のぶひさの日記

生きていくのはいろいろあるね。出会いを大切に。また会えるといいね。

白夜行<第11話・最終回>

2006年03月23日 | ドラマ感想
第11話「白夜の果て」(最終回)。
せっかくの最終回なのに、開始早々仕事の電話が入り20分ほど見損ねた・・・。
電話なんて上の空で必死に画面を見ていたのだけれど、ダメでした。
よりによって最終回の日に。ビデオも撮ってないし。
このクールで一番楽しみにしていたドラマだったのに

誰か最終回ビデオ貸してください、マジで。

以下、とりあえず感想。

亮司(山田孝之)は笹垣(武田鉄矢)に追いつめられ自ら命を絶ちました。
笹垣はあの日からの出来事を刺されて大怪我を負いながらもすべて亮司に語りました。そして未来も、「笹垣を救助、栗原典子との間に第一子誕生」。
太陽のある世界から亮司をきちんと笹垣は見つめていました。
典子(西田尚美)の言ったように、自分の存在を気づいてくれた人間は殺せませんでした。

雪穂は警察の取調べに対してウソを並べ追及を逃れました。

「こうして私はひとかけらの真実を失った」

もしもの時にと思って考えていたストーリーなんでしょうね。
しかし、警察の追及を免れても大切な真実を失ってしまいました。
責任をすべて亮司に押しつけてしまった雪穂。

自問自答なのでしょう。
「私は亮の太陽だから、亮は私の太陽だから、ここでやめたら何のため・・・。
何のためによ!」

亮が命に代えてまで与えてくれた太陽の下の世界。

しかし罪を犯した人間にとってはつらい日々のようです。
いろいろな言葉を思い返す雪穂。
母を殺したときに笹垣に言われた「うそをつくとまたうそをつかないといけなくなる」。
結局、最後の最後までうそにうそを塗って亮司までも失ってしまいました。

礼子の「生き地獄」ということば。
篠塚が真文に言った「人生を捧げられた人間のほうがつらい」。
このふたつの言葉がとくに雪穂を表していますね。

本当のことを話せる人が誰もいなくなってしまった、亮司に太陽の下の世界をプレゼントされても一緒に歩く人もいない。
母を殺し、礼子を殺し、そして亮司も失ってしまった。
失うものなんかなかったけれど・・・
歩いていくには十分な明るさだった亮司。
一生雪穂は歩く明かりのない真っ暗な闇の中で生きていくことに。
まさに生き地獄です。
ラストに真文が切絵を笹垣に見せていうように、手をつないで太陽の下を歩きたい。
ただそれだけ・・・。
もうかなわなくなってしまいました。

冒頭で「太陽の下、手をつないで歩こう。死刑台まで歩いていこう」と雪穂は言っていました。
自首するつもりだったのでしょうか?
それとも
一緒に死ぬつもりだったのでしょうか?

真文に「もう終わりにします」と語っていたけれど、死ぬつもりだったのかもしれませんね。

死後の世界で手をつないで太陽の下を歩くつもりだったのでしょう。

みなさんはどう解釈しますか?楽しみです。

その後の輝きを失った雪穂。綾瀬さんの輝きが本当にありません。
なにがなんでも生き延びるという気迫を感じられませんね。綾瀬さん好演です
雪穂に近づく男の子。亮司の子どもですね。
太陽の下で手をつなげました。
最後にホッとしました。

「世界の中心で・・・」ではあの防波堤で亜紀と朔が手をつないで太陽の下を歩いていきましたね。そのシーンを思い起こさせます。
あのシーンがとても好きだったので、なんとなくホットしたんです。

亮司は以前(9話)、典子にイカナイ理由として「オレの遺伝子なんか残すなってことなんだよ」って言いました。
でも、遺伝子は残りました。
笹垣や典子が幽霊でない亮司を見つめていたんですね。
誰にも気づかれない亮司に愛情を伝えたふたりです。
亮司は自分がこの世界に存在しているということを認識できたのではないでしょうか。だからこそ、遺伝子は残されたってことかな。

そして残された遺伝子は雪穂に愛を伝えた。

「一緒に太陽の下を歩こうと・・・。」


最初の部分を見損ねて頭が混乱してしまいました。
いろいろ前後してしまて読みにくくてすみません。
どらま・のーとさんのレビューがアップされれば最初の20分がわかるので、
その段階で頭を整理して後日、全11話を通しての感想がUPできたらいいなぁと思ってます。
年度末で仕事が忙しくて、実現可能性を低いかもしれませんが。
でもこのクールで原作も買って気合いれたのはこのドラマだけだしな。

とりあえず今日はここまで。

人気ブログランキング


最新の画像もっと見る

18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>balinekoさん (のぶひさ)
2006-04-05 20:14:42
ようやく見れたのですね。おめでとうございます。



>なぜ雪穂を救ってやらないのか!

