【2月16日】
★光りては雫となりて春の雪/黒谷光子
春の日に雪が解けて、明るい日差しを受け光りながら粒の雫がだんだん大きくなり、自身の重みに耐え切れずに大きくなった雫がポツンポツンと落ちてゆく。春の雪らしい一句です。(飯島治蝶)
【2月15日】
★土荒く鋤かれいる田の畦青む/あみもとひろこ(信之添削)
今の時季は、田植えに備えて土の荒起こしをし、寒風に曝す事により病中害を押さえてますね。田んぼは荒々しい情景でも、畦は日毎に草の芽が萌えだしていて、嬉しいさみどりになっています。早春の景がよく捉えられて好きな句です。(かつらたろう)
【2月14日】
★朝日射し薄氷軽く動き出し/平田 弘
春先にうすうすと張る氷が朝日と春の穏やかな風に吹かれて、ゆったりと動く様子を確りと写生しておりますね。なんとものどかな風景で、素晴らしい句だと思います。(小口泰與)
【2月13日】
★冬日射し影ゆるやかに樹々の揺れ/丸山草子
「冬日」、「影」に春近しを見た。冬の過ぎ行く安堵が「ゆるやかに揺れ」にある。暑さ寒さとは別に、春は、光りにある。(橋信之)
【2月12日】
★一つずつ日を受けとめて犬ふぐり/黒谷光子
あんなに小さい犬ふぐりの花も、まだ寒い中、それぞれ一生懸命光を求めて可憐な瑠璃色の花を咲かせていますね。早春の春めく兆しが素敵で共感します。(かつらたろう)
【2月11日/3句】
★のどけしや金平糖のつのまるし/小口泰與
「金平糖」は、子供の頃の思い出がいっぱい詰まった駄菓子だ。「つのまるし」がうれしい。春が来た「のどけし」の詩情が「つのまるし」でよりリアルなものとなった。(橋信之)
★歩行器の母足取りも春立てり/國武光雄
「歩行器の母」の喜び、作者の嬉しさ、それらを「春立てり」が受け止めている。読み手の心を「春立てり」の言葉が明るくさせてくれる。(橋信之)
★せつせつと田に積む春雪見える駅/あみもとひろこ
駅から見える風景です。常は何気無しに見てても雪の田は又違う風景に見えますね。(堀佐夜子)
【2月10日/3句】
★せめぎ合う流氷隆起海のいろ/志賀たいじ
「海のいろ」は、無理のない言葉で、訴えてくる力が強い。下五は難しいが、力まずに成功した。(橋信之)
★早春の青菜溢るる流し台/宮本和美
身近な生活の一隅にも、早春の初々しさ、新鮮さ、新しい春への息吹や希望が見られます。(おおにしひろし)
★ぼたん雪口に入れと児が走る/堀佐夜子
児らの姿が生き生きと表現され、動きのある楽しい句だと思います。(まえかわをとじ)
★光りては雫となりて春の雪/黒谷光子
春の日に雪が解けて、明るい日差しを受け光りながら粒の雫がだんだん大きくなり、自身の重みに耐え切れずに大きくなった雫がポツンポツンと落ちてゆく。春の雪らしい一句です。(飯島治蝶)
【2月15日】
★土荒く鋤かれいる田の畦青む/あみもとひろこ(信之添削)
今の時季は、田植えに備えて土の荒起こしをし、寒風に曝す事により病中害を押さえてますね。田んぼは荒々しい情景でも、畦は日毎に草の芽が萌えだしていて、嬉しいさみどりになっています。早春の景がよく捉えられて好きな句です。(かつらたろう)
【2月14日】
★朝日射し薄氷軽く動き出し/平田 弘
春先にうすうすと張る氷が朝日と春の穏やかな風に吹かれて、ゆったりと動く様子を確りと写生しておりますね。なんとものどかな風景で、素晴らしい句だと思います。(小口泰與)
【2月13日】
★冬日射し影ゆるやかに樹々の揺れ/丸山草子
「冬日」、「影」に春近しを見た。冬の過ぎ行く安堵が「ゆるやかに揺れ」にある。暑さ寒さとは別に、春は、光りにある。(橋信之)
【2月12日】
★一つずつ日を受けとめて犬ふぐり/黒谷光子
あんなに小さい犬ふぐりの花も、まだ寒い中、それぞれ一生懸命光を求めて可憐な瑠璃色の花を咲かせていますね。早春の春めく兆しが素敵で共感します。(かつらたろう)
【2月11日/3句】
★のどけしや金平糖のつのまるし/小口泰與
「金平糖」は、子供の頃の思い出がいっぱい詰まった駄菓子だ。「つのまるし」がうれしい。春が来た「のどけし」の詩情が「つのまるし」でよりリアルなものとなった。(橋信之)
★歩行器の母足取りも春立てり/國武光雄
「歩行器の母」の喜び、作者の嬉しさ、それらを「春立てり」が受け止めている。読み手の心を「春立てり」の言葉が明るくさせてくれる。(橋信之)
★せつせつと田に積む春雪見える駅/あみもとひろこ
駅から見える風景です。常は何気無しに見てても雪の田は又違う風景に見えますね。(堀佐夜子)
【2月10日/3句】
★せめぎ合う流氷隆起海のいろ/志賀たいじ
「海のいろ」は、無理のない言葉で、訴えてくる力が強い。下五は難しいが、力まずに成功した。(橋信之)
★早春の青菜溢るる流し台/宮本和美
身近な生活の一隅にも、早春の初々しさ、新鮮さ、新しい春への息吹や希望が見られます。(おおにしひろし)
★ぼたん雪口に入れと児が走る/堀佐夜子
児らの姿が生き生きと表現され、動きのある楽しい句だと思います。(まえかわをとじ)
「早春」の句を2/10の秀句にお選び頂きまして有難う御座います。
おおにし様には、嬉しきコメントを頂き、感謝致して居ります。
佐夜子様、同句に、嬉しいコメントを有難うございました。
「のどけし」の句を2月11日の秀句にお選び頂、そのうえ素晴らしい句評を賜り有り難く感謝申し上げます。
今後ともよろしくご指導願います。
思い入れの「立春」の句を選句いただき、また温かいコメントまでいただきまして有り難うございました。お陰で励みができました。今後とも御指導よろしくお願いいたします。