NPO法人 ホスピタル・プレイ協会 -すべての子どもの遊びと支援を考える会-

本ブログは、チャイルド・フレンドリーな医療と環境の実現のためホスピタル・プレイに関する情報を発信しています。

1年を振り返る

2017年12月29日 | 日記
ご無沙汰しています。
まっちゃんです。

教員をしていると4月から3月までを1年と感じることが多いのですが、
12月もやっぱり年の瀬、振り返りの時間を少し持ちました。

毎年思うことなのですが、あっという間に1年が過ぎていきました。
何をやっていたのか、手帳を見ないと分からない
いや手帳を見てもなぞの記号がある
なので、大まかなところだけ・・・。

1月 シンポジウムとワークショップを開催しました。
   テーマは「病院を越えてつながり続けるホスピタル・プレイを目指して -遊びをみんなの共通言語にしよう!-」でした。

3月 文部科学省の情報広場においてHPSの展示がありその準備のため、同僚2名と、東京に車で行きました。
   遠足のようで楽しかったです。
HPSの修了式がありました。新たなHPSの誕生はとても嬉しいものです。
161名のHPSが誕生しました

4月 HPS養成週末講座が始まり、11名の新たなメンバーを教え始めました。
   みんなとても緊張している様子でした。最後までがんばってほしいです。

5月 訪問教育を行う特別支援学校の先生とのコラボが始まりました。
まだまだホスピタルプレイが届いていないんだな、と考えさせられました。

HPS教授法の講義を、ホスピタルプレイの実践だけではなく、
これからますます教える側に回ってほしいHPSを対象に行いました。
どんどん積極的に教えていってほしいです。

6月には、英国の2つの病院でHPSの研修を行なってきました。
ロンドンからリトアニアに飛び、そこで開かれたInternational Conference of Children and Play会議で、
ポスター発表を行ないました。いつも私を温かく迎えてくれる英国のHPSの皆さん、多謝です。
リトアニアで感じたことは、いわゆる欧米と東欧、北欧の文化の違いと同時に、遊びに関心を向ける世界中の研究者の熱意でした。

7月には新しい試みとして、HPSや子どもと家族のサポーターの育成を目的に
遊育サポーター講座を計3回開催しました。楽しい3回の講座でした。
高校生も参加してくれていて明るい未来を感じました。
里親さんを対象に、遊びについてレクチャーしました。
遊びを通してつながるとすごく楽だということを実感してくださった参加者もいるようで、嬉しいです。

またICT救助隊を呼んでも講座も開催しました。ICTを活用しながら、子どもの持つ可能性をどんどんと広げたいですね。

9月 鹿児島でSMA家族の会、ICT救助隊とのコラボ企画を開催しました。
大盛況で嬉しい限りでした。あの、着せ替えドラえもんロボット、また登場させたいです

そして、私の師匠の一人、テリーコットマン博士がアメリカから来てくれました。
テリー先生、本当にありがとうございました。子どもとの関係性がパートナーシップだと教えてくれてから、
私が子どもとかかわる際の立ち位置が明確になりました。

重症心身障害児者学会において研究発表もしました。発表時間が短かかったので・・・また来年も

10月 ミネアポリスで開催された全米プレイセラピー学会に参加してきました。
親友のジュリーと始めてルームシェアをしました。
ジュリーは弁護士であり家庭裁判官でもあり、プレイセラピストでもあるのです。

島根看護協会にも呼んでいただき、研修を開催することができました。
ありがとうございました。夕方の宍道湖はとってもきれいで感動しました。

HPS養成講座13クールも開講しました。11名の新たなメンバーを迎えました。
約半年間の集中した講座を通して、学びを深めていってほしいと思っています。

11月は福井県立大学で開催されたホスピタル・プレイ研修会に呼んでいただきました。
企画してくださったHPSの山田さん、ホスピタル・トイ福井の皆様ありがとうございました。
多くの参加者があり、嬉しい限りです。

12月には、上級HPS講座を開催しました。
いつのときも、がんばっている修了生と出会うのは嬉しい限りです。
参加した4名が少しでもすっきりして新たな活力を蓄えて帰ってくれたならば、本当に嬉しいです。
フレーフレー修了生いつでも祈っていますすべての修了生、がんばれ応援しています
(がんばれという言葉を使うな、具体的な方策を提示しろ、といつもHPSに言っている私がスミマセン

静岡市立清水病院の院内研究会でHPSに関するお話をさせていただきました。
清水病院の皆様、機会を与えていただきありがとうございました。

明治学院大学で開催された臨床心理士系の研究会にて、講師を勤めさせていただきました。
みんなで遊んで楽しかったですね。遊びの持つヒーリング力を体験していただけたならば嬉しいです。

担当している子どもがリハについてきてほしいというので、何度かOTやPTの方々とコラボしたことも思い出深いです。
不登校のお子さんや、発達に障害のあるお子さんにも援助を開始しました。

