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縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

笑って泣いて仏教を学べる「節談説教」が糸魚川で開催!・・・仏教エンターテーメント

2023年10月16日 07時22分14秒 | 糸魚川自慢
原石の仕入れとヒスイ加工遺跡の調査で北海道と東北を旅行していたのでご無沙汰の投稿。
 
大衆演芸の研究家でもあった俳優の小沢昭一さんが、北陸地方で発達した浄土真宗の節談説教(ふしだんせっきょう)が浪曲(浪花節)の源流のひとつではないかと著作とCDに遺しています。
檀家寺の住職にCDをお貸ししたところ、非常に面白いと糸魚川で節談説教が聴けることになりました。
折伏や説教ではなく身の回りのできごとを語り、語りがいつしか節(メロデイ)になり、誰にでもわかりやすく仏法を語る仏教エンターテーメントであり、かっては庶民の娯楽のひとつでした。
 
笑いがいつしか涙にかわり、ごく自然に敬虔な気持ちとなるのが、じつに日本の宗教らしくて佳いのです。
平日ですが入場無料・事前申し込み無しで聴くことができますので、ご興味があったら是非ともご参会ください。
 
往時の風習を再現したウケ狙いで、私と叔父がお布施を集めるザルを持って歩いて周りますが、あくまでも余興であって入場無料です。もちろんお賽銭やお布施は自由意志です。
 
 

気持ちいい手触りのモノ・・・匠さんのHERA CHAIR

2023年09月30日 08時08分49秒 | 糸魚川自慢
土偶を黒く着色する燻し焼きにつかうオガクズを工務店「匠」さんにもらいに行ったら、渡辺社長が家具部門に案内してくれた。同行者は漁師の松沢さん。
家具職人の長内さんと社長が共同開発した椅子が大評判だそうだが、座り心地やデザインだけでなく手触りが素晴らしいのだ。北欧の椅子のような毅然とした存在感ともちがって、柔らかくて温かみのある優美な曲線をもつデザイン。
 
わたしは家具をふくめた木工品が好きだから、輸入品もふくめて色々みてきたし座らせてもらってきたが、こちらの椅子に座らせてもらうと、自然にひじ掛けを撫でさすり続けてしまう。
 
立体造形物は奥行きと密度が重要で、わたしもヒスイ加工で肝にめいじていること。奥行きを感じない平面的なヒスイ製品が多いのだ。
 
そこに加えて「目に当たらない造形は触覚も心地よい」とも考えている。「当たる」とは、靴のなかに入った小石のような遺物感のことだ。
 
ヒスイの質を褒められても加工技術とは無関係だから嬉しくもないが、見飽きないとか、手触りが気持ちいいのでずっと握っていたくなるとの評価は最大級の褒め言葉。
こちらは通常の平ガンナ、刳り小刀、南京カンナ。家具工房にしては大型機械が少なく、手道具がたくさん並んでいるのが特徴。
 
 
長内さんとそんなことを話し合ったが、業種はちがっても共感できる職人が地元にいることは励み。彼女は青森の亀ヶ岡遺跡の近くの出身だそうだから、もしかしたら苗字の長内は北海道の稚内(わっかない)の内と同じく、アイヌ語の「綺麗な水が湧くところ」に由来しているのかな。
 
優美な曲面を削り出すための刃物は特注品が多い。
極小の反りカンナは彼女が台をつくったそうだ。刳り小刀は超特大で、もはや小刀ではなく脇差w
 
 

本はネット通販より街の本屋と図書館へ!・・・青海区の「小さな図書館cafe」

2023年09月28日 07時44分04秒 | 糸魚川自慢
来客から青海区の「小さな図書館cafe」を教えてもらって訪問。
経営者は元学校の校長先生だった八木夫妻で、定年退職後に実家の納屋を改装して二年目だそうだ。わたしのことは常連さんから聞いていて、「ヒスイのセンセー」と呼ばれて苦笑い。
メニューは400円均一の3種類のコーヒー(ケーキ付)のみ。懐かしの椎名誠と民俗学系の本を選んだ。
美味いコーヒーを飲み終わった頃合いにアップルティーをサービスしてくれた。
 
棚にならぶ本の中からタイトルや装丁に惹かれて手にして、未知の世界とであうことのできる図書館や本屋は、ネット通販にはない魅力であって、立派な文化拠点ですよとオーナー夫妻と話しあう。
 
気軽にネット通販で本を買っていると、そのうちに町の本屋さんがなくなってしまうから、わたしは新刊本は本屋で注文して古本だけネット通販を利用している。
二階席で若い親子連れが絵本を読み聞かせしていて、朗読する母親の声が聴こえてきて心地いい。
本に興味のなさそうな地元のばあちゃん2人組みが、方言まるだしのでかい声でお喋りしていて、活字を追うわたしにしきりに話しかけてきて、なぜか旅情を感じた。
 