同感です。あれだけふたりを追い回すのだから雪穂に対しても父親のような愛を注ぐべきですよね。

雪穂を救おうとしていたのは篠塚という設定なのかなと思います。脚本が篠塚を活かしきれていなかったのかもしれませんね。

でもまあ、あれだけ最初は気持悪いというか、ウザッタかった笹垣が最終回にこれほど感動したシーンを見せてくれるとは思いませんでした。



雪穂のその後はどうなるのでしょうね?

スカーレットの原作が最後に映ったのでそれを読めということなんでしょうね、きっと。



ではでは、balinekoさん、ご主人にDVD買ってもらえそうでうらやましいです。



今後もぜひよろしくお願いします!

返信する
ようやく (balineko)
2006-04-05 12:52:02
のぶひささん、こんにちは!

ようやく白夜行最終回見られました。

大変な思いをしてみていたので、それだけで3割はよく見えた最終回でした(笑)。



笹垣との対決シーンのほうが、亮司と雪穂の別れのシーンよりも記憶に残りましたね。別れのシーンは1話で見ていたからかもしれない。



でも笹垣にはありがとうという気持ちと怒りがあり、複雑です。あんたの中途半端な追及が二人をどんなに苦したか。そして亮司をしつこく追い回したほど、なぜ雪穂を救ってやらないのか!「生き地獄ですわー」でおわり?あんたの念仏どこいったんだ!って感じです(笑)。



雪穂のその後については余り考えが働かなかったのですが、のぶひささんのコメントを読んでいたらこんな考えが…。私は自首する気になっていたと思ってみていたのですが、死にそうになっている亮を見て、一人ではいかせないと雪穂もあのはさみで心中して、正義感を振り回して理解しようとしなかった笹垣に罰を下してやればよかったのに!怖い怖い。



納得がいかない部分もあるんですが、亮司の白夜行としては満足。雪穂のとしては不満足という感想です。今後ともどうぞよろしくお願いします。



返信する
>まりこさん♪ (のぶひさ)
2006-04-01 21:52:54
こんにちは。コメントありがとうございます

亮司も雪穂ももう裁かれることはないけれど、

雪穂はずっと罪を背負って、亮司の愛をも背負ってつらいけれど生きていくのですね。それも罪の償い方のひとつなのかもしれません。



原作も読んでいたので、ドラマでは描かれていない部分も分かって、楽しめました。



では、4月からもよろしくお願いします。
返信する
遅くなりましたm(__)m (まりこ(^▽^))
2006-04-01 18:51:35
こんにちは

TB・コメントありがとうございます。

>太陽の下、手をつないで歩こう。死刑台まで歩いていこう

私は、亮司と共に裁かれるつもりだったのかなと思ってました。

もうかなわないことですけどね。。



私も原作を買って平行して読んでいたので

とても印象に残ったドラマでした。

返信する
>さとちゃんさん♪ (のぶひさ)
2006-03-25 22:21:41
こんにちは。

今度からドラマはリアルタイムで観ていても録画しますよ。はぁ~



ハサミがシャキーンと出てきたのは怖かったですね。

白夜行らしくない演出でした。

でも、あのワゴン車から血だらけのオヤジが出てきて歩道橋まで行ったのに、通行人は誰も救護しないのかい!って突っ込みたくもなりますが・・・。そこが白夜行らしい演出ですね。(笑)



太陽の下を歩けたら捕まっても良いという解釈ですか。なるほどね。

このドラマの最初のほうでは自首しようとする亮司を激しく罵ってまで止めたのだから、自首の可能性は低そうですね。



白夜行は最高のドラマでした。

終わってしまって寂しいです。



ではまた四月以降のドラマでもよろしくお願いします。



返信する
>まこさん♪ (のぶひさ)
2006-03-25 22:11:56
こんにちは。

HD録画削除しちゃったんですね・・・

誰か貸して~



まこさんのおっしゃる通り主役「笹垣」でしたね。

最初はしつこいおっさんくらいにしか思ってなかったけれど、いつのまに笹垣を応援してる自分もいました



雪穂が「死刑台まで歩いて行こう」と一瞬でも懺悔する気になったのは救いですね。



では、また四月のドラマもよろしくです。
返信する
Unknown (さとちゃん)
2006-03-25 17:29:08
こんにちは、TBありがとございます。

最初の20分はきついですね。なんだかスッキリしませんよね。

最後の10分も結構痛いですよ。

何回か録画しぞこなってありますけど。

今回は60分だったので大丈夫でしたけど。



武田鉄矢の演技は山田君の最後のシーンを食ってしまい気の毒というのは皆さんの意見と同じですが、袋の中からハサミが出てきたところはホラー映画のようで怖かったデス。



亮司が来てくれたら太陽の下を手を繋いで歩くと言った雪穂。それが出来たら捕まっても良いって思っているように感じましたけど。

性格からいって自首はしなさそう。



とにかく終わってさびしい、この時期の一番のドラマでした。
返信する
Σ( ̄□ ̄;)!!ハウッ (まこ)
2006-03-25 13:56:36
前半を見逃されただなんてっ!!!それはかなりショーーーック!是非ご覧になって頂きたいと思いつつ、HDD録画で録るので、見終わったらさくさく削除なのですわ

保存しとけば良かったですね・・・_| ̄|○

で、最後!私的には笹垣が主役ではないかと思えるほどの好演にワクワク!早く二人を救ってーーー!と願いながら見守りました

雪穂が覚悟したのが自首なのか、心中なのかはわかりませんが、二人して懺悔をする気になってくれた事には満足です。その後亮司の死で結局は叶いませんでしたが・・・
返信する
>しーなさん♪ (のぶひさ)
2006-03-25 08:22:23
おはようございます。

最初の20分無念でした~~!

