NPO法人 ホスピタル・プレイ協会 -すべての子どもの遊びと支援を考える会-

本ブログは、チャイルド・フレンドリーな医療と環境の実現のためホスピタル・プレイに関する情報を発信しています。

CLS ケリーからの近況報告

2015年02月12日 | 日記
昨年8月7日のブログでお伝えしましたが、8月にCLSの学生2名が
ニューヨークから来日しました。ケリーとレイチェルです。

2人の訪問レポートは、先日発刊した事例集第5号にも収録しましたが、
本当に学ぶことが多かったと言っていました。

ケリーが来日した理由は2つありました。
1つは、日本におけるホスピタル・プレイの現状を学ぶこと。
もう1つは、日本のさおり織を長期入院する子どもの療養活動として
取り入れることができないかどうかを考えることでした。

本日ケリーから近況を知らせるメールが届きました
日本での学びが生かされているなあ、と感じる内容に
感動した一日の始まりとなりました




ニューヨークで頑張っている2人にエールを送ります


まっちゃん

第3回スキルアップ講座を開催しました

2015年02月07日 | 日記
ご報告が遅くなりましたが、2月1日(日)静岡県立大学短期大学部にて、
第3回スキルアップ講座を開催し、無事に終えることができました。
当日は、全国から100名の参加がありました。
多くの皆様にご参加頂き、感謝しております

今回の講座のテーマは、「悲しみ、喪失そして死に直面する子どもに対するホスピタル・プレイと支援方法」でした。
講師は、ニュージーランドのオークランドにあるスターシップこども病院から来日したBarbara Mackay(バーバラ)です。

バーバラは、1995年より小児がんと血液腫瘍病棟のHPSとして経験を積んできました。
バーバラの役割は、
・生きることが難しい病気で入院している子どもに対して発達を促すための遊びと、セラピューティックな遊びを提供すること
・難しい治療や処置を受ける子どもや長期の入院を経験する子どもに対して、向かう準備をすること
・骨髄移植をする子どもに対するプレパレーションや、
複数回、放射線治療を受ける子どもが麻酔なしで治療が受けられるように支援したり、対処方法を提案(提供)すること
です。

当日は、ニュージーランドのHPSの状況、理論、入院する子どもたちへの支援方法、
きょうだいとの協力の大切さ、倫理、悲しみに対処する方法などをエクササイズを交えながら教えて頂きました。



参加者の皆様からは、
・理論から具体的な実践、倫理、グリーフ、レジリエンスとHPSの仕事を網羅するプログラムだと思いました。
・グリーフケアについて勉強したかったので、本当に勉強になりました。
・気付く、認識する、反応する事が本当に大切だと思う。HPSの役割は深く、考えさせられることがたくさんありました。
との感想を頂きました。

また、「もう少し悲嘆のプロセスに対してHPSがどのようなアプローチをするかの例を教えてほしかった」等、
具体的事例を求める声もありました。

死に直面する子どもに対する支援、グリーフケアを一日で学ぶことはできず、
どうしても理論や倫理的問題を取り上げる必要があります。
ホスピタル・プレイ協会が主催する講演において、このテーマを取り上げるのは初めてだったことから、
本法人としてもこのテーマをもっと深く学び、皆さんに提供できるよう、準備して参りますので、
次の機会を待っていてください

※この講座は、競輪の補助を受けて実施しました