また、今年はHPSの活動に読売福祉文化賞と健康長寿をのばそう!アワード(母子保健分野)の
2つの素晴らしい賞を受賞することができました。
これもHPS161名とともに歩み、ご支援、ご協力してくださるみなさま、
なによりも遊びでつながってくれる子どもたちのおかげです。

子どもたちの許容力に感謝します。
毎年同じですが、子どもたちから学んだ1年でした。
来年も子どもたちから学び、そして積み上げていきたいと考えています。

ホスピタル・プレイにかかわってくださる皆様に多謝です。
よい新年をどうぞお迎えください。


まっちゃん

【お知らせ】ぽぽろスクエアさまより

2017年12月29日 | 日記
大阪の境にある高等部卒業後の学びの場『ぽぽろスクエア』さまより
人間発達と性を探る「第5回 せいかつをゆたかに 障害児・者 性教育セミナー」について
お誘いいただきましたので、みなさまにもお知らせいたします。

----------------------------
 日時 : 2018年1月21日(日)10:00~15:55

 会場 : 堺市総合福祉会館 大研修室他

⇒詳細はチラシからご覧いただけます。

お申込み・お問合せは『ぽぽろスクエア』さまに直接、お願いいたします。

海外でのホスピタル・プレイ活動報告

2017年12月28日 | 日記
昨年と今年の10月に、ウズベキスタン共和国の小児病院で、「あそびワークショップ」を開催しました。
2年間で6人のHPSが現地へ行き活動をしました。

活動の詳細は事例集7号と2/10(土)第10回国際シンポジウム&ワークショップで配付予定の事例集をご覧ください。


このワークショップについて、独立行政法人国際協力機構(JICA)のホームページで、
各国における取り組みとして紹介していただきました。
ワークショップレポート


今後もあそびを通じた国際協力活動として継続できるように頑張っていきたいと思います。


一貴

年末年始休業のお知らせ

2017年12月22日 | 日記
いつもHPSと当法人の活動にご支援、ご協力いただき、ありがとうございます。

当法人では、12月29日(金)~1月4日(木)を年末年始休業期間とさせていただきます。

新年は1月5日(木)より通常業務を開始いたします。


【ご確認ください】

*休業期間中にいただきましたお問い合わせにつきましては、1月5日(金)より順次対応させていただきます。

*HPS国際シンポジウム&ワークショップ、HPSスキルアップ講座、
の講座のお申込は、年末年始も受け付けております。


申込受付および参加費振込確認のメールは、新年1月5日(金)以降に順次対応させていただきます。

みなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。


本年も当法人へのご支援、まことにありがとうございました。
みなさまにとって素晴らしいクリスマス&新年となりますよう、お祈り申し上げます。

第6回健康長寿をのばそう!アワード(母子保健分野)受賞しました!

2017年12月18日 | 日記
厚生労働省では、平成27年度より開始した「健やか親子21(第2次)」において、
すべての子どもが健やかに育つ社会の実現を目指し、取組を推進しています。
平成27年度より「健康寿命をのばそう!アワード」に「母子保健分野」が創設されました。

母子の幸せで健康な暮らしを支援するための健康増進を目的とする優れた取組を行っている企業、団体、自治体を表彰し、
これを広く国民に周知することにより、あらゆる世代の健やかな暮らしを支える良好な社会環境の構築を推進することを目的としています。

これはHPSや当法人の行なう医療的ケアの必要な子どもたちへ遊びを届けるための
遊育支援ワークショップや在宅支援の取り組みが評価されたものです。

このたび、当法人が第6回健康長寿をのばそう!アワード(母子保健分野)で優秀賞を受賞し、
11月13日(月)に開催された表彰式に参加しました。

  


今年は健康長寿をのばそう!アワードと読売福祉文化賞の2つの素晴らしい賞をいただくことができました。
表彰に至ったのも、HPS資格取得後も日々、研鑽を積み重ね、遊育支援ワークショップと在宅支援に携わるHPSのみなさま、
HPSと当法人の活動を支えてくださるみなさまのおちからによるものです。
みなさまに敬意を表しますとともに、深く感謝申し上げます。

詳細は第6回健康長寿をのばそう!アワードからご覧ください。

健康長寿をのばそう!アワードと読売福祉文化賞の2つの受賞について、
静岡県立大学ホームページでも掲載していただきました

【開催案内】第6回スキルアップ講座

2017年12月15日 | 日記
このたび、視覚、聴覚障がいや重複障がいを持つ子どもたちとの教育的なかかわりについて、
Advisory Teacherとして英国ドーゼット州の教育委員会で助言指導を行い、
発達障がいや難病など多様な医療ニーズを持つ0歳から25歳までの子どもと青年を支援するElizabeth Lydia先生をお招きして
『~すべての子どもとつながるために~ 子どもの尊厳を守るホスピタル・プレイの方法を学ぶ』を開催します。