つまりはこのカフェでのわたしはコーヒーを供にした知の旅人で、たった400円でトリップできる得難い場所をみつけた。( ´艸`)
 
住所は糸魚川市田海281。海まで300mくらい。土日限定の営業。ただし土曜日は午後からのみ営業。
糸魚川地方の沿岸部に典型的な砂地の畑のなかにポツンと建った一軒家。
センスのいい水色の玄関ドアと二本の旗が目印。写真の奥が国道8号線でそのまた向こうが日本海。
 
 
 

糸魚川イチオシの夕焼けポイント・・・親不知観光ホテル裏の展望台

2023年08月26日 08時25分54秒 | 糸魚川自慢

ガイドする時は日没に合わせ、時々刻々とうつりゆく天体ショーを堪能してもらっている。

ガイドのルートによって夕焼け鑑賞のポイントは様々だが、標高90mの断崖にある親不知観光ホテル裏の展望台は絶景ポイントで、案内すると誰もが「うわぁ~!」と声をあげる。

この展望台は真夏でも涼しく、春には断崖に咲いた山桜が彩を添える。
もちろん都落ちしたやんごとなき人々や、「承久の乱」の戦場であったこと、参勤交代のルートであったことなどの「ヒトと風景の物語り」も大事な要素。
運がよければイルカやUFOも目撃できるかもw
理想的には夕方5時くらいの明るい海から、日没後の残照まで二時間を見せたいのだが、親不知観光ホテルのチェックインのタイムリミットが6時半なので、空と海が真っ赤に染まる残照まで見せることができないのがちょっ残念。
 
親不知観光ホテルは昭和の匂いのする古いホテルだけど、そのぶんは宿泊料金の割に食事が豪華で、地元の海産物がわんさと出て来る。
 
 
 

糸魚川にも椰子の仲間がのシュロが自生している・・・磯部の浜港南公園

2023年07月30日 08時25分17秒 | 糸魚川自慢
素潜り初心者や子供連れを連れていくのが、糸魚川の東端の筒石漁港の西にある「磯部の浜港南公園」で、風にそよぐシュロが南国のよう。
浅い湾と防波堤に守られた遠浅の静かな砂浜で、掃除が行き届いた立派な東屋と、トイレ・シャワーが完備されている。
東側のテトラポットなら膝くらいの水深に小さなウツボやカニがいるので、泳げない人や子供でも楽しめる。素潜りが上達したら、水深3から沖まで点在する岩礁に潜ればいい。
 
意外にも糸魚川の海岸から低山まではシュロが自生していて、これは平安時代に中国南部から観賞用に持ち運ばれたものが広まったものであるらしい。もっとも「磯部の浜港南公園」のは植樹されたものだろうが。
利用する人は東屋とトイレ・シャワーを汚さないでほしい。地元の老人たちが朝晩に掃除しているのだ。
 
只で使わせてもらうのだから、砂だらけ、ゴミ放置は勘弁してほしい。
 
 
 

梅雨明け直後は海遊びのベストシーズン・・・糸魚川市弁天浜

2023年07月24日 07時58分50秒 | 糸魚川自慢
梅雨明け直後の海は透明度も海水温もたかい。クラゲもいないから、人が増えること以外はいいことづくめ。この時期は凪ぎが多いし。
人を避けるには沖にでるか、潜ればいい。
駐車場で金をとられるのが嫌なら、B&G海洋クラブに入会すれば駐車場もシャワーも無料!カヤックもヨットもSUPもあるよ。弁天浜にいらっしゃい!
 
 
 

海上で朝日を浴びる悦楽・・・2023年シートウサミット糸魚川

2023年07月21日 06時56分13秒 | 糸魚川自慢
海上で朝日や夕陽を浴びるのは悦楽この上ない。真夏でも夜明けと夕方の海は涼しい。
しかし太陽が昇ったあとに強い陸風が吹くことがあるし、カヤックなら転覆しても独りで再乗艇できない人は沖にでてはダメ。
初心者でもこんな体験がしたいなら、前日に技能講習があり、レスキュー体制のある「シートウサミット」に参加すればいい。今年は100人くらいが参加したようだ。
 
タイミングが合わないとか、自転車や登山までしたくないなら、B&G海洋クラブに入会すればいい。入会金と年会費が無料で、カヤック・カヌー・ヨットで遊び放題だから、好みのアクティビティを見つけられる。
年になんどか海遊びイベントがあるので、ボランティア参加すれば海遊びのノウハウも身につけられる。こんなありがたい施設を利用しないのはもったいないヨ。
 
 
 

新潟大学探検部がレスキューで活躍・・・2023年シートウサミット糸魚川

2023年07月19日 07時14分16秒 | 糸魚川自慢
丸木舟のまえでポーズをとるのがアドベンチャーレーサーの田中 陽希さんと新潟大学探検部。
シートウサミットで探検部チームが転覆艇の救助をしたことを顕彰したい。
 
シートウサミットのコースで最も危険なのが、不規則なウネリがたちやすい小泊漁港の防波堤で、当日も北西のウネリが防波堤に当たって1mの波高に達していた。
 
スタート前に注意喚起はしてはいたが、防波堤ギリギリの最短コースをとりたがる参加者が続出し、声をからして防波堤から距離を離れてコースを示すブイの沖側を漕いでくれと呼びけ続けた。
 
しかし防波堤沿いの潮流から脱出できないらしきシーカヤックが転覆!
 
