Hさんは、私たちの施設に入所されて半年くらいが経過しています。90代半ばを過ぎていらっしゃいますがとてもお元気で、私たちの介助も限られたものだけで、一日の生活動作の大半はお一人でこなしていただくことができます。
そのHさんの最大の関心事は、「ご子息がいつ迎えに来てくれるか?」ということです。
といっても、ご子息と一緒に暮らすことが難しいゆえに施設に入所されているので、Hさんの関心事、というか願いが叶うことは無いのかも知れません。
それでもHさんは、毎日、毎日、
「昨日も今日も息子は来てくれなかった」
と嘆くことが多く見られます。業務に追われる私たちがHさんのお相手を務めることはままならず、主に「生活相談員」か「介護主任」がお相手をしています。
もちろんご子息もお嬢さんも、お母様を気遣い、週に一度以上は面会にお越しになります。しかし認知症のHさんには昨日の記憶は残りません。
お嬢さんが面会にお越しになったときには、短い手紙、というかメモを残していかれます。手書きではなくPCで作成された文書になっていました。大きな文字で書く必要もありますから、手書きに拘るよりもHさんにとってはかえって読みやすいものかもしれません。
一方、ご子息は、もしかしたら書くことが苦手かもしれません。お母様あての手紙を拝見したことはまだありません。そもそも男性が母親宛に手紙を書くことというのは、苦手なものかもしれません。
昨日の午後のミーティング時に、看護師Kさんから提案がありました。
「Hさんの息子さんが来た証を残すために手紙を代筆したら?」
というものでした。ご家族の了承も必要になりますが、ご子息が面会にお越しになった後に、私たちが予め用意しておいた短い手紙をHさんの居室に置いておくという方法です。
果たしてご本人が書いていないものを私たちが代わって作ってしまうことが良いことなのか?判断に迷ってしまいますが、Hさんの心が安定するのであれば「便法」というものかもしれません。
試しにいくつかの文案を私が考えてみることになりました。
「また来るよ」
「今日は寒かったね。風邪ひかないでね」
といった当たり障りのないような、いくつかのパターンの短いもの作ってみます。
今朝は5時半に目が覚めてしまいました。泊まりの勤務が続くと、どうしても睡眠が不規則になってしまいます。早起きついでに朝の立川駅周辺の風景を写真に収めました。この記事に使った写真は、いずれも今朝のものです。
インパクトあって
TBSのドラマ ブラッディ・マンデイ
見てたら 赤い物体が!
ロケ地じゃないか?
吉瀬美智子さんにあえるかもよ!
田舎もんだから ついつい
このドラマのエキストラ募集やってたんだよ!
代筆の件
ここまで考えられる
看護士さんや職員さんが素晴らしいなと思いました。
優しいな
赤い物体は巨大な植木鉢ですが、周辺にあるたくさんのオブジェの中でもひと際目立ちます♪
入所者へのケアは、一人の職員の考えや行動だけでは良いものが出てこないでしょうね。
ミーティングや申し送りといった職員間のコミュニケーションって、とても大切だと思った出来事でもありました。