日野土地家屋調査士・行政書士事務所のブログです。最近は更新滞りがちだけど、もう1年半以上も続いてます!これで良いのだ♪

宮城県石巻市で土地家屋調査士・行政書士事務所を開業してる好事家オヤジです。ただコメント不可に設定してますので悪しからず…

靴磨きの浮浪者

2012年02月02日 | 追憶・つぶやき・日記
浮浪者って言葉は適切用語か否か分りませんが、不適切用語ならこの用語はオミットして読んでください。
これは大学1年生のときに向ヶ丘遊園駅前で見た光景である。季節は秋頃だったと思う。その日は履修授業は午後からだけだったので、ちょうど昼過ぎに駅に着いた。改札口を出たら、ぼろぼろの黒っぽいコートに似たような服を着たプ~ンと臭うような浮浪者の方が「誰か靴磨かせてくれよ~」と声を出して客を探していた。風貌から年齢は不詳だったけど、若くは無い。60歳前後だったろうか?しかしやっぱりというか、みんな遠巻きに通り過ぎるだけでした。気の毒…と思いながらも私も遠巻きに歩き過ぎた。

授業が終って駅についたのは5時ころ。その当時は駅の入り口の向かって右側に隣接してカレーショップ(200~300円くらいだったかな?)があり、「ここで夕食を済ませて行くか…」と入って食券を買って調理場を取り囲んで楕円状になってるカウンター席に座ったら、対面に昼過ぎに見たあの浮浪者の方がいた…。
何時間かかけて2~3人に靴磨きを頼まれて現金を得たのかな?うまそうにカレーライスを食べていた。
私も気にかけない振りをして注視していたんだけど、彼は食べ終わったあとモジモジしてなかなか席を立とうとしない。そして中にいた店員さんに「あの~ご飯を50円分くれる?」と聞いていた。2人の店員さんは一瞬戸惑ったような表情を見せたけど、50円を受け取るとほぼ標準量に近いご飯にまたカレーをかけて差し出した。
「なんだカレーもかけたの?ご飯だけ50円分でよかったのに…」とぶつぶつ言いながら下向いてまた食べたのだけど、きっと嬉しかったに違いないだろうな…この浮浪者の方を見たのはこの日が最初で最後だった。

最近、ホームレスとかネットカフェ難民とかを題材に記述したもんだから、貧乏学生時代を思い出してしまい、この浮浪者の方のことも記憶の片隅にあって、走馬灯のごとく思い出してしまった。人間は最終的には生きるために食べる手段を考える事がすべてなんだろうなぁ。

この画像はストリートビューから。ただ現在のは同じ建物なのか否かはわかりません。