４日 「なでしこジャパン」 が中国に敗れた翌日の朝刊・スポーツ欄には 「なでしこ リオ絶望的」 との大きな横見出し、そして 「格下中国に敗れる」 との四段縦見出しに、女子サッカーファンにとっては残念な、そして意外な敗北に肩を落としてしまった
その対中国戦をテレビで見ていたが、これがあのＷ杯を制した 「なでしこジャパン」 かと思うほどその戦いぶりには精彩を欠いた試合内容だった
私はあまりサッカーのルールなどは判らないが、この日は世界を席巻したあのパス回しが全く機能しなかった。プルーの選手がボールを得てもすぐにレッドの選手にボールを奪われる場面ばかりで、あれでは攻撃的なサッカーが出来るはずは無いと思いながら見ていた
全体的に世界ランキング４位の 「なでしこジャパン」 の選手には粘りが無く、そして何よりも体を張って試合をする姿が見られなかったから、１７位の格下中国に敗れるのは当たり前なのが勝負の世界だった
このような 「なでしこジャパン」 になった原因はいろいろあるだろうが、私はあの澤穂希選手の不在が大きな要因だと考えている
澤選手が引退を発表した時、私は 「何故、リオまで頑張らないのだろうか？」 とその引退に疑問を持った
年齢による体力的な問題もあるだろうが、あれだけの選手が抜ける影響はあまりにも大きいはずだと懸念した
「なでしこジャパン」 にはやはりリーダーとしての澤選手の存在は欠かせないが、相手チームにとっては澤選手をマークするという大きな負担が生じるから、その分だけ攻撃力が分散することになるはずである
ファンにとっては静かな 「なでしこジャパン」 は望んでいない。澤選手のようにガムシャラに勝利をもぎ取るようなハングリー精神でゴールを目指すことを要求するだけだ
おそらくは新聞の見出しにあるように 「なでしこ リオ絶望的」 だが、勝負は何が起きるかは判らない。残る試合はチーム全力でリオに向けての切符を目指すことを願っている
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