にらといえば、すぐに独特のにおいを連想してしまいますが、そのにおいは 硫化アリルという成分で、消化酵素の分泌を促し、食欲増進に効果を発揮し、ビタミン B1の吸収を高める重要な働きも果たしています。
にらはまた、ビタミン類を多く含んでいます。ビタミンAは100gで成人男子の1日の必要量の約9割をまかなえます。ビタミンCも100g中25mgと豊富に含まれており、B1、B2も含んでいます。また、カルシウムの多さもほうれんそうにひけをとりません。
料理法としては、野菜炒め、ギョウザの 具、にら玉、みそ汁、にらレバー、にら雑炊など工夫しだいでいろいろ考えられる食材です。
年間を通して、値段も安定していますが、とくに春がもっとも安くなる時期です。春先ならば、やわらかくて上質のものが多く出回っています。
買うときのポイントは、葉先がまっすぐ伸びていて勢いのいいもの、葉の肉が 厚く、みずみずしい感じのものを選ぶと良いでしょう。保存は、ぬれた新聞紙などにくるんで冷蔵庫に入れて保管すると良いでしょう。