近くにいる救助艇は転覆に気付いてないのか、それとも救助方法がわからないのか傍観しているだけだ。
後続の新潟大学探検部のラフター(激流下り用のゴムボート)が転覆に気付いて救助し、安全圏まで引っ張って再乗艇を手伝ってコトなきを得た。不規則なウネリがあるので二人艇で伴走していた私も近くに寄ると危険なので、かっこいい!ありがとう!と声援をおくる。
同じ釜の飯を食っている若者の集団はいい。溢れんばかりの元気が周囲を明るくする。進路はどうすんの?就職か大学院かで迷ってるんですよねぇ・・・選択肢が無限にある恍惚と不安。いいなぁ。
 
ボクシング指導者だった親父が選手を家に連れてきて、メシを食わせたり泊めていたのは、これが楽しかったのだな、と思い当たった。
 
こういう若者集団に便宜をはらって、糸魚川のアウトドア遊びの観光大使に任命してはどうだろうか。信州大学、富山大学にだって探検部はあるだろう。
 
ゴール後に「無事故で終わったなぁ、おめでとう!もし来年の人事異動でシートウサミットの担当を離れることになったら、もう一年やらせてください!と嘆願しなさいよ!」と、糸魚川市役所の運営責任者のOさんとガッシリと握手。Oさんや安全アドバイザーの「笹川流れカヤックセンター」の飯山さんも30歳前後。
 
志のある若者の「突破力」に力を借りた地域振興を!
 
 
 
 

糸魚川市長もカヤックで参加・・・2023年「シートウサミット」糸魚川・上越・妙高三市共同開催

2023年07月17日 08時29分33秒 | 糸魚川自慢
「シートウサミット」のシーカヤック部門無事終了。
 
このイベントはモンベル協賛で、糸魚川市がシーカヤック部門、上越市がサイクリング部門、妙高市が登山部門を担当した、3市をまたがる壮大なアウトドアイベントである。
今年は各市長が担当エリアのアクティビティに参加するので、前日にカヤックの特訓(30分くらいw)をうけた米田糸魚川市長は、フォッサマグナミュージアム学芸員の香取さんと二人艇に乗ってカヤック挑戦。
最大波高が1mとあって転覆する艇が数艇でたが、腰痛が辛そうな市長と香取チームは6キロの海を完漕した。
 
鈍重なタンデム艇に初心者とペアをくんで転覆させなかったのは、学生時代にラフティング日本代表だった香取さんの操船技術の賜物。
庭仕事でもするような姿でエビス顔をした市長が・・・キュートだネw
畑仕事にもつかえる2ウエイマリンブーツ・・・モンベルが商品化へと検討しているらしい( ´艸`)
 
参加者は筒石海浜公園に上陸後、自転車で上越市に向かっていった。参加者も運営スタッフもみんなニコニコしてたな。来年はもっと盛り上がると思う。
 
 
 

分野横断的に石と遊ぶ・・・「石のまち糸魚川」のロックバランシング

2023年05月09日 08時01分26秒 | 糸魚川自慢
ロックバランシングワークショップで、参加者の目の前で10秒もかからず縦と斜めにバランシングを実演したら、みんな驚いていた。
種あかしがあって、考古遺物でいう処の「くぼみ石」と、「穴あき石」を組合せているのだ。
 
ロックバランシングのコツを説明するためと、幼児に成功体験をさせるために用意したのだが、これが大いに役にたった。
「くぼみ石」は木の実を割るための固定具、「穴あき石」は石笛や安産・多産のお守りなどであったなどが考えられると考古学や民俗学的な説明をした。
 
それぞれ安山岩と泥岩で、穴のある石ができるのは①母岩から粗い結晶が抜け落ちた穴②穿孔貝(ヤドカリなど)の巣穴③石の窪みにハマった小石が川の水流や波の作用で回転穿孔してできた穴・・・といった鉱物学の説明。
 
分野横断的な解説は普段のガイドでやっていること。
 
ロックバランシングができれば石と遊べる。
 
ただの石ころでも名前を知るとより身近になる。
 
ヒトとの関わり合いを知ると友達みたいに思える。
 
北陸地方最大級の縄文文化が花開いた地域であり、「石のまち糸魚川」らしいロックバランシングではないか?と自負している。