  開催日時 : 2018年2月11日(日)10:00~16:00
 
  開催場所 : 静岡県立大学短期大学部 講堂(静岡市駿河区小鹿2-2-1)
 
  参 加 費 : 当法人会員および学生 7,000円  非会員 9,000円

  対  象 : HPS、CLS、保育士・看護師・PT・OT・ST、教員など
          小児医療・児童福祉・特別支援教育にかかわる専門職の方
          病気や障がいをもつ子どもへの専門的な支援方法を学びたい方
          ホスピタル・プレイに興味や関心があり、専門的な知識と技術を学びたい方

  申込方法 : チラシをご参照いただき、お申込フォーム
          または申込書にご記入の上メール、FAX、郵送にて事前にお申込ください。


なお、前日2月10日(土)にはHPS国際シンポジウム&ワークショップを開催します。
詳細はHPS Japanブログまたはこちらのチラシからご覧いただけます。

健やかに成長し続ける子どもたちを支え、病院と地域の垣根を低くするための連携とは何か、
英国、日本での取り組みや活動もご紹介します。

スタッフ一同、実り多い2日間になるよう準備にあたっております。
皆様のご参加、心よりお待ちしております

【報告】関東ブロック 12月定例会

2017年12月14日 | 日記
12月9日(土)、都立小児総合医療センターで関東ブロックの定例会が行われました。
参加者は、12名。

今回は、平成30年2月10日(日)に開かれる国際シンポジウムのワークショップに向け、
シンポジウムのテーマ「病院と地域の垣根を低くするための連携」に沿い、
どのような遊び・活動の紹介・提案をするか?話し合いました。

今回のワークショップは11クールのメンバーが中心となって進めてくれています。

話し合いの結果、以前、スキルアップ講座で遊んだパスポート(自己紹介カードのようなもの)を
ワークショップで紹介しようということになりました。
子どもと、その子どもと関わる人々が繋がるコミュニケーションツールです。

パスポート(仮名称)の形式は、各自の職場でさまざまですが、
実際に子どもたちが遊んだ様子もお伝え出来るよう、準備を進めております。

この他、平成30年3月4日(日)国立成育医療センターで行われる「病児の遊びとおもちゃケア」でも
ワークショップの機会を得たので、準備を進めていきたいと思います。

国際シンポジウムも病児の遊びとおもちゃケアも楽しみにしていてくださいね


関東ブロック ブログ担当 くっちー

読売福祉文化賞を受賞しました

2017年12月08日 | 日記
新しい時代にふさわしい福祉活動を実践している団体などを顕彰する読売福祉文化賞2017を受賞しました。


本日12月8日(金)は受賞式に行ってまいりました。



このような素晴らしい賞を受賞できて、とてもうれしく思っています。
これもひおてにHPSや当法人の活動にご支援ご協力くださったみなさまのおかげです。

全国のHPSとともに、多くの子どもたちが自己表現できるようサポートしながら
ホスピタル・プレイの理念を広げていきます

これからもご支援ご協力くださいますよう、お願い申し上げます。

【報告】中間インタビュー

2017年12月08日 | 日記
すでにブログ内でもお知らせしていますが、
当法人では昨年度からタケダ・ウェルビーイング・プログラム
【長期療養の子どもたちに”生きる力”を】の助成を受けて
ホスピタル・プレイによる在宅支援システムの構築に取り組んでいます。
今年度で2年目となります。

長期療養の必要な子どもたち17名に協力してもらいながら、HPS7名が月に1~2回訪問し、遊び支援を行なっています。

12/7(木)はタケダ薬品と中間支援団体の市民社会創造ファンドのご担当者さま2名が
静岡県立大学短期大学部にお越しになり、中間インタビューが行なわれました。
助成事業の進捗状況の報告、在宅で過ごす子どもたちとご家族のよりリアルな現状、
今後の課題や展望をお話しました。

その後は、在宅支援に協力してくれているくんのご自宅にお邪魔しました。
くんがHPSまっちゃんとどんなふうに遊んでいるか、デモンストレーションをしてくれました。

さらに、今回の助成事業で協力してくれている多くの子どもたちを紹介してくださった
社会福祉法人小羊学園 つばさ静岡の浅野一恵先生との面会もありました。

すべての子どもにとっての遊びの必要性をHPSだけではなく、
小児科医としての視点からもお話ししていただきました。

盛りだくさんの中間インタビューとなりました。
助成いただいた事業を通してHPSの活動の広がりや子どもと家族の変化、
多職種を巻き込んでいる様子をお伝えできたのではと思っています。

助成は来年2018年4月末までとなっています。
残り半年ですが、病気や障がいのある子ども、医療的ケアの必要な子どもへの支援のあるべき姿をみえる化し、
遊び支援の必要性をさらに地域へ普及、啓発していきます。

くん、冒険の続きを楽しみにしています
お母さん、お父さん、
タケダ薬品と中間支援団体の市民社会創造ファンドのご担当者さま、
ありがとうございました