Life in Tokuyo 3 Yさんのトイレ事情

2005-07-11 | Care Work


 私の勤務先の特養は定員60名ということは既に書きました。その60人の方々それぞれとても個性豊かな面々です。今回はその中からYさんのことを少し。。。(今回も排泄に関することです。お食事中の方はごめんなさい)

 Yさんは今年90歳を迎えられました。車椅子での自走が可能、お食事もご自分でお摂りになれます。そして、トイレもベッドサイドに設置してあるポータブル・トイレを介護職員が介助しながらご利用されます。
 でも、私たちにとってはYさんがトイレをお使いになるときのことで、ちょっとだけ悩ましいことがあります。それは朝9時頃に頻繁にトイレをお使いになること。その頻度は日によって違いますが、5分に1回という日もあります。朝9時頃というのは勤務に就いている職員は5名、それぞれがその時間にやるべき職務があり、実質的にYさんのトイレ介助にあたれるのは3名、その3名もYさんのためだけに動けるわけではありません。けっこう慌しい時間帯なんです。
 毎朝のYさんの状態は頻尿?看護士さんにそのことを伺ったら、それは服用されている薬の副作用によるもので頻尿ではないとのことでした。ある日、ある職員がYさんに聞きました。「Yさん、朝、おトイレに何度も行くけれども、こんなにおしっこが近くて辛くない?」と。。。Yさんの回答は「なぁんにもすることが無いから座るんだよ」。。。だそうです。
 このお答えにはひったまげました毎朝、私たちが職員室からYさんのお部屋までの約25mの距離を早足で向かい、トイレに座る介助を行って早足で戻り、そして用を足され終わった頃に再びお部屋に向かう。。。その繰り返しを5~15分に一回行っていたのですが、それはYさんの時間つぶしのおつきあいだったの???実際に排尿があるし、ベッド(車椅子)←→トイレ間の移動は、無理がなければYさんにとっても身体機能の衰えをカバーすることでもあります。だから私たちはYさんの「時間つぶし(?)」におつき合いしますけど。。。もうちょっと、その。。。優しいお答えが欲しかったんですが でも、トイレ介助の後、Yさんはたどたどしい口調で必ず「ありがとう」って言ってくれちゃうから、憎めないんですけどね
 毎日、毎日、Yさんのゆったりした時間は過ぎていきます。。。


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