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Nスペ「サイボーグ技術が人類を変える」をみて

2005-11-07 | 科学ネタ
最近オイラは「銀河鉄道999」にはまってて、DVDを最初から観ている。それによく出てくる言葉が“機械人間”てヤツ、主人公の星野鉄郎はそいつをタダで貰える星へ行くことが目的らしい。

んで、先日テレビ欄みているとNHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」なんて番組があるではないか、“サイボーグ=機械人間?”
すっかり「銀河鉄道999」の影響を受けたオイラの最近の目標は、機械の体を手に入れて半万年生きること(←妄想)

てなワケで、ワクワクしながら観ました。

番組あらすじ-------------------------------
《第1章 脳の信号を利用するサイボーグ技術》
サイボーグ技術の発展がもたらした恩恵」… この章ではサイボーグ技術の発展によってもたらされた信じられないほどの恩恵が紹介されています。番組冒頭で出てきたジェシー・サリバンさんは、事故で両腕を失ってしまったのですが、考えただけで動かせる義手を装着することで、かなり不自由の少ない生活を送っています。また、事故で両目の視力を失ったイエンス・ナウマンさんは、人工眼を取り付けることで、再び光を手に入れました。

さらに、筑波大学山海研究所で開発が進んでいるパワースーツ。これを装着すると、身体の弱いお年寄りや女性でも簡単に重たい荷物がもてるようになりますし、危険な現場での作業の機能性・安全性上昇にも役立ちます。

《第2章 脳は機械に合わせて進化する 》
現在、神経に直接電極をつないで情報をやりとりする神経インタフェースの研究が行われており、その成果のひとつとして挙げられるのが人工内耳です。人工内耳の聴覚から言葉を聞き取る少年が番組にも出てきましたね。これは聴神経を刺激して聴覚をつくるものであり、同様に触覚を司る神経を刺激すれば、触覚がうまれます。また、網膜を電気刺激して視覚をうみだす研究もあります。 逆に、取り出した神経の信号に応じて機械を動かす研究もあります(ただし、番組に出てきた義手は、神経に電極をつないで計測しているわけではありません)。

しかしながら現在では、一度に刺激できる神経細胞の数が限られていて、人間の器官がつくる感覚を完全に再現することはできません。それでも、ある程度似ていれば、人工の感覚でも脳は解釈します。

《第3章 脳が機械で調整される 》
刺激される脳、回復する運動機能、そして・・・精神 この章のキーワードはDBS-脳深部刺激療法。これは、脳に電極を刺して電気刺激を持続的に加える治療法のことです。番組は、パーキンソン病の治療を受けて病状が著しく改善した日本とアメリカの2人の患者さんを紹介しています。また放送では、脳の悲しみを司る部位に刺激を加えることでうつ病を治療することが紹介されました。同様に、他の感情についても制御できる可能性が示されています。

DBSは病気を根本的に治癒するものではなく、機器の電源を切ると病状は再び悪化します。また、すべての患者さんに効果があるとも、手術が100%成功するとも言い切れません。しかし、他の病気治療への応用など、今後の更なる研究開発が期待されています。 一方で我々は、どこまで人間は制御できるのか、そして、制御してよいのかという疑問と向かい合わなければなりません。科学の最先端を目撃した我々は、今後の適切な応用の方向性について考える必要があるでしょう。

《第4章 脳が全ての機械と直結した 》
 現代社会では、世界中ありとあらゆるものがコンピュータによって制御されています。これは、脳とコンピュータを直結させることが出来れば、世界中ありとあらゆるものを考えただけでコントロールできるということに他なりません。今、それが夢ではなくなろうとしています。
 ジョン・シェーピン教授は、今までの「脳が筋肉を動かし道具を使う」という信号の流れを根本から覆す、「脳がコンピュータを動かし道具を使う」という回路を作り出すことに成功しました。バーガー教授は記憶力をつかさどる海馬をコンピュータチップで置き換える研究を進めています。さらに、生きているマウスの動きを人間がコンピュータで操れる「ロボラット」の技術も現実のものとなりました。アメリカの軍事機関DARPAはそのサイボーグ技術を使って、考えるだけで動く兵器や、より優秀な兵士を生み出そうとしています。そのために、アメリカ国防総省はサイボーグ技術の研究に多額の資金を与え、支援しています。グリーリー教授は言います。「この技術をどう利用するのか、話し合える時間はあと数年しかない」と…
【以上引用】-------------------------------
引用先 SCI(サイ)

まずこの番組をみてかなり衝撃的で、ぶったまげましたな。

人工眼に人工内耳、自分の意志で動く義手、頭で思うだけでうごく機械など。また脳に電極を埋め込むことによるパーキンソン病等の治療など画期的な医療技術の数々に圧倒されるやら安心させられるやら。
今回の番組では人工臓器については触れられませんでしたが、もちろんこれらについても完全機械式の物からES細胞を利用したバイオテクノロジー技術を応用した物まで研究が進んでいることでしょう。
また筑波大学で研究されている「パワースーツ」は早ければ今年にも実用化するそうで、また実用性だけではなくデザインもSFぽくて「アニメの影響受けてるな」て感じさせます。
これらの技術はもうとっくに医療分野の範疇を超えています。

番組後半ではアメリカの軍事機関「DARPA」によるサイボーグ技術の軍事利用が語られていました。アメリカはこと軍事利用出来るとなると必死でやりますなぁ。

特にたまげたのは「脳インターフェイス技術」この技術を用いた“ロボラット”(脳に電極を接続されリモコンで意のままに動くネズミ)。コレは軍事利用できるとアメリカが考えるのは当然だろう。オイラが考えてたって、もし遠隔操作ができデジカメと殺傷能力のある武器を装着したネズミを開発すれば、たとえば北朝鮮にそのネズミを送り込み核開発や拉致被害者の証拠を掴んだり、金正日を暗殺することだって出来るのだから。
またこの技術を人間に使えば、意のままに操られる兵士や、あるいは自分の意志のまま動く死を恐れない(死を恐れる必要のない)ロボット兵士をつくることも出来る。更にこの技術を発展させ脳電極接続型ではなく電波を用いた脳インターフェイス技術を確立すれば、敵の兵士を意のままに操ることも・・・

こりゃスゲーことが出来るわ。あーこわー。

どーやら日本はこの分野では少し遅れを取っているように感じられますな。しかし今後サイボーグ技術と日本が得意とするロボット技術が融合に向かうのは確実と思われます。

もちろんその一方で倫理的な問題への取り組みも始まっている。ただ後戻りすることはまずないだろう。なぜなら機械を使う分だけES細胞などのバイオ技術よりも倫理的なハードルは今のところ低いと思われるし、また何よりも「病気傷害を治したい」「お金を儲けたい」「敵に勝ちたい」と言う人間の欲望がある限りこの研究を更に推し進めることになるだろう。特に「病気傷害を治したい」という大義名分が軍事利用研究への免罪符となる可能性も高い。

期待と不安があるがこれからもワクワクしながら注目したい。

立花隆て左翼的であんま好きじゃないけど知識の幅は広いね~。相変わらず頭はモジャモジャだけどネ。
ずっと前だったけど同じくNスペで「臨死体験」てのやってましたな。

ご興味のある方再放送がありますよ。11月8日(火)午前0:15~1:29必見ですな。

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