NPO法人 ホスピタル・プレイ協会 -すべての子どもの遊びと支援を考える会-

本ブログは、チャイルド・フレンドリーな医療と環境の実現のためホスピタル・プレイに関する情報を発信しています。

11月の関東ブロック勉強会のご報告

2014年12月08日 | 日記
11月13日(木)14時~17時、都内で(貸し会議室;オフィス東京)関東ブロックの勉強会が行われました。
当日の参加者は13名でした。大阪と静岡からも参加がありました。
今回は、来日中のティナ・アレン先生をお招きしてタッチケアについての勉強会です。
 
ティナ先生は、国際リドルキッズ協会代表。UCLAマルテ子ども病院をはじめとした医療機関にて、
医師、看護師、助産師、保健師、理学療法士たちとベビーマッサージおよび小児タッチセラピープログラムを開発されました。
国際メイヨークリニックをはじめとした医療機関、新生児および幼児救命センター、
新生児集中治療室や難病でリハビリ中の子どもたちに関わる医療従事者を対象に、タッチセラピーの指導者を養成されています。
 日本には、年に1度来日し、養成講座だけでなく、病院や学校、児童関連施設でタッチセラピーを伝えるボランティアもされています。

 ティナ先生は、タッチを通して子どもたちを支援され、私たちHPSは、遊びを通して子どもたちを支援します。
そこには子どもたちを支援したい共通の思いがあります。ティナ先生は、米国でHPSと共に活動をすることもあるそうです。



 今回の参加者はNICUやGCU、血液系や循環器系の病棟、障がい児施設などに勤務している人が中心でしたので、
基本的なタッチの他に、踵からの採血の前のタッチ、筋肉の緊張がある子どもへのタッチ、
発達障がいの子どもにタッチするときのポイントなどを教えて頂きました。
 参加者同士で説明を聞きながら、タッチを実践。脳内からオキシトシンが分泌され、リラックス、安心感、心地よさを体感しました。
 背中のタッチの際には、「お好み焼きを作ろう!何をのせる?」と、玉子や野菜をイメージしたタッチをしたり、
お天気(太陽・雨・風・虹など)を軸とした物語を展開しながらタッチをしたり、パペットやボールを用いてタッチをしました。
これらは、遊びと一緒だと感じました。参加者が各自の現場で活かせる内容がたくさんあったと思います。
 
HPSと共に活動することもあるティナ先生。遊びについても、とても関心があるごようす。
キラキラ棒・光の箱・吹き戻し・なき笛ボトル・ペットボトルの七色ライト等々、
HPSが使っている手作りおもちゃと遊びをご紹介すると共にプレゼントすると、とても喜んで下さいました。


関東ブロック ブログ担当 くっちー


  

10月の関東ブロック勉強会のご報告

2014年12月08日 | 日記
関東ブロック定例の勉強会が10月11日に、東京都立小児総合医療センターで行われました。
当日は12名の参加がありました。

勉強会の主な内容は、
1.8月9日(土)に東京の都立小児総合医療センターで行われた『SMA家族会の遊育ワークショップ』の反省
2.8月10日(日)東京の三鷹ネットワーク大学で開催された『保育士のためのワークショップ』の振り返り
3.9月にあったイギリス・チェコ研修の報告および、韓国研修の報告
4.11月に予定しているタッチケア講習会を開催するにあたっての話し合い

<SMA家族会の遊育ワークショップの振り返り>
・的当てでシリンジを使ったが、「押す」が難しい面があったので工夫が必要と感じた。
・スヌーズレンコーナーでは、テント内が暑くなってしまったので、今後行う際には、暑さ対策が必要。

<保育士のためのワークショップ>
参加者は、30名程。
関東ブロックのメンバーでサポートし、滞りなく終了できた。
参加者の中には、10クールに応募された方もいました。

<イギリス・チェコ研修報告と韓国研修報告、(現地で撮影された写真を見ながら)>
  イギリスでは、スヌーズレンセンターの見学をされたとのこと。スヌーズレン=リラックスと捉えていた感があったが、
 感覚を刺激することにより、行きたい・触れたい・遊びたいと能動的に関わることにより、
 結果 活動の幅が広がっていくというお話がありました。
  チェコでは、学生(医療関係者)へのワークショップが行われ、そこで紹介された遊びは、
 関東ブロックメンバーも体験したことがない人が多かったので、次回のやってみよう!ということになりました。
 韓国では、保育園、重症心身障害児施設、小児病棟、グループホームの見学と重症心身障害児施設と啓明大学でワークショップが行われたとのこと。
 報告の写真の中で、日本の障害児施設のようなベッドが医療用のパイプベッドではなく、
 ベッドカバーがやさしい色合いや柄であったこと、家具も家庭と同じようなタンスであり、簡単なキッチンがついていたことが印象的でした。

 チェコでも韓国でもワークショップでは参加者が熱心に話を聞き、実際に作ったり遊んでだりしている時には笑顔になっている写真がたくさんありました!



関東ブロック ブログ担当 くっちー
        
   

遊育支援クリスマスワークショップ 開催しました!

2014年12月08日 | 日記
NHK歳末たすけあいの助成を受けて、
12月6日(土)に遊育支援クリスマスワークショップを開催しました。

当日は、遊育ワークショップではおなじみのボールプールをはじめ、
絵本の世界を楽しめる空間、砂と紙粘土の感触遊び、
きらきらのアロマスライム作り、きょうだいや家族と一緒でも楽しめるスヌーズレンルーム、
世界でひとつしかないマイデコレーションバッグ作りとアロマのパワーでブレスレット作りなど、
9ブースをご用意しました。

      
     


今回のワークショップの特徴は、感覚に働きかける遊びが非常に多かった点です。
感覚にダメージを負った子どもは、感覚からつながる感情の動きに制約がかかることが分かってきました。
感覚からつながっている感情が十分に働かないと、思考も動きません。
そのため特に病児や障害のあるお子さんには、感覚に働きかける遊びがとても重要になってくるのです。
ご家族にも、自然に感覚に働きかける遊びの重要性が伝わっているといいなと思います。


参加されたご家族からは、

・子どもたちの笑顔がはじけていましたし、関わっていた大人もみんないい顔でした。
 遊びの力を改めて強く感じました!!

・うちの子どもは何度も入退院と手術を繰り返していました。
 きょうだいがいたので面会時間も限られてしまい、病院に残して帰る時はいつも後ろ髪をひかれる思いでした。
 しかし、病棟にはHPSがいて下さったので、遊びを提供していただいている時は親も、子どもの喜ぶ顔に心が和みました。

・病気や障がいがあるからこそ、少しでも楽しい経験をさせてあげたいと感じました。
 このようなワークショップにとても感動しました。

とのご感想をいただきました。

また、HPSの活動が、多くの病院で当たり前になっていくことを願います、という励ましのお言葉もいただきました。


今回のワークショップでは、NHK歳末たすけあいの助成、
そして、静岡ブロックのメンバーを中心に準備し、京都も応援に駆け付け、
HPSのみなさまにご協力いただいたおかげで、大盛況のうちに終えることができました。

寒い中、参加してくれた子どもたちの満足そうな笑顔を見ていると、
HPSによる遊びの力を改めて強く感じるとともに、遊び支援の輪をもっともっと広げていきたいと思いました。

今後とも、よろしくお願いいたします。
お休みの中、本当にたくさんの子どもたちときょうだい・ご家族、
HPSのみなさまにご参加いただき、ありがとうございました!