各キャストの持ち味がきちんと活かされていて、いいドラマでしたね。

とくに最初はうざかった笹垣が探偵になってから頼もしくなりましたよね。良かった!
返信する
おおう・・・ (しーな)
2006-03-25 00:18:43
最初の20分見逃されましたかー!無念ですね!!



それでも、のぶひささんの記事を読んだら

またちょっと泣きそうになりました

辛いドラマだったけど、各キャストの演技力を見せ付けられましたね!
返信する
>まりりんさん (のぶひさ)
2006-03-24 22:23:38
こんにちは。

たしかに雪穂は死刑にはなりにくいですよね。

ってことはやっぱり死ぬつもりだったのかな・・・?



わかりづらい表現が多くていろいろ考えてしまいますけれど、そこもまた白夜行の良さかもしれませんね。

私もトータルでは最高!です。

早くビデオ誰か貸して欲しい~~。
返信する
こんばんは! (まりりん)
2006-03-24 21:27:57
お仕事大変ということで、お疲れさまでございます。



頭の20分か~~~、つまりは残り25分程度しか観れなかったということですもんねえ。そりゃあ辛いわ。お気持ちわかりますよ、ほんとに!



>自首するつもりだったのでしょうか?それとも一緒に死ぬつもりだったのでしょうか?



私は自首と取りましたけど、どっちともとれる難しいところですね。でも死刑台という言葉を額面通りに取れば自首になる。

でも、自首すればそれだけ刑が軽くなるのも考慮して、雪穂の方は死刑にはならないっぽいですよね?よくわかりませんが。



そういうのも含めて、わかりづらい表現などが今回は割りと多かったのが残念だったけど、でもトータルでは良いドラマだったなと。



早くビデオ見れるといいですね!では、また~~!
返信する
>cuteさん (のぶひさ)
2006-03-24 19:59:25
こんにちは。いつもコメントありがとうございます。

本当に終わってしまうと寂しいですね。

武田さんの演技すごかったですね。最終回は主演「笹垣」という感じでしたね。

刺されながらも歩道橋で亮司を追い込むシーンはすばらしかった!
返信する
>夢子さん (のぶひさ)
2006-03-24 19:57:06
こんにちは。

原作ではふたりの感情も描かれてないんですよ。

すべて周りの人から見た亮司・雪穂の様子だけなんです。

それを忠実にドラマ化するのも面白いと思います。
返信する
>アンナさん (のぶひさ)
2006-03-24 19:55:09
こんにちは。

毎週TBありがとうございました。

武田さんすごかったですね。

刑事の頃はしつこい奴だなあと思っていたけれど、

探偵になってからいい味出してましたね。

武田さん自身、金八じゃない武田鉄矢を見せるという意味で自分の構造改革だとおっしゃっていたのも頷けます。

それにしても、最初にの20分・・・。



歩道橋のシーンは見れましたよ。

オレが子どもに伝えるから、亮司来い!って、感動です!
返信する
おはようございます☆ (cute)
2006-03-24 08:11:02
 武田鉄矢さんの迫真の演技すごかったですね!

とってもやつれていたので病気したんじゃないかと心配ですが・・・。でもそのやつれた風貌がますます迫力があるように感じさせられました!



 山田君も綾瀬はるかも演技上手で、かなり話にのめりこめたドラマでした!暗く重かったですけど終わると寂しいですね。
返信する
初めまして。 (夢子)
2006-03-24 00:32:56
最初は2人に同情して見ていたのですがだんだん 雪穂の真意がわからなくなって見ていました。

原作は 2人に接点がないまま進むと聞いています。

そういう、作り方をしたドラマも面白かったのでは? と

思っています。 TBつけさせていただきました。

よかったら遊びに来てくださいね。
返信する
終わっちゃいましたね。 (アンナ)
2006-03-23 23:37:09
こんばんは!



最終回に仕事の電話?それはお邪魔虫でしたね。

ビデオ?誰か見せてやって~~~



仕事忙しそうですね。

身体に気をつけて。



笹垣を演じた武田さん、すごかった。

歩道橋のシーンには泣けました。

えっと、そこは見れましたよね?



アンフェアも好きだけど、白夜行も違った意味で好きでした。

今はまだうまく言葉が見つからないの。

もう少し時間がたったら1月期ドラマのまとめで感想書こうかなって思います。ではでは。。。
返信する

コメントを投稿