☆農園ビギン☆~笑う門にはイモ来たる~

新潟小千谷市で野菜の直売とサツマイモお菓子を作る農園ビギンのつぶやきブログ☆

口蹄疫問題について

2010年05月20日 | つぶやき・・・聞いてくれたら嬉しい☆
宮崎県で起きている口蹄疫問題・・・
毎日ニュースを見るたび、私も心が痛いです・・・

政府が動き出す前、報道が過熱する前に、農大関連から「助けてください」と連絡がありました。
口蹄疫に関して、あまりに無知で無力な私はどうしていいかわからなかったので、安易な情報を書くこともできず、もどかしい日々でした。

ついに昨日
「口蹄疫:20万5000頭処分 政府決定

口蹄疫の処分対象地域 政府は19日、宮崎県で猛威をふるう家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の新たな対策として、川南町など県央部に設定された家畜の移動制限区域(発生地から半径10キロ以内)で、未感染の牛や豚約20万5000頭にワクチンを接種した上で殺処分することを決めた。これにより、区域内の全家畜が殺処分される。その外側の搬出制限区域(同半径10~20キロ)では、家畜をゼロにして感染拡大を防ぐ「緩衝地帯」とするため、早期の出荷を促す。」と発表

まだ感染も確認されていない牛、豚たちまでも殺処分となることが決定しました。

「仕方ない」との声
「受け入れられない」との声

どちらも苦しい覚悟の上の言葉だと思います。

農家でいえば、近隣の農家で、あるウィルスが発見された。
すなわち半径10km以内の農家もこれから収穫するはずの作物、田んぼの水稲すべてを廃棄処分とせよ
ということです。
なぜ?
まだ感染もしていないのに・・・
大事に大事に育ててきた気持ちは家畜も農作物も同じです。

でも農作物は1年経てば、また作付ができる。
しかし家畜は1年での成長は決まっている。それこそ何年もかけて大切に育ててくるのです。

私が鹿児島県喜界島で経験した肉牛の実習先では一番長生きのお母さん牛は13歳でした。
13年もの間、たくさんの仔牛を産んでくれました。

実習先の農家さんは顔を見れば体調がわかるというくらい、家族のように暮らしていましたし、たった3週間一緒に暮らしていただけで最後のお別れはとても悲しかったです・・・

今回の問題は誰のせいにもできません。
そして殺処分がどうしようもないことであることも分かっています。

ただ該当する農家さんの気持ちを考えるととても苦しいです。

イギリスでは2001年に起きた口蹄疫で初期対応の遅れで650~1000万頭の家畜が殺処分の被害を受けました。
そのため2007年にふたたび口蹄疫が発生した時は当時の首相の迅速で徹底した対応のおかげで、被害を最小限の抑えることができたということです。

だからこそ、今回の決定は受け入れなければならない・・・


私たちにできることはないか?


私は中越大震災を経験しています。
テレビや新聞が報道する以上に家屋や心の被災を受けた方もいます。
そんな時
「何が必要か?」
「欲しいものは?」とたくさんの方から連絡をいただきました。
本当に温かい人たちのおかげで私たちは救われましたし、人は一人では生きていけないということを身にしみて感じました。
あの時感じたこと、感謝はいつか周りの人に何かあったら、いつでも力になりたい。
そんな風に思っています。

今回の宮崎県の畜産業を営んでいる農家さんにとって
私達がするべきこと、できることはなにか、もしあるのだとしたら
間違った情報の中ではなく、まっすぐに現場に届く形で
この想いを伝えたいと思います。

まずはみなさん
いま起きている問題を知ってください。


一番わかりやすく動画があるので、時間のある方読んでみてください。
多分毎日農家マン日報
A-GYOさんのブログにはもっと熱い言葉で書いてあります。


どうかこれ以上感染が拡大しませんように!!!!!!!!!!!!

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