご飯が絶品という技を持ち、奥ゆかしくもたくましい男。

 

今後は竪穴住居や露天風呂も作っていこうぜ、と我々は意気軒高である。

お金はないけど、仲間と楽しい時間を過ごすために知恵を絞り、労力を惜しまないハラ原人夫妻にエールを送りたい。