高野和明 K・Nの悲劇

今日は東京マラソン、珍しく晴れましたが北風が強そうですね。
マラソン本来の目的であるタイムにチャレンジする人、自分のペースで走りたい人
自分や団体をアピールするために走る人、夢を持って走る人
純粋に祭りを楽しみたい人、さまざまなギネス記録を狙っている人
それを囲む沿道の人々、それぞれの思いを乗せてカーニバル会場となっている首都東京・・・・
多くの方々にとっての、充実の一日になってくれれば何よりです。

さてまたまた小説レビューですが、今回は高野和明さんの　K・Nの悲劇　を読みました。

あらすじ・・・（「BOOK」データベースより）
仕事で成功した夫との新しい生活。夏樹果波は幸せの絶頂にいたはずだった。
ところが予想外の妊娠をした時から、何かが彼女の心に取り憑き始める。
治療に乗り出した夫の修平と精神科医を待ち受けていた戦慄の事態とは何かー
我が子を守ろうとする母の愛を描いた、恐ろしくも切ないホラー・サスペンスの傑作。

高野作品は　13階段　から読み始めてこれで5作目。
新婚夫婦の妊娠にまつわるストーリーで、土台は至って平凡ですが
その後の展開は、めちゃくちゃ奇想天外・・・・
命を守るという母性に焦点を当てていて、くどくど回り道をしながらも母は強しという結論に導かれていくのですが
オカルトっぽい壮絶を極める内容は、物語として受け入れるとしても
これだけ多くの人を振り回し、回りくどいことをやってのける割に
そもそもの設定が陳腐で、どうにも感情移入しにくいお話でした。
最近ちょっと辛口レビューが多くなっていますが、これも私的には評価は△としておきます。

【送料無料】K・Nの悲劇 [ 高野和明 ]価格：690円（税込、送料込）

　ランキングに参加しています
足跡代わりにクリックしていって頂けると嬉しいです