NPO法人 ホスピタル・プレイ協会 -すべての子どもの遊びと支援を考える会-

本ブログは、チャイルド・フレンドリーな医療と環境の実現のためホスピタル・プレイに関する情報を発信しています。

社会人学習講座 『ホスピタル・プレイ』のお知らせ

2013年08月23日 | 日記
昨年に引き続き、今年も静岡県立大学大学院社会人学習講座にて、
『ホスピタル・プレイ ~遊びの持つ力と価値を体験し、子ども支援に繋げる~』を開講いたします

講義期間は1日のみとなりますが、対話形式の講義や実践演習をふんだんに取り入れた内容となっております。

詳細は、静岡県立大学 地域経営研修センターホームページ
http://crms.u-shizuoka-ken.ac.jp/lectures/325/ をご覧ください。

お問合せ・お申込についても、上記ホームページより、お願い致します

申し訳ございませんが、NPO法人では、お問合せ・お申込についてお受けできませんので、
静岡県立大学 地域経営研修センターまで、お問合せ・お申込くださいますよう、お願い申し上げます。


みなさまのご参加、お待ちしております

 

海外での研修

2013年08月15日 | 日記
暑い毎日が続いていますね
みなさん、お元気でしょうか?
私は夏休みに入り、1週間ほど海外で遊びの勉強をしてきました
遊びの勉強というのは、プレイセラピーの勉強です。

ホスピタル・プレイというのは1つの領域ではありますが、
この領域を学問的にも強化するためには、その他、遊びを専門にする領域について
勉強する必要があると数年前から考えています。
ホスピタル・プレイは学際的な領域ですし、遊びが多くの研究者を惹きつけている
ことからもわかる通り、遊びに関する研究は多方面に存在するのです。

プレイセラピーの勉強を5日間、朝から晩まで受けて、学ぶことはたくさんありましたが、
対人援助に関する教員として振り返ってみた場合には、プレイセラピーの先生が言っていたように
「今までの実績にたして行く学問や技術、実践力」に関する教育の体制について、
もっと考えていかなければならないなと思いながら帰途につきました

欧米の講習会等に参加していて思うことは、参加する人がいろいろなバックグランドを
持っているということ。
今回もそうですが、欧米で講師から指示されることは、それぞれが自分の専門領域で
培ってきた知見をここで紹介し、学ぶ内容をたして、そしてより発展させてほしいということ。
上手く言えませんが、それがリフレクションに基づく援助に関心を持っている者の
ありかたなのかなと思っています

例えば、日本で時々耳にする「保育士こそが遊びの専門家だ」という意見がありますが、
私はこのような考え方は自分たちの発展を狭めるものと考えます
遊びの専門家はほかにもたくさんいて、それぞれがそれぞれの専門性を高めるために、
互いに協力することが大事なのではないでしょうか?

今回、海外で出会った仲間は、幼稚園の先生、ボランティアグループの主宰者、言語療法士、
カウンセラー、ソーシャルワーカー、理学療法士、大学の教員、大学院生など、さまざまでした。
国も様々で、一人っ子政策を強いている国の人も参加していましたし、
英語が母国語ではない人が圧倒的に多いメンバーでした。

それぞれの関心と理解にある中で、このプレイセラピーの講座に行こうと思った仲間たち。
同じ5日間を受講し、たくさんの活動を共有し、話し合い、全員で最後まで
たどり着いた訳ですが、アウトカムはきっとそれぞれ違うはず
学んだことをこれから先どのように活用するかも違うはず
それでいいのだと思います

まだまだ1つの専門性の上に積み上げていく方法の学びや、自分と違う領域を
知っている人から学び、協働してさらにつくりあげていく実践にかんして、
理解が深まらない日本の現状
(というか、もうみなさんの周りは柔軟なのかな?
私の周りだけが何かにつけ敷居を高くしているだけなのかな?)

違う領域にいる人だからこそ、学ぶことがたくさんあることを改めて感じた1週間でした


まっちゃん